比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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武州・・・押切の双体道祖神

2011-03-09 | 道祖神・石仏・石神
荒川中流域左岸の大麻生から1399mの長い押切橋を渡って押切橋南詰めに。橋の袂の八幡神社から東へ250m、大里用水が御正用水と吉見用水に分水するあたりに祠が。

双体道祖神と聖観音の石像です。軽車両1台がようやく通れるような道ですがここはむかしのメイン道路でしょうか。

双体道祖神の台座に・・・大里郡上押切 施主 村中・・・と彫ってあります。
上押切村は明治に入って御正村に、昭和の時代に江南村に、平成の大合併で熊谷市に。

聖観音(しょうかんのん・・・正観音とも)・・・六菩薩の一つ。地獄道に落ちた衆生を化益(善に導く)するのが役割り。1面2臂・・・普通の人間の姿です。

押切の道祖神・・・熊谷市指定文化財、寛政10年(1798年)の建立とか。地元では道陸神様(ドウロクジンサマ)と呼ぶらしい。
双体道祖神・・・日本古来の塞神と中国の道祖神との融合らしい。村境、橋の袂、峠、道の分岐点(辻)に立てられ悪霊、疫病が入るのを塞ぐのが仕事だそうだ。なぜか昼間から衆人環視の中で男女でイチャイチャしている。江戸期の作品だというのに中にはかなりキワドイのもあるそうだ。オオラカなものだ。

武州埼玉で双体道祖神を見たのは初めて。こうした民族伝承の石仏は道路の拡幅、改修で消え去っていきます。大事にしてもらいたいものです。

わたしは石仏のオッカケではないので詳しいことは知りません。参考のリンクを下に貼りました。
 「寛政銘双体道祖神
 「石仏、水辺の神様
 「道祖神の美
 「我、石仏を求めて」・・・コメントをいただいたusagiさんのHPです。


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