むすんで ひらいて

YouTubeの童話朗読と、旅。悲しみの養生。
ひっそり..はかなく..無意識に..あるものを掬っていたい。

箱根の庭

2012年05月01日 | 旅行
美しい季節、5月です。
今日は、げんきに吹く風が、袖をまくった肌の上を温かく撫でていきました。

少し前に、「古い種だから、だいじょうぶかな?」と、薄めの期待で蒔いた二十日大根の種が、うれしいことに発芽したので、午前中、大きなプランターに植え替えました。

時々、「ポタッ」となにかの落ちる音が聞こえます。
振り返ると、屋根まで届くくらいの椿の木から、クリスマスツリーの飾りのようにぎっしり紅をまとわせていた花が、こぼれ落ちたところでした。



衣替え中の、椿のたもと。

花壇からは、牡丹の鮮やかなピンクの花びらも舞い散って、庭にマゼンタインクの足あとをつけたみたいでした。


さて、今日から、先週末に出かけた、箱根で出会ったきれいなものを、
「ホテルの庭」
「3度目の滝」
「湖畔のテラス」
「偶然?のマグカップ」

の4回に分けて、つれづれ綴ってみようと思います。

今日は、その一回目。

「ホテルの庭」へ、ようこそ。
到着したら、まずお部屋のテラスでお茶にしましょう



杉の手前のもこもこは、ツツジの木。
あと一週間くらいで見頃かな。


   

この辺りには、杉の大木がよく見られます。
江戸幕府が、慶長9年(1604)に杉並木を植え、当時厳しかった東海道の旅路に「夏は木陰を作り旅人を憩(いこ)うところとさせた」そうで、冬も並木が風を防いでくれたといいます。

こちらは、まだ若木ですが、すっくとそびえる杉と、すがすがしい空は、「う~ん!」と、あたまの扉を開けてくれるみたい。




先に見えるのは、「芦ノ湖」です。

はじめて箱根に来てから、10回目くらいになりますが、どの時も、ここを走る「海賊遊覧船」は、旅の風景にしおりを挿むような味わいを添えてくれています。




お庭の散策路の真ん中に、一株、はやくも満開になりそうなツツジを発見!




ツツジ園を抜けると、満開の豆桜。
富士山や箱根で自生する山桜で、そそとした佇まいに安らぎを感じます。

幹が、ハートの右半分のように見えたので、もう片方を想像しながら眺めていました


次回は、山道を抜けて、しなやかな滝を訪ねます。



ちょっと家を離れている間に、二階の部屋の窓は、樫の木(どんぐりの木)の若葉にもう半分以上包まれてしまいました。
出窓の出っ張りと、さらさら揺れる葉っぱのすき間から。
窓の高さより少し低く剪定してある、木のてっぺんにのぞく空から。
暑いくらいの光がこぼれてきます。



                           かうんせりんぐ かふぇ さやん     http://さやん.com/





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