漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

アザミのプライド

2015年09月12日 | せけんばなし

朝の散歩途中、
古家を取り壊した空き地にポツンと咲くアザミを見かけましてね。

「いまごろアザミ、?珍しいな」と思ったので、
帰ってきて植物図鑑を開いたら、

日本には、
ナント百種類以上ものアザミがあるのだそうで、

そのため、
「花は五月から十一月に咲く」のだそうです。

そう云えば、今日見たアザミは、
私が知ってるアザミより、花も葉も小ぶりだった。

わたしの中のアザミのイメージは、
子供のころの記憶で、

花はもっと大きく水彩絵の具のようなピンク、
葉も棘だらけだが緑がもっと鮮やか。

そのころ、小学校の同級生に、
背が高く、運動神経にすぐれた少女がいましてね。

体育の時間などには男勝りの能力を見せる。

ただし、負け嫌いが高じ鼻っ柱が強くてね、

だから女の子たちの中でも、
「敬して遠ざけられている」と云う雰囲気でした。

その子のあだ名が「アザミ」。

アザミも群れて咲くことはないし、
雑草なのにツンとしていて、いま思えばピッタリのニックネームです。

後に同窓会の噂に、

体育大学出て
中学校で体育の先生になったけど、

いまは離婚して・・・・・、

と、聞いたのは四十台のころ、今はどうしてるんでしょうね。

やっぱり、アザミのように、
気位高く一人で暮らしているのでしょうか。







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