漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

「ダンテの神曲」なんぞを

2014年07月29日 | 

「ダンテの神曲」って知ってますか、

「ご存知!」、
ええ、学校で習いましたモンね、でも、私は読んだことない。

で、そう云う人にベンリなのが、
阿刀田高著、「やさしいダンテ〔神曲〕」。

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谷底を覗くと、蠢く亡者たちの姿・・・・・。

排泄物の池に浸っているらしい。
ダンテは髪のない頭を見つけたが、
汚物にまみれて俗人か聖職者かも見分けがつかない。

じっと見つめていると、
その頭が、「何で私だけを見る ?」。

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ダンテが延々と地獄をめぐり、
やがて煉獄、まぁ、未決囚の留置場みたいな処、

そこを経て、最後は天国まで旅すると云うオハナシ。

地獄の描写など、なかなか面白いけど、

西洋であろうと東洋であろうと、
人間て、あんがい似たような想像をするものだなぁ、・・と思ったり。

この著者には、他にも名作をネタにした、
ガイドブックと云うか、随筆と云うか、そう云うシリーズが数多くあります。

ナニを隠そう、
私メは、「ホメロス」や「コーラン」もコレで読んだし、

アノ「源氏物語」もこれによって、“完読“した。 (笑)

あ、すでに読んでいる名作、
例えばガリバー旅行記やイソップ物語なんかも、

この人の随筆ガイドで読むと、

夏の夜の気楽な読み物として、
また、おもしろさが深まると云うモノで、おすすめです。








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