猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

文春文庫ビジュアル版 「少女マンガ大全集」

2013年07月07日 13時07分19秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓



           ↑ ㈱文芸春秋社 1988年9月10日第1刷 文庫版です。



短編に見る魅惑のミクロコスモスと銘打って、1959年から1976年までの少女マンガのうち、精選の珠玉短編を集めました、という全集です。
いや、集まっている方々は当時の代表的な作家さんを大体網羅しているけれど、短編ばっかりでしょ、と思って期待していなかったンです。
ところが、知られていないけれど良い作品がいっぱい読めましたよ。
作者と掲載作品は以下の通り。

掲載順

竹宮 惠子 「ミスターの小鳥」 別冊少女コミック(小学館) 昭和51年1月増刊号
巴 里夫 「5年ひばり組」ひばり組学級新聞の巻 りぼん(集英社) 昭和40年7月号~45年頃
青池 保子 「死の谷」週間少女フレンド(講談社) 昭和39年掲載月不明
石ノ森 章太郎 「おかしなおかしなおかしなあの子」新版かぐや姫の巻 週間マーガレット(集英社) 昭和39年9号~40年7号 その後、「おかしなあの子」「さるとびエッちゃん」として、昭和46年12月まで続いた
ささや ななえ 「私の愛したおうむ」 りぼん(集英社) 昭和49年発行月不明
西谷 祥子 「-夏の恋- どういうわけか愛してる」 掲載誌及び掲載年月不明
ところ はつえ 「にゃんころりん」週間マーガレット(集英社) 昭和46年28号~53年47号
ちば てつや 「風のように」 週間少女フレンド(講談社) 昭和44年25号
楳図 かずお 「狐がくれた木のはっぱ」「花」20集記念デラックス号(佐藤プロ) 発行年不明 
土田 よしこ 「つる姫じゃ~っ!」 林間学校ワーイ!の巻 週間マーガレット(集英社) 昭和48年17号~54年35号
もりた じゅん 「マイ・エンゼル」(デビュー作) りぼん春の増刊号(集英社) 昭和43年 
今村 洋子 「チャコちゃんの日記」つぎいこうといいたいようよ 少女(光文社)昭和34年5月~りぼん(集英社)昭和38年頃
樹村 みのり 「まもる君が死んだ」 りぼんコミック(集英社) 昭和45年5月号
倉多 江美 「秋の入日」 別冊少女コミック(小学館) 昭和51年9月号
赤塚 不二夫 「ひみつのアッコちゃん」 カン吉と青い目のおともだち りぼん(集英社) 昭和37年6月より
里中 満智子 「ミセス・ブラウンの青春」 別冊少女フレンド (講談社) 昭和49年7月号
あすな ひろし 「雪の童話」 小説ジュニア(集英社) 掲載年月不明
文月 今日子 「初恋はトマトの味」 別冊少女フレンド(講談社) 昭和48年9月号
大和 和紀 「ミセス・ロビンスンのおじょうさん」 別冊少女フレンド(講談社) 昭和46年3月号
みつはし ちかこ 「小さな恋のものがたり」 美しい十代(学研) 昭和37年~42年単行本 立風書房→学習研究社→学研パブリッシング 2011年12月に42巻が発売され、3年半ぶりの続刊となった
わたなべ まさこ 「ミルク色の天使」 週間マーガレット(集英社) 掲載年月不明
矢代 まさこ 「シークレット・ラブ」 デラックスマーガレット(集英社) 昭和45年11月冬の号
美内 すずえ 「クリスマスの奇跡」 別冊マーガレット(集英社) 昭和50年12月号
水野 英子 「ある雪の夜の物語」 ゆりかご(?) 昭和35年1月
牧 美也子 「花時雨」 掲載誌不明(双葉社) 昭和47年
鈴原 研一郎 「ロンドン・パリ・アイラブラリー」 デラックスマーガレット(集英社) 昭和54年冬の号
大島 弓子 「七月七日に」 別冊少女コミック(小学館) 昭和51年7月号
 
現在50代以上の女性には必ずや1つや二つは読んだことのある作品おありでしょう ?
40歳代の方も覚えているのあるかも。

はてさて、
作者デビュー作が有り、
長期連載のほのぼのマンガあり、
当時の少女が日常的に読んでいた、ラブコメディが有り、
今読んでも衝撃的ないじめや自殺を扱ったものが有り、
女装美青年の複雑な愛情の話が有り
今で言う ゆり物 (当時はエスと言った)の同性愛もあり、
今で言うレディスコミック張りの大人の愛憎劇が有り、
時代を反映した 哲学的? な内容が有り、
千差万別、当時は少女マンガの世界が一気に広がった時代だったのですね。

巻末の「作家の横顔」も面白い。
インタビューだったり、作者への聞き書きだったり本人の独白だったりしますが、これも又1988年当時の作者近況で、今となっては貴重な資料となっています。

最後の最後にね~、

“少女マンガ界の諸般の事情”などにより、萩尾 望都、山岸 凉子、一条ゆかり、陸奥A子、池田理代子、木原敏江、吉田まゆみの各誌は作品の再録を辞退されたことをお断りしておく。

とありまして、この方たちのを一番読みたかった人も居るんだけどね。(私)

「60年代傑作集 マンガ黄金時代」という同じ文芸春秋から出ている文庫を探していて見つけました。
今でも Eブッ○オフ ↓ などで入荷お知らせに登録しておくと、たまに引っかかりますよ。


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       結構読んでたつもりでも、少女まんがって奥が深い、と再確認のトミー。







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6 コメント

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おはようございます (すず)
2013-07-08 08:38:43
 素晴らしいメンバーですね!

私も、もしかしたら何作かは読んだ事あるんじゃないかな?と思うんですが、なにせ当時のタイトルまでは覚えておりません(汗)トミー。様の仰るように、いま、この歳になって読み返したら、印象も違うだろうし、作品の奥深さをずっと感じとれるように思います。

こういう「古本の宝探し」って、たまらん愉しさですよね~。
返信する
すごいラインナップ ()
2013-07-08 12:51:24
すばらしいラインナップだと思うけど、何故に文庫版?
もっと大きい版で永久保存版大全集ってのを作ればいいのに
もっとも、半分くらいは既読だから、買うかどうか微妙だけど

マンガが生まれて(手塚先生以降)70年
埋もれたマンガをもっと発掘して、出版保存して欲しいねぇ
返信する
たまらんです。 (トミー。)
2013-07-08 21:00:50
すず様
Eブッ○オフを知ってから、古本の入荷待ちメールという麻薬を知ってしまい、登録数が増え続けています。
ちょっと姑息になって、入荷してもお値段が下がるまで待ったりして。。。
すると他の方に持っていかれたりするんですけどね。(笑)

私は初版本を集めているわけではなくて、読めればいいので、古本を探しにまん○らけに行く回数が減りました。
本に埋もれて探しものの、あの醍醐味も捨てがたいのですがね~。
返信する
文庫版 (トミー。)
2013-07-08 21:07:18
夜様
始めは文庫版じゃないのもあったのかな~?
この本見てもわかんないんです。
本当ならもっと大きい版で読みたいですよね !
埋もれた良い作品ってもっといっぱい有ります !
佐藤史生さんの作品とかは、やっと最近再評価されて再販されてますけど。

>半分くらいは既読だから

作者と題名だけでピンと来るなんてさすが 夜さん 。
私は連載物意外はほとんどリアルでは見たこと無かったです。
返信する
たしかに… (満天)
2013-07-09 17:34:38
50代が懐かしいお話が多いのだから
大判で出版するべき!とか、私も夜さんと同意見(笑)

最近メガネをかけると近くが見えず
メガネを取ると遠くが見えず(ハハハハ)
なんか文字を読むのも疲れます~(笑)

諸般の事情って何でしょうね
少女漫画界も大変なんでしょうか??
この中の作品は結構見ている作品が多いのだろうな~っと思います
一番読んでいた時代だし…
ただし、自分のお小遣いでは買えないので
回し読みで…
だから記憶が薄いかも~(笑)
返信する
満天さん世代かも (トミー。)
2013-07-09 21:28:39
満天様
この作品群は、私の年代(60歳)より、ちょっと下の年代の方がリアルに読んでるラインナップですね。
5歳くらい違うと読んでたマンガが全然違いますから。
女の子は突然マンガ読まなくなって、リアルの恋愛に走ったりしますから。(笑)

>最近メガネをかけると近くが見えずメガネを取ると遠くが見えず

あー、私も以前からそうでしたが、この暑さでメガネが汗で張り付いて不快、というおまけまで付いて、嫌ですね。
返信する

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