漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

天気晴朗なれども波高し

2012年08月28日 | 

沖縄を強襲した大型台風はそのまま北上を続け、
韓国沿岸部から北朝鮮へと向かっているが、

その台風によって出た行方不明者33名が、
中国漁船の乗組員と云うニュースは、まさしくこんにちの時代風景を伝えているように思う。
   
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それまで私自身は、
「日本の統治は暴力的な強圧支配だった。

 そのため、多くの人々が苦しみ続けてきた」という教えを信じ、

その過酷さゆえに
「許しがたい」という気持ちが強く涌いてきて反日意識を固めていた。

そうでなければ、
日本に対して批判的な意識を持つにしても、
「反日史観」的な強い反発を感じることなどあり得なかった。

もし韓国政府が
「日本による植民地支配が、過酷か過酷でないかはそれぞれの判断に任せる、
 ただし事実はこうだった・・・」と、

何らの加工もなしに統治時代の歴史を教えてきたとしたら、
きわめて冷静な意識をもって、
日本統治時代の評価をすることができていたはずである。

しかし私のなかに形成されていたのは
「日本、許しがたし」という熱い思いであり、
その思いなしに日本統治時代のことを考えるなど、とてもできることではなかった。

<韓国は日本統治によって皇民化された、
 日本の神を崇拝させられた、
 言語を奪われた、氏を奪われた、分化を奪われた、
 奴隷のように扱われた、
 人間の尊厳も誇りももてない状態に陥れられた・・・>

「許しがたい」という熱い思いは、それらの言葉の一つ一つとむすびついていた。

  (中略)

それなのに、
創氏改名が強制でなく
韓国人側からの要望でもあったということは、いったい何を物語るものなのか。

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引用がいささか長くなりましたが、著者は韓国生れの女性、呉善花氏。


このことをどう考えるかは、
読む方の「それぞれの判断に任せる」しかないが、

例え日韓の間に横たわる海が「波高し」の状態となっても、

その時になって、
「感情に流されたり」、「激昂したり」しないように、

普段から「幅広い知識」を得ておくことは、

悪いことでないと私は思う。








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