【歯顔大笑】

歯を見せて大きく笑おう!

47.【お歯黒・・・サイドストーリー】

2010-12-13 | 
【お歯黒・・・サイドストリー】

みなさん、”お歯黒”は聞いた事があると思います。江戸時代の
既婚女性が歯を黒く塗って、にっと笑うと不気味な笑顔に・・・、
という感じですね。


<へぇ~①>
・いったいいつから?
 中国の書『魏志倭人伝』には「東方に黒歯国あり」と書かれて
 いたようです。3世紀ごろ 古墳内の人骨にお歯黒の形跡があり、
 お歯黒をした埴輪も見つかったそうです。そうなんです、お歯黒
 は江戸時代だけでなく、日本では1000年以上続いた”最古の
 お化粧”なのです!

・はじめて見た外国人はどんな感想は?
 開国時ペリーはじめ、外国人には眉をそり、お歯黒にした女性は
 とても奇異に映ったようです。日本の若い未婚女性はとても美し
 いのに結婚すると眉を剃り、歯を黒くしてわざわざ醜くするのが
 理解できなかったようです。
 
<へぇ~②>
・時代劇にはなぜ”眉そり・お歯黒”女性が登場しないのか?
 NHKのように時代考証の厳しい時代劇でも、眉そり・お歯黒の
 女性は登場しません。どうしてなのでしょう、考えてみれば不思
 議ですね。現実問題として時代考証をして外観、言葉まで当時の
 様子を再現すると、まずは内容を理解できなくなってしまうとい
 う事が大きいようです。”時代劇”である前に“ドラマ”である
 という事を忘れてはならないからですね。また、外見がかなり変
 わるので女優さんが嫌がるというのも一因でしょう。しかし、
 歌舞伎では眉そりとお歯黒をしていたように思いますが。。。

<へぇ~③>
・“最後のお歯黒女性”は?
 昭和51年、秋田県におられ当時96歳で虫歯はほとんどなく、
 状態は50歳代だったようです。西洋では気味悪く思われた習慣
 ですが、やはり日本で長く続いた習慣には虫歯予防の効用が大き
 かったんですね。
 ちなみに山形県では平成10年頃までお歯黒剤を製造していた業者
 があったそうです。

 白い歯全盛時代ですが、”顔黒”が流行る時代なので、また”お
 歯黒”が流行ってもおかしくないですよね!?!?