仏 極右 保守 ルペン氏に有罪判決 2027年大統領選の出馬険しく
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【パリ=北松円香】フランス極右の国民連合(RN)を実質的に率いるルペン氏が公金の不正流用の罪に問われた裁判で、仏裁判所は31日、禁錮4年、執行猶予2年の有罪判決を言い渡した。被選挙権を5年間停止し、10万ユーロ(約1600万円)の罰金を科す。ルペン氏は2027年の次期大統領選に立候補できない可能性が高まった。
仏メディアによると、ルペン氏は欧州議会秘書の給与名目で受け取った資金をRNの前身である国民戦線(FN)の活動に流用した罪に問われた。ルペン氏は04年から17年にかけて欧州議会の議員だった。
裁判所は被選挙権の停止を即時実施すると決めた。ルペン氏が控訴し、27年の大統領選前に逆転判決が出れば出馬できる道は残る。ルペン氏は17年と22年の大統領選で決選投票に進出した有力候補だった。2回とも決選でマクロン現大統領に敗れたものの、22年は4割の票を集めた。
RNはインフレや移民の流入を巡る有権者の不満の受け皿となり、支持を広げてきた。最近ではフランスだけでなく、欧州全体の極右を代表する政治家として存在感を増している。
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