漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

良い御趣味で・・・

2015年11月08日 | せけんばなし

私の親戚に、
わりと奔放に生きているアラフォーの女性がひとりいて、
最近、「その娘が結婚した」とお母さんから、連絡があった。

遅ればせながらの祝いをしたら電話があり、
バツイチ同士ということもあって、式は挙げず、家族だけで祝ったとのこと。

「もう何人目の相手かわからへんねけど」と自嘲しつつも、
「こんどは続きそうな気がする」と、少し安堵したような声だった。

なんでも、お相手は、
某一流企業に勤めていて収入はそこそこ、生活は安定しそうだと云う。

その彼氏の趣味がジョギングだそうで、
「それはカネがかからず健康的やなぁ」と言ったら、

「それがそうでもないんよ」と声をひそめ、

なんでも、あちこちのマラソン大会に出かけるのはいいが、
二人で出かけるので、宿泊費や参加料が馬鹿にならない金額だそうで、

「何万円ものおカネ払うて苦しいことしに行く気持ちがわからん」とぼやいたが

「まあまぁそれぐらいなら」と笑いながら電話を切った。

先日、近所の公民館で、
市民展覧会を開いているとの連絡を受け、
知人の作品を見に行ったが、なかなか立派な出来だった。

ついでに館内を一周すると、絵画のほかに書や写真も並んでいたが、
みなみなレベルが高く、これは素人天狗の手慰みレベルではないわい、と感心した。

なかでも、書のコーナーでは、
その書に使われている和紙の高そうなのに驚いた。

そう云えば以前、我が同居人ドノの友達が書道を習っていて、
「楽しいけど、紙代がすごいねん」と嘆いていたと云う話を思い出し、

なるほど、これなら、さもあろうと納得した。

油絵なら一枚仕上げるのに何日もかかるだろうが、
いくら丁寧に書いても、書なら一枚に何分もかかるまい。

千円以上するであろう和紙に、
そのペースで、次々と書いていては、そりゃ物入りだろう。

我が子供のころは、
山道を走るのにカネはかからなかったし、

学校での習字の時間も、
半紙は高いからと、古新聞を持参しそこに何回も書いたものだが、

そんなものとは次元が違う。

しかし趣味も、凝ると限りのないものですなぁ。







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