未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

1.17

2016-01-17 18:46:54 | 雑感
震災から21年の今日は息子を連れて東遊園地へ。いつも年始に手を合わせに行くのでイベント臭のする17日は行かない(勿論ルミナリエも行きません)のですが、学校から地震について考えようといった宿題プリントを持って帰って来たので連れて行きました。

私は生まれて少しして父の転勤で四国へ越したので以来神戸に来るのは長期休暇の時だけ。それでも生まれ故郷の変わり果てた姿に衝撃を受けました。
水不足の香川から水を送ったりしていました。当時丁度バレーの一年生大会前でユニフォーム注文寸前でしたが、メンバー辞退してその分を充ててもらいたいと子供ながらに思い、メンバーにも伝えたのですが数人に鼻で笑われたのが衝撃的でした。

あの地震がもたらした性格の変化はかなりのものでした。傍若無人の権化だったような自分が人の事を考えるきっかけを与えられました。と言うのも私は直接被害には遭っていませんし、親戚は皆無事でしたが上記の事含め、現地でも『人間』というものを見すぎたように思います。助け合うのも人ならば奪うのもまた人でした。

こじつけるとそれが今、武道の「見る(観る)」意識に繋がったのかもしれません。絆と外野は簡単に言いますが、簡単に言えるからこそ実現は難しい。当たり前であればある程そんな言葉は出てこない。自分を消して相手を投影するとはどのようなシーンにおいても究極です。

命は地球より重い、等の馬鹿げた美辞麗句は嫌いです。が、命を紡いで来たのが今の地球(社会)だろうとは思う訳です。
息子も雰囲気から色々思うことがあったようです。やはり教養は実地からであります。



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