漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

心と体の神秘

2021年06月03日 | スポーツ

早稲田大学から
ロッテオリオンズに進み投手として活躍、

今はNHKなどで野球解説をされている小宮山悟さんがこんなことを言ってます。

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 アマチュア時代にどれだけ自分を鍛えたか、
 『歯の食いしばり方を知っているかどうか』でその後が変わってきます。

 合理的な練習だけでは、
 どうしても身に付かないものがある。

 理不尽なことに直面して、
 歯を食いしばった経験は、その選手の力になるはずです」

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大学野球時代、
数々のシゴキに遭い、

スポーツ界の古い体質に批判的で、

プロに入ってからはスポーツ医学に則った、
合理的な練習を心がけたと云う小宮山さんにして、この言葉。

ちょっと意外でしたが、
先日はこんな話も聞きました。

ある学校の陸上部、
部員に鍛錬のためグランドを五周させるとして、

① その選手にとっては目一杯のぺースで持続的に走らせる。

② スローペースとダッシュを交互に繰り返しながら走らせる。

③ 初めには「全力でグランド三周」と命じておき、
  三周走り終わった時点で「もう二周を全力で」と命じて無理やり走らせる。

どの方法が一番効果的か、
ある大学でデータを取って調べた処、

一番記録が伸びたのは、
驚いたことに、③の方法だったそうです。

理不尽な命令に対する憤激が、
その選手の限界を超える能力を引き出したのだろうか、

なんとも
人間の精神と肉体の神秘を感じさせるような話ですな。

 

 


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