漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

あまくせつなく

2016年03月23日 | せけんばなし
何日か前、新聞のコラムで、

「むかし付き合ってた男が、
『古今和歌集ってなんでこんなに恋のつらさばかり歌ってるのかな』
と言い出して驚いたが、また、なるほどとも思った」

・・・と云う記事を読んで、私もなるほどと思った。

この記事を書いた方は、
「むかしの和歌が恋のつらさばかり」と云うことに、なるほどと思った分けだが、

私の方は、
「千年前のむかしから、同じなんだなぁ」と思い、「なるほど」となったのです。

私は若いころから思っていたのです、
「流行歌って、振られたとか分かれとか失恋の歌ばっかりじゃないか、」と。

試しに何曲か思い出してみてください、
昭和歌謡のヒット曲は、半分以上が、失恋してます。 (笑)

「思う人には思われず、思わぬ人の言うまま気まま・・・」

「惚れて惚れて惚れていながら行く俺に・・・」

「酒は涙かため息か 悲しい恋の捨て所・・・」

「別れの朝、ふたりは・・・」

まぁ、キリがない。(笑)

人間って、失恋や恋の苦しさを歌うのが好きなんでしょうかね。
それとも、他人の失恋を聞いて、「ざまぁ見ろッ」とモテないヤツが喜んでるのか。 (笑)

いや、そうじゃない、

きっと失恋の痛手も時間と云う薬が癒してくれるし、
やがて生々しい記憶は熟成して、甘く切ない恋の思い出に変わる。

それを知ってたら、
「振られたから殺した」と云うような事件はなくなるんでしょうけれど・・・・・。




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