猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

斉木 久美子 「花宵道中」 宮木 あや子 原作 

2015年05月23日 20時46分38秒 | マンガ家名 さ行
   ↑ レンタル本で、1巻は表紙がありません。

江戸時代後期、幕府唯一公認の遊郭吉原のとある小見世を舞台にした遊郭ものと言うのかな。
全部で5巻あり、堂々の長編マンガです。
主人公となる女郎達も6~7人いて、それぞれの物語が綴られます。
世話を見てくれる 姐さん女郎 について遊郭のいろはを習い、心も体も一人前の女郎になっていく売られてきた少女達。

年季明けまであと少しで病に倒れる子。
間男に救いを求める子。
年季が早く明けるよう、もくもくと借金を返すため男に抱かれ続ける子。
初見世(初めて男と同衾する日)を前に、好きになった男じゃなきゃ嫌だと駄々をこねる子。
もちろんそんな我儘は先輩姐さんにひっぱたかれて御仕舞いなんだが。
好きになった男の後を追って おはぐろどぶ に身を投げる子。
中には身請けされておかみさんになる大見世の売れっ子もいるにはいる。
けれどそんな子は何百人に一人だか。
外に出られたって廓育ちじゃ外での差別や苦労やら。
悲惨な境遇だけれど、寒村で食べるものも無く寒さに震えて凍え死ぬよりマシだという子も。
最後のエピソードがややハッピーエンドだったのでホッとしました。

女性セブン連載と言うことで、結構エロ描写あります。
でも綺麗な絵柄で女性は可愛らしく、男は色っぽく、この方のコミック初めて見ましたが好きな絵ですね~。
オリジナルストーリーの他の作品も見てみたくなりました。

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