漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

タコ焼き・串カツ・大阪城

2014年02月04日 | せけんばなし

「雨ニモケズ」とつぶやいて、これは関西弁、
なのに、
「東海の小島の磯の白砂に」とうたい出すと、
こっちは標準語のイントネーションになってる、と気づいて、

「これはナンデや」と我ながらおかしくなる。

標準語なら、
「あめ」の“あ”にアクセントが行くところ、
関西弁では“め”の方が音程もあがるし、強くもなる。

処が、「トーカイノ」と歌い出すと、不思議と標準語になる。

そんなことを考えながら歩いていると、突然、
そう云えば、長いことタコ焼きを食べてないなぁと気づく。

今歩いている丁度、その辺りに、
昔お婆さんのやってるお好み焼き屋があって、タコ焼きをよく食べたからである。

テレビによれば、
大阪の人ならどこの家にもタコ焼きの鉄板があるそうだが、

私の家には無いし、

私の親戚や友達の家で、
家でタコ焼きを焼くと聞いたことは一度も無い。

私が長いことタコ焼きを食べてないのは、
鉄板が無いからではなく
家の近所にタコ焼き屋がなくなったからである。

今は、タコ焼きは大阪の繁華街のシャレた店で、
自分たちで焼きながら食べるのが流行りだと、いつぞやテレビで言っていた。

今やタコ焼きは、
お金のある独身貴族や観光客が食べるための、高価でトレンディな大阪名物のグルメなのだそうだ。

私の若いころに食べたタコ焼きは、
近所のオバチャンが軒先で内職代わりに焼いていたもので、一舟百円もしなかった。

店の横の電信柱にもたれながら、
別にうまいとも思わず「腹の足し」ぐらいの感覚で食べていたと思う。

処が、今や、
「タコ焼き」や「串カツ」は大阪城と並ぶ大阪名物なのだとこれもテレビが言っていた。

「ホンマかいなァ」、
テレビはちょいちょいウソをつきよるからなぁ。





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