漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

浮き世のシガラミ振り捨てて

2008年12月16日 | せけんばなし
最近、
久し振りに出合った知人と飲んだら、

「若い時、うるさい親から逃れるつもりで、
 二年ほど自衛隊にいたことがあるが、
 そのお陰で、今、毎月ニ万円ほど小遣いが貰えるんだ。」と嬉しそうでした。

昔で云えば、軍人恩給のようなものでしょうか。

知人の楽天的な性格に加えて、
酒のせいもあるのか、
かっての自衛隊生活を懐かしむような口振りでした。

それゆえか、つらかったと云う話は出なかった。

  ~~~~~~~~~~~~
  海自隊員、実家に身隠す
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上陸許可の期限を過ぎても、
自衛艦「しまかぜ」に戻ってこなかったとして、

海上自衛隊、佐世保地方総監部は15日、
業務隊所属の2等海士(19)を停職5日の懲戒処分とした。

「仕事に自信が持てなかった。」と話しているという。
  ~~~~~~~~~~~~~


「業務隊」と云うのが、
何をする処なのか知らないが、
少なくとも「業務」と云う言葉からは、戦闘訓練のような厳しさは感じない。

「仕事に自信がない」と云う程度なら、
どこにでもある話で、それほど切羽詰ったようすもない。

それでも、逃げ出したのだから、
「仕事ができない」と、キツク叱られたのかなァ。

ただし、コレ、
何日もの間、「行方不明状態」だったようですから、
昔の軍隊なら、「脱走罪で重営倉」にもなりかねない処、

そこを「停職五日」で済んだのだから、まずは穏便な処分です。

もっとも、民間なら、
この程度では、処分もしないだろうし、ニュースにもならない。

第一、「停職処分」と云われたら、
元々仕事がイヤなんだから、喜んで休むのじゃァなかろうか。(笑)

以下余談。

世の中には、
嫌な仕事ながら、日々辛抱して続けている人はいくらもいる、

そう云う人は、
このニュース見て、思ったんではなかろうか、

すべての柵(しがらみ)振り捨てて、
「ああ、オレも逃げられたらなぁ、」・・・と。

こちらの方が、もっと切ない。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。