比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
写真、文章のリンク自由。

彩の国・・・比企の森・・・オオムラサキの羽化の物語

2016-06-21 | 生き物大好き 蝶・昆虫
6月18日、暑いです。比企の丘の鳩山の里は35.2℃とか。隣り町の嵐山町・・・「オオムラサキの森 蝶の里公園」と国指定史跡「菅谷館跡」の散歩です。
ここは比企丘陵。都幾川の河岸段丘上に国指定史跡比企城跡群の「菅谷館跡」があり、段丘中段に蝶の里活動センター、段丘の下に「ホタルの里」があります。

エノキの木でオオムラサキの羽化が始まっています。

エノキの木の葉っぱにオオムラサキの蛹。葉っぱの色と同化しています。

蛹を割ってオオムラサキの羽化が始まります。

スルリと蛹の中からオオムラサキの成虫が出てきました。

翅はティッシュペーパーをクシャクシャにしたように縮んでいます。
ときどきオシッコ?(蛹液)をします。蛹の時の体液で成虫になったときは不要なので排出するのだそうです。

縮んだ翅の翅脈(しみゃく)に体液が送られてユックリとひらいていきます。

上翅、下翅がようやくひろがりました。
※カメラは Panasonic LUMIX DMC-GH2 14~140mm。

大きさか見て♀のようです。翅をひらいて表翅を見せてくれるまでには数時間かかるようです。今日はこれまで。

自然の命の神秘と感動のドラマです。


※雨ZanZan、久しぶりに家内と外食、といってもときがわ町で素うどん、、いつのまにか雨あがる。それからここに寄ってみた。PM1:00ごろはまだ蛹のまま、PM2:00ごろ蛹が開いて成虫が出てきて、翅が完全に固まったのは3:00ごろ、まだ翅は閉じたままです。翅を開いて表翅の美しい模様を見せてくれるのにはまだ数時間かかるようです。こういう場面に合えるのは運です。とってもハッピーな気分です。

《蛇足》オオムラサキの情報については以下の情報が詳しいです。時期的なものですからHPで電話を調べ問い合わせてから訪ねるほうがいいと思います。
嵐山町HPより→クリック→オオムラサキの森
嵐山町HPより→クリック→蝶の里公園
嵐山町観光協会HPより→クリック→オオムラサキの森 蝶の里公園


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4 コメント

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生命の神秘 ()
2016-06-22 17:13:59
みんなのブログからお邪魔致しました。

埼玉県嵐山町にオオムラサキの森 蝶の公園があるのですね。
昔山梨県でオオムラサキの孵化を撮った事がありましたが、
この様に綺麗には撮れませんでした。
見事に撮られておりますね
これぞ生命の神秘、感動いたしました。

これからも宜しくお願い致します。
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蝶の里は今 (紅さんへ・・・ヒキノ)
2016-06-22 20:31:36
オオムラサキの羽化のシーズン。東京をはじめ遠くから訪れてくれる人がいます。
羽化の瞬間に逢えるのは運だけです。20袋以上の落葉についた幼虫のネットをエノキにつけています。もう2/3くらいは羽化しました。ぜんぶ羽化するのはあと1週間ぐらいでしょうか。
オオムラサキは森の中で10日ぐらい飛び回ってます、その間にヤマユリが咲けば最高です。ここはヤマユリの自生の名所でもあるのです。
機会がありましたら是非見に来てください。

コメントありがとうございました。
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今年は (自然を尋ねる人)
2016-06-23 12:46:06
備後の国府中市にオオムラサキを飼育して
今頃放蝶する会社があります。
すべて自費のようです。
今年は30分の距離なのにいけそうにありません。
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オオムラサキの飼育 (自然を尋ねる人さんへ・・・ヒキノ)
2016-06-24 00:27:06
はたしてそれが自然保護かどうかは疑問です。飼育という言葉を使うなら自然への冒涜かもしれません。
ここでは春に子どもたちがボランティアの指導でエノキの下の落ち葉に潜む幼虫を見つけ、ネットに入れる、そこまでですね。羽化したオオムラサキは自然の中に飛び立っていきます。もちろん全部幼虫を拾い集めるわけではありませんから自然環境の中での羽化のほうが圧倒的に多いようです。幼虫や羽化したてのオオムラサキは大半がカラスやヒヨドリに食われるといいます。それも自然です。
オオムラサキの成虫はクヌギ、ナラ、ケヤキなどの広葉落葉樹の樹液が食料。これらの木がすべて常時樹液を出しているわけではありません。これらの樹液は人工的には無理です。やがてエノキの葉に卵を生みつける。エノキの木でなくてはダメなようです。またすべてのエノキに卵を生むとは限らないようです。幼虫の食樹、成虫の食樹、蝶により決まってるようです。
こうした自然の森は急速に減少していきました。
この森は河岸段丘の傾斜地で工場にも住宅にもならないこと。国指定の史跡中世城郭であることから開発を免れています。
公園の管理は町、貴重なヤマユリの自生地ですが今後どうなるでしょうね。
ホタル・・・保護というのは山や川や森を守ることでしょうね。
私が子どものころ、家の前のお米や鍋釜を洗い、洗濯物をしていた小川、夏はホタルが群れていました。今はどうなんでしょうね。

子どもたちにとって自然を目の前で見るということ、とっても大事なことです。大勢の人に見てもらいたいですね。観光とか人集めということじゃなくて。
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