「ダンテの神曲」って知ってますか、
「ご存知!」、
ええ、学校で習いましたモンね、でも、私は読んだことない。
で、そう云う人にベンリなのが、
阿刀田高著、「やさしいダンテ〔神曲〕」。
~~~~~~~~~~~~~~
谷底を覗くと、蠢く亡者たちの姿・・・・・。
排泄物の池に浸っているらしい。
ダンテは髪のない頭を見つけたが、
汚物にまみれて俗人か聖職者かも見分けがつかない。
じっと見つめていると、
その頭が、「何で私だけを見る ?」。
~~~~~~~~~~~~~
ダンテが延々と地獄をめぐり、
やがて煉獄、まぁ、未決囚の留置場みたいな処、
そこを経て、最後は天国まで旅すると云うオハナシ。
地獄の描写など、なかなか面白いけど、
西洋であろうと東洋であろうと、
人間て、あんがい似たような想像をするものだなぁ、・・と思ったり。
この著者には、他にも名作をネタにした、
ガイドブックと云うか、随筆と云うか、そう云うシリーズが数多くあります。
ナニを隠そう、
私メは、「ホメロス」や「コーラン」もコレで読んだし、
アノ「源氏物語」もこれによって、“完読“した。 (笑)
あ、すでに読んでいる名作、
例えばガリバー旅行記やイソップ物語なんかも、
この人の随筆ガイドで読むと、
夏の夜の気楽な読み物として、
また、おもしろさが深まると云うモノで、おすすめです。