猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

「マンガ黄金時代 '60年代傑作集」

2013年09月11日 22時27分20秒 | マンガ周辺記事 作家別は下をどうぞ ↓


         ↑ 文春文庫 ビジュアル版 1986年6月25日 第一刷 
           これは1995年2月5日の第6刷


文庫にぎっしり当時の傑作短編マンガが詰まっています。
以前の記事の本 

文春文庫ビジュアル版 「少女マンガ大全集」 

の前に買ったのですが、自分にはなかなか内容が重くて紹介できなかった本。
「少女マンガ~」の方がへぇ~こんなんあったの、と気軽に記事に出来ました。

なにしろ1960年代中頃は、自分がマンガに目覚めた頃。
中学生になると ガロ や COM の大人系・芸術系マンガに背伸びして興味を持ち、こちらに載っている作品も記憶にあるものが多いです。(初掲載時に見たわけではない物も多い)

当時の記憶がぶわっ~と出てきて、昔に返っちゃうと文章が出てきません。。。
と言うわけで(どういうわけ?)、又掲載作品の目次から。


手塚 治虫   ジョーを訪ねた男
滝田 ゆう   ラララの恋人
楠 勝平    おせん
山上 たつひこ ゼンマイ仕掛けのまくわうり
つげ 義春   ほんやら洞のべんさん
勝又 進    四コマ特集
藤子 不二雄  ひっとらあ伯父サン
村野 守美   宿の蛍り
赤瀬川 原平  お座敷
山松 ゆうきち 一六ばあさん
つげ 忠男   河童の居る川
谷岡 ヤスジ  ヤスジのメッタメタガキ道講座
林 静一    巨大な魚
佐々木 マキ  うみべのまち
永島 慎二   青春裁判
日野 日出志  赤い花
水木 しげる  テレビくん
真崎 守    情炎のぶつぎり
赤塚 不二夫  怪僧ケツプーチンなのだ
川本 コオ   すっぱい季節
宮谷 一彦   ライク ア ローリング ストーン
やまだ 紫   しつもんがあります
淀川 さんぽ  身体検査
あすな ひろし 武蔵野心中
高 信太郎   ホモ太郎
樹村 みのり  おとうと
つりた くにこ 六の宮姫子の悲劇
鈴木 翁二   マッチ一本の話
辰巳 ヨシヒロ さそり
青柳 裕介   いきぬき
石森 章太郎  春の宵
白土 三平   傀儡(くぐつ)がえし


私にとっては、懐かしい作品ばかりですね。
当時 ガロ や COM で初出を見たものも多い。

それにしても、作者の方達の鬼籍に入ってらっしゃる方の多いこと。  
私が知っているだけでも、手塚先生、滝田ゆう氏、勝又進氏、藤子不二夫のお一人藤本弘氏、村野守美氏、谷岡 ヤスジ氏、永島 慎二氏、赤塚不二夫氏、やまだ紫氏、あすなひろし氏、つりたくにこ氏(満37歳没)、青柳 裕介氏、石森章太郎氏の各氏が既にいらっしゃらないなんて。
それも皆さん50歳や60歳代で亡くなっている方が多いんですよね。
マンガ家って激務なのはエッセイマンガなどで知っていますが、当時の人はお酒もタバコもたしなむ人が多かったし。

つりたくにこさん、久しぶり~懐かしいわ~と思ったら、若くして難病のために亡くなられていたのですね。
あの、ぬぼーっとした 六の宮姫子 は名前も好きだったし、親にしかられるツボとか考え方が当時の女の子そのもので、自分もこんなだったなと思い出しました。
今生きてらしたら、どんなマンガを描かれたんだろうか。

今回読んでやっぱりいいなぁ~と思った勝又 進氏も亡くなられていたんですね。
あわてて 「勝又進作品集」 買いました。
でも買ったのは短編集で、私の好きな4コマ物じゃなかった。
4コマ集出ているかな。
いえ、短編も味があっていいんですが。

「マンガ黄金時代 '60年代傑作集」に掲載されている 4コマ特集 の内容は、当時の過激学生の生態とか、それに対する教授や親世代とのずれとか、今の世相とはちょっと違いますが、今の若者が読んでも解るんじゃないかな。
団塊世代の人が今見たら、泣いて懐かしがる気がする。

当時 ガロ の中でも勝又氏の 4コマ 好きだった。
一コマ目 誰かの胃の中で 「毎日毎日餃子ばかり食いやがって」と愚痴をこぼす回虫(?)
二コマ目 「我慢できん !」 と胃の壁をがぶり !
三コマ目か四コマ目 あたた、と道に座り込むいいところの奥様風のそそとした女性。
          大丈夫ですか ? と聞く作者の分身。 
          「ええ、昨日のステーキが当たったらしくて」

はっきりしないがこんな作品があって、絵まで思い出せるほど40年以上経った今でも覚えてる。

白土三平氏「傀儡(くぐつ)がえし」も覚えていた作品。
長編作品ではないけれど、当時の自分には脳裏に刻まれた作品だった。
白土氏は長編で有名だけれど、短編の忍者マンガでも良い作品をどんどん少年誌に発表されていて、へ~、ほ~、と歴史を勉強する感じで楽しく読んでました。

楠 勝平氏の 「おせん」 も、映画1本見た気にさせる、しみじみいい作品よね~。
結末は悲しいのですが。

やまだ 紫氏 「しつもんがあります」これもいいよ~。
「ゆらりうす色」「しんきらり」などの後半生の作品よりも、当然ながら若い反発する気持ちが反映していて、わかりやすくて好きかも。
 
次々断片を思い出して切りが無い。
今回はこの辺で。
又思い出したら引っ張り出して、つたない感想を書いてみるかも。





        当時通っていた喫茶店内の風景とボーイフレンドを思い出すトミー。





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2 コメント

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COM派の子供たち (sknys)
2013-09-25 22:45:39
トミー。さん、こんばんは。
「青春裁判」「ライク ア ローリング ストーン」「しつもんがあります」「おとうと」「いきぬき」「春の宵」の初出は「COM」ですね。
COM派だったので「ガロ」系は余り読んでいません
あすなひろしの「山ゆかば!」などが収録されている『子どもたちの戦争』(金の星社 2013)も文庫本だと勝手に思い込んでいたら、
ズッシリ重くて大きい単行本だった
「漫画家たちの戦争」シリーズ(全6巻)は図書館の児童室に置かれています。
返信する
私もCOM派 (トミー。)
2013-09-25 23:29:47
sknys様
私も集めていたのはCOMだったのですが、兄弟なんかも買ってきていたので、ちらちらとガロも読んでいました。
この本、60年代集といってますが、ほとんどCOMとガロに載っていた作品ばかりなんですわ。

今、COMとガロばかり集めたマンガ集1冊持ってますが、幸いかぶっているものは有りませんでした。
2冊目がこれとかぶっているんじゃないかと、買うのを迷ってます。

「漫画家たちの戦争」シリーズ見たいです。
でも買うのはやっぱり迷う。
図書館に行こうかしら。
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