比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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天草の旅・・・崎津天主堂

2007-12-24 | 道を行く 九州の諸道
天草、天草灘に別れを告げて谷あいに入り、大江天主堂、さらにトンネルを潜ると道は羊角湾の方面に入ります。静かな入江に崎津の港がありました。
屈曲した入江の向うの港町の中に教会の尖塔が見えます。

小さな漁村の狭い路地を曲がると崎津天主堂がありました。
崎津に初めて教会が建てられたのは1569年、現在の教会は1934年再建だそうです。

数人の婦人たちが祭壇の横でキリスト生誕の飾り付けをしていました。
畳敷きの教会です。聞けば大江天主堂もつい最近まで畳敷きだったんだそうです。
足が弱くなると畳敷きは辛くって
ご婦人がいってました。
ここで鈴木神社のことを聞きましたが
わしら宗旨が違うのでワカラン
といわれました。

崎津の天主堂のこと、山崎朋子著サンダカン八番娼館>」(筑摩書房)で印象深く知りました。
本の内容については辛い内容ですのでお話できません。
このことのついては昨年の「長崎の旅・・口之津・・天草の島々」のブログに載せました。

   本の中の巻末の文章の抜粋です。

・・・・・平べったい民家の屋根の上にひときわ高くそびえる暗灰色の尖塔と、その尖塔のいただきの白い十字架を映す鏡のようなに静かな海。そして、眼も綾なステンドグラスにかこまれた天主堂の内部には、祭壇の前に正座して石像のように身じろぎもしない老農婦―― (後略)






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16 コメント

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九州と北海道が残ってますか (おばちゃんへ・・・ヒキノ)
2007-12-26 12:04:28
楽しみですね。
私のお奨めは九州だったら長崎、北海道はどこでも何度行ってもイイです。4回行きましたがまた行きたい。フリープランツアーでレンタカーの旅が最高です。厚岸の漁港で5kgくらいの鮭が1500円でした。
とにかく広い。人間が小さく見える。
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ものすごく海の綺麗ななところですが (KYRさんへ・・・ヒキノ)
2007-12-26 11:58:41
天草五橋という高い橋から眺めた海は素晴らしいはずですが、天候に恵まれなくて灰色の海でした。
ジックリ2日はかけて回りたいところです。
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Unknown (おばちゃん)
2007-12-25 20:48:36
サンダカンの八番娼館は 名前だけ・・知ってる
読まなかったから 内容は知らないです あはは!

そうそう 若い頃 車で あちこち行ったけれど
九州と 北海道だけ 行ってない・・・
そのせいかな 九州は知らないことが多い
それでも 日本人かと 言われそうなくらい あははは
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教会 (KYR)
2007-12-25 20:34:39
すてきな教会ですね。昨日の大江天主堂も、スケッチ、いつもながらとてもお上手ですね。
本当に旅行は、3度楽しみがありますね。私は絵をかけないですが、写真を撮って、PCに入れて見る楽しみ、ブログなどにアップするのも楽しみです。
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教会でも神社仏閣でもそうですが (スターアニスさんへ・・・ヒキノ)
2007-12-25 20:06:09
歴史的背景とか、そこにドラマがあったとか思い浮かべないと物見遊山ではつまりませんね。
今はウエブで簡単に確認できます。
歴史的にはどうかわかりませんが自分で適当に解釈して(見てきたような嘘を言い)楽しんでいます。

スケッチは鉛筆で10分から30分。同じところを写真に撮っておきます。帰ってから補正するか書き直して(10分~30分)、色を付ける(10分~30分)。私の場合は水性ボールペンでスケッチをなぞり鉛筆を消してから彩色する。彩色してから水性ペンでなぞる場合もある。この水性ボールペンがごまかしのコツです。現地で書かずに写真から絵を起こす場合もあります(この方が多い)。邪道ですがけっこうやってるテクです。
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クリスチャンではないのですが (山小屋さんへ・・・・ヒキノ)
2007-12-25 19:51:18
天草の西の外れでひっそりと今も信仰が生きているのを感じました。教会の中のご婦人は漁師の奥さん、農婦という感じでした。
畳敷きの教会って今は珍しいです。
山小屋さんのブログでサンダカンの墓の木下クニさんの墓を見たとき厳しい現実を思いました。
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スケッチだけです (レディーさんへ・・ヒキノ)
2007-12-25 19:42:11
ほとんど走り書きであとは心象にとどめます。帰ってからイラストにします。
旅は三回美味しい。行く前に本など読んであれこれ思い浮かべるのがいちばん楽しいですね。
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異国情緒 (スターアニス)
2007-12-25 16:48:57
歴史的に検証されたヒキノさんの文体にいつも感心して読ませて貰ってます。
また、大江天主堂と埼津天主堂のスケッチ絵、さすがに上手に描かれていますね。これは何分ぐらいで描かれるのでしょうか?
小生も道具は揃えたもののまだ手付かずのままで・・・。
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サンダカン (山小屋)
2007-12-25 14:03:48
マレーシアのサンダカンでレッドヒルという丘に日本人墓地があるというので寄ってみました。
これだったのですね。
「ここにきたらもう日本には帰れない」といってお墓はすべて日本とは反対の方向を向いていました。

この本は読んだことがありませんが、お墓には「熊本県天草」と大きく刻まれていました。
彼女達が住んでいたという家もみましたが、面影はなく薬屋になっていました。

悲しい話だったのですね。
なお、遺骨はすべて日本に持ち帰ったそうです。
(現地ガイドの話です。)
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Unknown (オールドレディー)
2007-12-25 08:48:50
旅をしながら絵を描く、やってみたいですねえ。
色付けまでその場でやってしまうのですか。

行く先々の様子を事細かく観察していらして、タダの観光旅行とは大違いですね。
これだけ実りある旅はいつもでも記憶に残るでしょうね。
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信仰の場所ですから (がちゃさんへ・・ヒキノ)
2007-12-24 23:27:26
静かに見させてもらいました。
信仰の場所を描くときはかなり気を使います。いい加減に描いてはいけないという気持ちになります。
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信仰を持てる人は (henao&henakoさんへ・・ヒキノ)
2007-12-24 23:24:24
幸せですね。
この島では鈴木重成に惹かれました。役人にしてはストイックな人です。ヒューマニストです。今の役人に鼻の糞を煎じて飲ませてあげたい。
奥三河足助の郷、則定の人といわれます。家康の出身地松平郷の近くですね。700石の直参旗本です。奥三河の人のマルさを感じます。
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オホメイタダイテ (縄文人さんへ・・ヒキノ)
2007-12-24 23:16:19
ありがとうございます。自己採点では100点です。でないと破いてしまうことになりますから甘いんです。

こういう静かなところはイラストのほうがいいです。
山で絵を描くという人、つまるところは山が好きなんです。
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天主堂 (がちゃばば)
2007-12-24 22:41:49
天草の旅は、昔、迫害を受けながらも信仰を続けた人々の事を思いながらの旅だったことでしょう。
大江天主堂、埼津天主堂のスケッチ、品があって素敵です。優しい色合いもいいですね。
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素敵な教会ですね ( henao&henako)
2007-12-24 16:00:44
ヒキノさん、今日は。
宗教的なことは、難しくってよく分かりませんが
徳川の時代に、この地域は皆、隠れて自分の信ずるものを
守り、祈り続けていたのですね。
都心部にある教会とは、一味も二味も違う
人々の心の拠り所だったのですね。
ヒキノさんの素敵な、スケッチ画像が物語っているようです。
(へな爺)
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スケッチに味があります。 (縄文人)
2007-12-24 14:41:09
2枚のスケッチとても味があって素敵です。
このように描けたらイイナ~とよく妻と話します。
妻も山旅に出かけますが、ある人が頂上に登ったとき、簡単にチョコチョコと仕上げ7~10分すると出来上がる。

特技です。
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