調布で市民カレッジ歌舞伎教室の発表会を初めて見たのは1997年。歌舞伎役者の中村芝喜松さんの主演舞台(歌舞伎会公演「八重桐廓話」)を見てファンになり、お話を聞いた中で歌舞伎教室の先生をしていて、生徒の発表会があると知って見に行ったのだった。義太夫を習っていると言ったら、その舞台の床を語れないかと聞かれたが、まだ習って間がなく残念ながらできなかった。その時の演目「弁慶上使」を今習っている。
今年の . . . 本文を読む
歌舞伎座のロビーにお正月らしい繭玉と過去4代の歌舞伎座のレリーフが飾られている。
昼の部の「梶原平三誉石切」、幸四郎さんが梶原の派手なパフォーマンスに合っている。刀の切れ味を試すのに石を切るなんて無茶だけど、歌舞伎だと何とも思わないから不思議。前から応援している高麗蔵さんが梢の役、きれいでかいがいしくて良い。役者さんが見る度ごとに充実してくるのはファンとして嬉しい。 . . . 本文を読む
1月17日に見た国立劇場の初春歌舞伎は「三千両初春駒曳」。
尾上菊五郎主演の復活狂言。1階ロビーにあらすじを昔風な文章で書いた看板がある。
江戸時代の松平長七郎をモデルに、時代を置き換えて、小田(織田)信長の後継者争いで、三七郎信孝が活躍する話。高麗の姫が日本に来て力を貸すとか、登場人物が多くストーリーが広がって、ちょっとややこしい。
大詰は歌舞伎らしく華やかにまとめてある。
しかし、2階席は空 . . . 本文を読む
歌舞伎座十二月大歌舞伎の通し狂言「仮名手本忠臣蔵」は11月と同じ内容で役者がすべて違う趣向。
夜の部「五・六段目」の早野勘平役は染五郎、役の年齢に近い若さがみずみずしい。
「七段目」の遊女おかるは玉三郎。この役では初めて見たが、細かい心理描写が自然でわかりやすく、歌舞伎を見慣れていないような団体らしき観客も引きつける。長い時間でも全く飽きさせない。古典でもこういう演じ方があるのだと感心する。 . . . 本文を読む
12月14日は忠臣蔵で有名な赤穂義士が吉良邸に討ち入りした日。300年前の事件が講談や芝居になって語りつがれ、今でも広く知られている。
国立劇場で「知られざる忠臣蔵」と題した忠臣蔵の外伝3題を観劇。討ち入りした47人それぞれにドラマがあったのだろう。
夜は伝統歌舞伎保存会研修発表会で、若い歌舞伎役者さんたちの「仮名手本忠臣蔵七段目」と「乗合船恵方萬歳」を見た。お弟子さんたちも頑張ってるが、役者の息 . . . 本文を読む