漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

愛染パラパラ

2018年05月27日 | せけんばなし
はるかむかしのこと、
「愛染パラパラ」と云う歌がありましてね。

まだ二十代だった
大月みやこさんが歌っていたから、

それなりの時代・・・ の歌です。(笑)

愛染とは大阪にある愛染堂、
そこで行なわれる祭り、愛染祭は、

6月30日から3日間という日程だから、
たいがいは梅雨のさ中、

当然ながら、
シトシト雨の降ることが多い。

祭に雨は
せっかくの盛り上がりに水を差す邪魔者のはずですが、

この祭りではそのマイナスを逆手に取っていて、

この祭の期間中に恋人同士で参り、
そこでシトシト雨に出あうと、

その二人は結ばれる・・・のだそうです。

その縁結びの雨を
「愛染ぱらぱら」と呼び・・・とまぁ、

そんな歌だったと思うけど・・・。(笑)

で、この日本最古の夏祭りとも云われる由緒ある愛染祭が、
今年は規模を縮小するそうです。

何でも最近は、

参拝者の出すゴミが溢れたり、
暴走族が深夜まで騒いだり、で、

付近の住民からの苦情が絶えないため、だそうです。

伝統ある宗教施設の主催する祭りは、
本来、地域の檀家や氏子が協力するものですが、

都会の真ん中では、
氏子でも檀家でもない近隣住民も増えてますから、

参拝者にも住民にも、
「自分たちの祭」と云う意識は薄れるんでしょうかね。

ご住職は、
今年は縮小の発表をした後、

「露店は一切出ないが、
 本来の伝統行事としての祭りを続けたい」と仰ってるそうですが、

都会の祭は、
一部の盛んな祭りを除いて、

難しい処に来ているのかもしれません。




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