漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

年の瀬

2012年12月30日 | しみじみした話

朝から強い雨が降ってます。

ラジオの生放送に、
「朝から雨で、お客さん、いつもの半分も来ぃひん」と、

鶴橋の商店主さんからの悲鳴のような電話が紹介されてます。

年末をあて込んで、すでに商品は仕入れている。
正月向けの商品は年が明けると価値を失ってクズ同然。

いくら安くしたって松飾りを年明けに買う人は居ませんからね。

これが生鮮食品ならもっとタイヘン、
年末はかき入れ時ですから、たっぷり仕入れてますしね。

今はタイヘンだろうなと思うのは、

昔の正月は、
どこの八百屋も肉屋も三が日ぐらいはしっかり休んだから、

お客さんの方も、
それこそ、雨が降ろうが槍が降ろうが、

年の瀬には
タップリ食料を買い込んでおかないと正月に惨めな思いをすることになる。

年の初めからそんなことになってはタイヘン、
だから、多少天気が悪くてもお客さんは押し寄せて来たんです、

年末だけは。

処が今は、
コンビニやファミレスは年中無休だし、

スーパーやデパートだって、二日には明ける。

店によっては元日も開いてるかもしれない。

となると、
「冷蔵庫が空になってもどこかの店が開いてる」となって、

豪雨の中を突いてまで買い物には出ない。

出ても、買い物は控えめになる。

世の中、便利になったのはケッコウだけど、どこかに皺寄せは行くもんです。








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