笑う地球
2013年07月07日 | 本
今から二十年以上も前、
日本にバブルと云う異常な「地価狂乱」の時代があった。
山際淳二氏の
「ニューヨークは笑わない」と云う、
1989年に書かれた短文の中に、こんな意味合いの一節がある。
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88年のシーズンのワールド・チャンピオン、
ロサンゼルス・ドジャースのエース、
オーレル・ハーシュハイザーの獲得した年俸が、
「276万ドル」、1ドル130円として3億6千万円である。
しかし、その300万ドルをもってしても、
東京の都心にどれほどの住まいが買えるのかというと・・・・・。
ニューヨークのホテル料金も、
コンドミニアムも、
メジャーリーガーの年俸も、
東京の地価にはまだまだかなわないのである。
「東京は時々、笑うんだと、ニューヨーク在住の友人、タカギさんは地震のことを、そういって奥さんに説明した。
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そして氏はこうこの記事を結んだいる。
「一度、東京に「大爆笑」してもらったほうがいいのかもしれない。」
バブルのころはこの結びも、共感の笑いで読めたのだが、
福島の地震のあとは、
へたに地球をくすぐってはいけないと思わねばならなくなった。