漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

カンペキ主義者

2012年03月03日 | せけんばなし

「オセロ」と云うコンビは、大阪の下積み時代から注目していたので、
東京で売れるようになった時は、
他人事ながら「良かったなぁ」と思ったのですが、最近はどうもタイヘンなようです。

中島さんがマインドコントロールされてると云う報道もあるようですが、
それで思い出すのはずいぶん前に聞いたある新興宗教の信者だったお嬢さんの話。

「なんで、あんなモンに入る気になったン?」と云う、

意識してそうした、
かなり不躾な私の質問に対し、彼女は考え考えこんなことを答えてくれました。

「私は子供の頃からワリアイ几帳面な性分だったんです。

 自分もきっちりするが、相手にもそれを求める。
 だからウソをつくとか約束を破るような人とは付き合わないような処があったんです。

 それは自分の心の中でも一緒で、
 いつもキチンと整理して片付いていないと納得できない。

 あいまいにしておくと云うことが出来ないんです。

 きっとそのころは、
 世の中は学校のテストのように、頑張れば答の出るもんだと思っていたんでしょうね。

 処が、いざ社会に出ると、
 あいまいなことや、正解のないことばかり、
 むしろ、キチンと解決したり答が出ることのほうが少ないんですよね。

 だから、いつも胸の奥でモヤモヤしていて、
 なんとかスッキリしたいと云う気分が、今から思うとあったんでしょうね。

 そう云う時にあの宗教と出会っったんです。

「コレダッ」と思いました。

 だって、何を聞いても実に明解に答えてくれるんです。
 それはもう気持ちがいいくらい。

 でも、はじめは軽い気持ちだったですよ。
 二・三回通ってそれでおわり見たいな・・・・・。

 処が、何度か通ううちに、もうチョッともうチョッととなって、
 気がつけば、どっぷりと深みにはまっていて、もう抜けられなくなっていたんです」。

マジメで几帳面、
もうひとつ、云うなら、「カンペキ主義者ほど危ない」と言うことでしょうか。

処でそのお嬢さんが、
その宗教の呪縛から抜けられたのは、
ある日、脱会を必死に説得し続けてたお母さんが病気で倒れた時だそうです。

「あ、母をこんなにしたのは私なんだ」と気づいた時、急に抜ける気になったのだとか。

あ、それからこれは、
オーム真理教やオカルト集団の話ではありませんヨ、

ワリと知られている新興宗教の話。


 
 


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