漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

勝てば官軍

2010年06月26日 | スポーツ
「勝てば官軍」とはこのことか、

ついこの間までのバッシングの嵐が、
今や、日本サッカー史上に残る名選手、名監督あつかい。

その毀誉褒貶(きよほうへん)の、落差の大きさよ。

ワールドカップを前に、
さっぱり盛り上げる気のなかったようにしか見えなかったテレビ局も、

きのうは朝から晩まで、サッカー一色、

外にやるモン無いんかい。!!

勝って官軍になったチームもあれば、
思わぬ敗戦で、国民から「賊軍呼ばわり」されているチームもあるようで、

此間までの英雄扱いから戦犯への転落は、
「誇りある名選手たちに」とって、さぞかし、キツかろう。

しかし、負けるときは横綱だって負ける、
野村克也氏も言ってます、

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

負けた原因は負けた方で考えて頂くとして、
勝った方は、頬っぺた抓(つね)りながら、

「ホンマに勝ったンかいなァ、
 ほんでも、ナンで勝ったンやろぅ」、と不思議顔。

こんな世間を見ていると、

明智光秀だって、
天王山の戦いに勝ってさえいれば、
暴君・信長を討った「義の人」として、その後の歴史では英雄扱いだったかも知れぬ、

なんぞと云う気にもなろうと云うモノ。

処で、
惨敗も覚悟していたであろうサッカー関係者が、
「これで一応形がついた」と、ホッとしているとしたら、

眠れぬ夜を過ごしながら、

このまま、勝ち続けて欲しいと、
心から願っているのは、相撲協会理事長あたりかも知れぬ、

なんとならば、
もしサッカーネタが無くなったら、
テレビのワイドショーや週刊誌など、各種マスコミが、

「大相撲界バッシング」に走るのは、目に見えているモンねぇ。
  
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【毀誉褒貶】 きよ‐ほうへん
「毀・貶」はそしる、「誉・褒」はほめる意

  ほめることと、けなすこと。さまざまな世間の評判。







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