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パコパコ


「すみません相談させてください。木曜日金曜日と初めてクラスで合唱のパート練習をしました。とりあえず当面男子につきます。男子に役者声で歌うこと、パコパコさせて奥歯をひらいて歌うこと、鯉のぼりのお口で歌ってと言いました。あとマヨネーズをイメージして息をしたとき腹がへこんでいくようにしてと言いました。歌わせてみると声が変わりいい声になった生徒もいるけど相変わらず口だけで歌ってる子供もいます。 なので地声と深い声がまざってきたないです。役者声でそろえるために一人ひとり歌ってもらい変えさせていった方がいいのかなと思ってます。先生はどんな指導をされますか?」

 校内コンクールに向けて全国で熱い練習が繰り広げられる季節、んごパコ指導者さんからのお悩みメールにお答えしますね。

 この先生はかおるめそっど男声用を全て駆使され、早くも『声が変わり』進化させることに成功したご様子。よかったです。でもお訴えのように、みんながばっちいお声(!)の時より何割か素敵な声になってきた時の方がバラバラに聞こえますよね。これ、女声もそうですが、人の声は純度が増すと混ざりやすくなるのでそれぞれの持ち味のままだとまとまらないからなのです。
 ☆処方箋★
『一人ひとり歌ってもらい』指導するのは最も効果的ですが、心理的には甚大なストレスを与えるので(特に男子に^^;)生徒さんたちとの信頼関係が良好な場合のみOKですね。そしてできる限り短く1分以内にね。
 この際、いい感じに声が出ている A君に手伝ってもらい二人でまっすぐ伸びる声を合わせてもらいます。出しやすい高さの一つの音を「Lo~」で。「真似して」とは言わずに「二人で溶け合うような感じに出してみようね」と話して、再度鯉のぼりの口やマヨネーズをアドヴァイスしつつ声を出してもらうときっとお耳の良い今の子たちはうまくいきますよ。頑張ってね。


 確かに昨日の川崎授業でもそうでした。「▽組は大きく歌えるので」と、評価されていたクラスには、実は地声の大きい子がひとりいるのでした。ほかのクラスよりは大きくは聞こえますが、ハモらない。小学校で扱うアルトパートは五線からはみ出るか出ないかのあたりを終始ウロウロするので音域としてとても歌いにくい。オトナでもやさしい声のボトムラインはD級難度ですものね。ここが大きく歌える子は間違いなく地声で叫ぶタイプ。柔らかくするのには時間がかかるのですね。環境なのでしょうねぇ・・・ママたち!どうか柔らかな声で子育てを! って・・・・・・・・・これも至難の技ですよねぇ。。わかる。。(TOT)
 昨日は早めに着いたので正門前の花壇でパチパチ撮影していると。。「あ!せんせだ!」と叫ぶ子に続いて生徒たちが集まってきました。『おはよぉ!』「今日の3時間目です よろしくお願いします!」などなど、みんな口々に声をかけてくれる。施錠された頑丈な門のあちら側とこちら側で、あたかもドラマの刑務所面会時のよう。あはは。小学生ならではの歓待。生き生きとして快活で。まさにAllegroなイキモノ。日本人も12歳までは誰もが音楽的なのですよねぇ。成長とともに摩耗していくかのような社会に何とかしたい気持ちが改めてムクムクと。
 インターホンで開けてもらって漸く門の中に入り、お気に入りの亀さんたちに挨拶すると今度は低学年の子たちが集まってきました。「この前教えてくれたせんせだー!」(ぉ?さては1年生だな? よく覚えていてくれたこと!)と、またまた愛おしさが増します。と、楽しんでいるうち ぎゃ! あと1分! 音楽室へ駆け込みました。

 1年前Offerを受けた時 (えー?!小学生授業。。慣れてないなぁ。Energy吸われそうだしなぁ)と、一瞬二の足を踏みそうになり、(否、きっと指導者としてのSkill Up に繋がるはず。楽な仕事ばかりしてちゃだめだわ)と、自分を戒めて飛び込んだこのお仕事。まだまだ確信をもって小学生に伝道する術を編み出したわけではないけれど、その重要性と楽しさを知るには十分な彼らとの日々でありました。3月の6年生DVD制作に向けて良い歌を歌えるように、ほかの学年はこれから80年近く続くであろう彼らの音楽生活が豊かになるように、んごパコ伝道に入魂したいと思います^0^v


 明日は東工大コールクライネス都大会前日Lesson。東京はブロック大会が無いため1団体しか全国大会への進出はできませぬ。一等賞になるって大変な事。。 みんなぁ 明日一日で2曲を昇華させようぜぃ~ えぃえぃ おーっ!
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悩みは同じです (ぷちまお)
2015-10-03 10:11:31
 かおる先生こんにちは。
 夏には名古屋で図らずもお話しできてとっても嬉しかったです。(聴講させていただきました。)
 今年もまた合唱の時期がやってまいりました。で、男子の声がひどいのでかおる先生に相談させてもらおうとしたらもうすでに答えがここにありました。まさに同じ状況です。ぱこぱこ・役者・鯉のぼり・マヨネーズ責めをしているのに地声が止まらない。。。一生懸命歌えば歌うほど酔っぱらいのおじさんのようながなり声にたってしまいます。歌う曲は「COSMOS」なのに。。
本人たちはいたって真面目にやっているので、しかも自分にそれ以上の改善策が無いので「優しくね、好きな人に話しかけるようにね。」くらいのアドバイスしかできません。このブログに書いてあった処方箋を来週試してみます。
 かおる先生もご自愛ください。ありがとうございました。
 
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