漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

バイトでやるのは、坊主か神主か

2018年06月15日 | せけんばなし
今朝の新聞に、
「国家公務員、副業容認へ」と云う記事が出ている。

あれ、これって、
一年ほど前に出た堺屋太一さんの小説、

「団塊の後」にあったよなぁ。

それがこんなに早く実現するとは、
堺屋さんが以前からそう云う議論があることを知ってたのかね。

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政府は、原則禁止されている国家公務員の副業を
特定非営利活動(NPO)法人など

公益性の高い仕事に限って認める方針を固めた。

民間企業でも副業を容認する動きが広がっており
、政府としても多様な働き方を後押しすることにした。

社会的な人手不足に対応する狙いもある。

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人手不足って、
そんなに深刻なの?ってニュースですが、

むかし、私の生まれたような山村では、
当時の教師を始めとした地方公務員の給料は安かったらしく、

先生の成り手が足りないので、

地域の坊さんや神主が、
“副業で”小中学校の先生をすることが多かった。

したがって、
かく言う私も、副業先生に習ったクチです。

何しろ当時は、村役場の職員だって、
百姓の片手間にやってるような時代でしたからね。

処が、田中角栄のころからかな、
もはや公務員の給料も民間レベルになったのだから、

と云うことで、副業禁止となった。

だから当時、兼業していた坊さんや神主は、
「寺や神社をやめるか、教師を辞めるか」と迫られることになったようです。

この時、都会ではどうだったか知らないけど、
田舎では、センセイを辞める人がほとんどだったようで、

察するに、
当時は田舎先生より坊主や神主の方が実入りが良かったんでしょうね。

ただ時代は変わりましたからネ、
田舎の寺や過疎地の神社は維持がタイヘンで、

無住になる処も多いのだとか。

してみると、ナンですね、
むかしは、副業でセンセイをするのが当たり前だったんだけど、

これからは、
葬式や村祭りの時だけ、

学校の先生が、
副業で、ボウズやカンヌシをやる時代になるのかね。(笑)




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