比企の丘

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東京大空襲・・・集団提訴・・・国民皆兵ではなかったのか

2009-12-18 | 語り継ぐ責任 東京大空襲
これは先週のある新聞の切抜きからです。
東京大空襲の被災者やその遺族131人が国に対して謝罪と損害賠償約14億円を求めた提訴の東京地裁の判決が14日に言い渡されることを知らせるニュースです。記事は新聞屋用語で第二社会面といわれる社会面の反対側のページ。
内容については読めるくらいの縮小率にしましたから読んでみてください。
 
裁判の判決は「請求棄却」。
「原告の受けた苦痛は計り知れないものがある。その心情は理解できないわけではない。戦争被害を語り継いでいくためにできるだけ配慮することは国家の道義的義務である」としながら、
「戦争被害者の救済問題はさまざまな政治的配慮に基づき立法を通じて解決すべき問題」としました。

戦争責任の問題(被害者の救済)はもはや司法の問題ではなく国会の裁量に委ねる問題だとしたわけです。司法から立法にパスです。
立法府はどうするんでしょう。
ここらへんにくるとわたしの単純な思考回路はもうシッチャカメッチャカです。
命がけで守った国とは何だったのか。
  「進め一億、火の玉だ
  「国民皆兵
  「本土決戦、一億玉砕
参考》不正確な資料かもしれませんが太平洋戦争でなくなった方々・・・
     軍人・軍属      230万人
     外地・民間人      20万人
     広島・長崎       30万人
     沖縄            10万人
     東京大空襲       10万人
     他の空襲地        10万人
               合計310万人
朝鮮・台湾人が45万人、全域で2000万人。
立法か司法か、昭和27年制定の遺族援護法・昭和28年復活した軍人恩給はなんだったのか。必要な法律だったと思います。でも、沖縄は軍民入り混じっての戦場であったし、空爆下の住民は米軍にとって軍民区別ない殺戮すべき標的(敵勢力)だったわけです。

(2つの新聞切抜きはいずれも朝日新聞から)

東京大空襲に関するわたしの過去ログ。
8月15日・・・古い日本が亡くなった日・・・ラストメッセージ・・・・09.08.15・・「ガラスのうさぎ」高木敏子さんのこと。
3月10日・・・東京大空襲・・・・・・・・09.03.10・・東京都慰霊堂のこと。
3月10日・東京大空襲・語られなかった33枚の真実・・・・・08.03.15・・東京大空襲の記録写真を残した石川紅陽のこと。

そして東京大空襲の死没者の霊を弔うモニュメントは両国横網町の東京都慰霊堂におかれていますがそこは関東大震災被害者の慰霊堂と同居した形になっています。広島に平和公園、長崎に平和祈念像、沖縄に平和の礎がありますが日本の首都には何もありません。
冒頭の記事の中で・・・豊村さんは「慰霊碑に刻まれた両親の名前を手でなぞりたい」・・・右手は機銃掃射で失い残された左手の指先をなぞるように動かした。