比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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信州上田・・・塩田平・・・別所温泉安楽寺(続)・・・・須田剋太

2006-08-27 | 信濃の国は 上田・佐久・東信濃
昨日の続きです。安楽寺はまさに古刹です。この地には三楽寺といって他に常楽寺(北向き観音とセットのなっている)が在りますが、あと一つはいまは無いようです。安楽寺の八角三重塔は北条義政の建立という話もありますがパンフレットには書いてありません。義政の没年と塔の建立時期の推定とズレているからでしょう。
塩田の荘、守護(官選の知事のようなもの)北条義政という人、私たちの知る歴史には出てきません。蒙古襲来で有名な北条時宗のナンバー2、エライ人だったようです。時宗の死後、塩田の荘に隠遁とありますから、今も昔も同じで権力者に逆らうと刺客を向けられるから政争を避けたのでしょう。13世紀の後半から1333年北条一族失脚までは塩田平は信州の学海(禅宗系の学僧の研修センター?)といわれ、それはそれは栄えたそうです。鄙には稀な湯治場別所温泉の隆盛は、このこととヒンターランドに豊饒の地、善光寺平、塩田平、佐久平を控えていたからでしょう。話は変わります。

上の写真に本の挿絵があります。司馬遼太郎「街道をゆく 信州佐久平みち」(朝日文芸文庫)の中の1ページです。司馬さんにとって信州は書きづらいテーマ(英雄もいなければ波乱万丈も無い)だったようですが、挿絵に須田剋太の安楽寺三重塔のスケッチがありましたので写真に収めました。
私のカレンダーに記したメモに7月2日友人、高麗(日高市)より来る。吹上(鴻巣市)に須田剋太美術展を見にゆくとあります。吹上は画伯の出身地、小さな公民館でそれは開かれていました。

F6号ぐらいの画用紙?にグワッシュ、岩彩、水彩、パステル(何でもアリ)を自由奔放(私にはそう見えた)に使ったスゴイ絵です。
Soul Picture!

機会がありましたら、どこかの展覧会で須田剋太の絵を見てください。東大阪市のお好み焼き屋で須田さんの絵のコレクター(惚れこんだのでしょうね)がいるそうですが、チョッとと遠すぎます。
吹上では毎年7月14日「向日葵忌」を行い画伯を偲んでいるそうです。炎の画家ゴッホに思いを寄せてか。

吹上は埼玉県荒川左岸、旧中仙道の宿場町、比企の住人の地から30分くらいです。


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