漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

「私が子供を産んだら絶対立派に育ててみせるのに」

2009年06月15日 | せけんばなし
だいぶ以前になるが、

テレビを見ていたら、
眉目秀麗なホモセクシュアルの男性が、女装して出ていた。

その彼女?の云うには、すでに肉体改造の手術も済ませたとのこと。

最近のテレビ界では、珍しくも無い光景だが、
私など門外漢から見ると、
「男が好き」と云うなら、
なにも「女装する」必要は無かろうにと思ってしまう。

同性愛であるからには、相手にも同好の氏を求めるしかなかろう、
普通の男性では、
いくらこちらの見かけを糊塗しても、最終的には応じないだろうから。

求めるのが「同好の氏」とあらば、
相手も男性が好きな分けで、それなら外見は男性で差しつかえなかろうに、

むしろ、
「女装した男性を求める男がいる」としたら、
その方が、余ほどに性倒錯しているではなかろうか、・・・などと、

取りとめもなく思っていたら、

その「完璧に外見女性氏」が、
思い詰めたような表情をして、

「私が子供を産んだら絶対立派に育ててみせるのに」と云っている。

なるほど、いくら外見を整えても、
機能までは追いついてこないらしい。

彼女にとって、
余ほどにそのことが悔しいらしく、その言葉には力がこもっていた。

しかし、最近の
「異常なほどの」医学の進歩は、
いずれ彼女の願いを現実のモノにするのかもしれないナ、

などと、

また、あらぬ方向へ思惟が浮遊しだす。

最近の研究では、
皮膚かなんかの組織を少し切り取って、
その細胞から、一人前の人体が培養できる可能性があるのだそうだから。

しかし、そんなことが許されるのか、
はたまた、それで誕生した子と、組織の提供者を親子と云えるのか、

なんどと云う、ややこしい話はさておき、

外見女性氏が云いきった、

「絶対立派に育ててみせる」と云う、
その「立派」とは、どんな風なものなのだろうか、などと、

そちらの方が気になっている自分が居て、アレアレと思う。

丁度、そのあたりで、コマーシャルとなり、
テレビを切って寝たが、

なぜだかあの日は、
物思いにふけることもなく、スグに寝付いたのでありました。





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