叢雲会ブログ

叢雲会 刀匠達の四方山話

刀剣展示    ビンゴ住善博

2009-04-29 12:09:26 | Weblog
国正さん,昨日短刀掛けとアクリルケースも送っておきました。午後には届くでしょう。
以前私も,町の美術展で書や絵画と一緒に刀剣を展示していましたが,「刀剣が並べてあると,緊張感が出て場が締まりますね」という感想を多くの方から頂きました。
太刀などを大きなケースで展示すると,尚更です。
短刀ではなく,得意の三尺の太刀を飾れば,迫力満点で,他を圧倒することでしょう。

私は今朝,子どもと畑のアリを観察しました。
杉田さんが,アリが病気ではないかと書いていますが,実は外で働く外勤のアリは,コロニー全体の数%と言われています。そして,全てがせっせと働いているのではなく,コロニーの一定の割合は常に怠けているらしい,との研究も最近話題を呼んでいます。
弁当箱で飼っているアリたちも,食料に困らないので,じっとしている事が多いですよ。つまり,一生懸命に働いているアリだけを観察しているので,働きすぎだと感じてしまうのでしょうね。

昨日取材があったので,月曜日は仕事場の大掃除をしました。お陰で,存在を忘れ去っていた貴重な砂鉄や玉鋼をたくさん発見しました。仕事場はきれいになるし,とても得した気分です。

ここ1ヶ月以上,仕事場のパソコンからはメールができません。更に,パソコンも入院中です。仕事場にパソコンがないと仕事がはかどることに気付きました。
もう,家にテレビが無いのには慣れてしまいましたし,見たい番組も無くなってしまいました。
私たちの生活は,便利になったと勘違いしているだけで,本来無くても困らないものに振り回されているのかもしれません。

日向市美展                 ひむかの國正

2009-04-29 07:19:50 | Weblog
5月1日から開催される日向市美展に特別出品することになりました。
昨日会場を下見してきたのですが、書も絵画も大作、力作が数多く、ユニークな彫刻もあり、驚きました。
日本刀はなかなか他の工芸となじみにくいと思いますが、書や絵画とは同じスペースでも悪くないな、と感じました。
明日照明を整えます。

私が日向に戻って20年、ようやくと地元に認められてきました。
凡庸な少年、普通の百姓の倅であったことを皆が知っているわけですから、ここで認められることが一番難しいのかもしれません。

アリさんの話   杉田

2009-04-25 20:41:40 | Weblog
少し前ですが、アリが活動し始めた青鬼の書き込みがありました。その時はまだ少し寒かったのですが、確かに活動していました。そして良く見ると、早速に餌でしょう、一生懸命何かを運んでおりました。アリと言えばキリギリスでありまして、それは夏の出来事です。あの暑い夏、汗水流して働くアリを見て働き者だなー、と関心するのですが。今時分せっせと働く姿を見ると、こいつビョーキじゃ無いかと思ったりするのです。

進化論             ひむかの國正

2009-04-23 23:14:19 | Weblog
突然変異、その自然淘汰、そして適者生存...なんて図式でアリグモなどもだけどある種の蜂のメスにだけ似た蘭の花なんて奇妙なもんが咲くわきゃないと、考えるほうがまともだと思います。
昔、ダーウィニズムを真っ向否定した今西進化論とかに出会って、えらく興奮しましたっけ。
ご存知の方も多いでしょうが、京都大学にはまた竹内何某とかいう大変面白い人がいまして、「とんでも本」にも取り上げられていたくらい突拍子もなくしかし説得力のある遺伝の話を展開し楽しませてくれています。
最近、日本の考古学調査団が持ち帰った鉄が製鉄の歴史を大きく塗り替える発見であるらしいと報道されていましたね?
青銅器時代と鉄器時代がそんなにも長く重なっていたとなると、なにやら別の歴史解釈が成り立つかもしれません。

今、目に見える世界や常識とされている事柄に拘泥しすぎると事実誤認に陥る、しかし目に見えぬ存在に重きを置きすぎると浮世離れし現実性を失ってしまう。
とかくこの世は住みにくい...。
竹内ワールドやヘンな生き物を面白がっておだをあげてるくらいが丁度よいでしょう。

擬態      ビンゴ住人善博

2009-04-22 18:41:59 | Weblog
擬態するからには何かメリットがあるのでしょう。
昨日捕まえた直後に、アリグモは小さなアリでも食べているのだろうと勝手に思い込み、一緒に小型のアリを2匹、タッパの中に入れておきました。
昼に見たらアリは2匹とも元気で、逆にクモを追いかけていました。アリに恐れをなしたのか、夕方には、クモは繭のように糸を張って中に閉じこもってしまいました。アリを取り除くと、アリグモはまた繭から出て徘徊を始めました。
という事は、アリグモはアリに成りすましてアリを襲うのではなく、アリの強さを利用して身を守っているのかもしれません。
アリヅカコオロギなど、姿かたちは全くアリに似ていなくても、アリの匂いをまとい、アリの巣で居候を決め込んでいるずうずうしい生き物がいる事を考えれば、わざわざ姿を似せなくてもアリに近づくことは出来るわけです。アリの視力は悪く、匂いで仲間を識別しているので、アリに姿を似せるのは、アリに近づくためではなく、アリの強さを利用しているのでしょうね。
スズメバチやカマキリの姿に擬態した昆虫がいるのと同じ理屈です。

などと、鍛錬をしながら考えていたのですが、ネットで検索したら、全く同じような説明がなされていました。
アリグモさんは可哀想なので、今晩にでも逃がしてあげようと思います。

遠い昔、アリグモの祖先は、アリによっぽど怖い思いをさせられたので、アリのように(強く)なろうと決意したのかもしれません。その強い意志が、アリの姿をDNAに取り込んだのだと思います。
ランダムな遺伝子の突然変異の積み重ねと自然淘汰だけでは、見事な擬態の説明は不可能です。

そろそろ、たたらの実験をしなくてはいけないと思いながらも、ついついアリを観察してしまう今日この頃です。
今晩は頂いたお酒でも飲みながら、たたら研究のノートをめくろうと思います。
私はまだ若いつもりなので、お酒を貰うとうれしいです。

アリの話ばかりしているので、刀剣ファンに叱られるかもしれません。
それでは、今度は植物の話にしましょう!

アルコール                ひむかの國正

2009-04-22 12:17:48 | Weblog
うーむ、防府の酒仙も酔いますか...。
ビンゴの青鬼は相変わらず酒豪でしょうが、私はいけません。
もともと飲めなかったのに図体と風貌のせいで酒飲みと間違われ、焼酎を無理強いさせられるうちに人並みには飲めるようになっていたのですが、元のゲコに戻りました。
これも老いなのでしょうか。350の缶ビールさえ残す始末です。
いまも手土産に銘酒や焼酎を提げて来てくださるお客様が多いのですが、できれば饅頭とか羊羹とかの方がありがたいのです

早苗がようやく活着したようで緑が濃く、葉も力強くシャンとなりました。

櫻  杉田

2009-04-21 20:51:01 | Weblog
まだ櫻を楽しむ事ができるのですか。いいですね。来年は私も出張って千鳥の櫻を見に行きましょうか。お行儀良く、お抹茶ですか。このシーズンは結構近所付き合いがありまして、自治会でなどで、「花見」などと称して飲む事が多いのです。飲めば飲むほどに調子は上がり、この世の憂さは晴れてくるのですが、最近は全くいけません。すぐに酔ってしまうのです。ビールなど飲めば、たちまち腹いっぱいになります。食欲は無くなり、色欲などは、トウの昔に枯れ果てて、その内作刀意欲まで無くなってしまうのでは。イヤイヤ老いとはそういうものなのです。

挙動不審な・・・    ビンゴ住人善博     

2009-04-21 19:08:50 | Weblog
今朝、庭で挙動不審なアリを見つけました。
大きさや形はクロヤマアリですが、動きが不自然でした。
瞬間的に私は、こいつはアリではない!と見抜きました。
あわてて玄関前に置いてあった虫かごに追い込み、家の中からアリ捕獲用のタッパを取ってきて中に詰め込みました。その時、このアリのような生き物は糸を出してぶら下がったのです。そう、私の見抜いたとおり、これはアリではなくアリグモと呼ばれるハエトリグモの一種だったのです。以前の私ならきっと見過ごしてしまったでしょうが、アリに擬態したカメムシやクモが存在することを知識として知っていたので気づいたのです。
アリの足は6本ですが、ご存知の通りクモは8本です。アリグモは、前足2本を常に持ち上げてアリの触覚に似せているのです。全く恐れ入ります。
是非皆さんも、インターネットで検索して、アリグモの写真を探してみてください。感心する筈です。

動植物の擬態は、単純な進化論では説明できません。
セントラルドグマと呼ばれるDNAからタンパク質への情報の流れ以外に、外界の情報をDNAに取り込むような未知のシステムが存在するはずです。
私は刀を作りながら、進化論についても日々考察しているのです。
もちろん、ウソです。

千鳥の桜     ビンゴ住人善博

2009-04-20 18:19:26 | Weblog
バイオリンのコンサートですか?いいですね。
それにしても、松葉さんはよく奥さん孝行していますね。
立派です。

今日は、朝から砂鉄の調査と木炭を受け取りにお隣の東城町に出かけておりました。
本当の目的は、千鳥の山桜を見ることだったのですが、昨日の真夏のような天気のお陰で桜は一気に開花しておりました。あいにくの曇り空、青空に映える桜の巨木を見上げることは出来ませんでしたが、散り始める直前の満開の桜に今年も出会えました。なんだか、年に一度は会いに行かないと落ち着かなくなってしまいました。今度は、花の時期以外にも会いに行こうと思います。

さてさてそこで、ひょっとしてとは思っていたのですが、山陰からきた2人組にばったり会いました。そして、桜の木下でお昼をご馳走になり、お抹茶と桜餅をよばれながら、のんびりとしたひと時を楽しむことが出来ました。
ありがとうございました。

バイオリンブラザース             ひむかの國正

2009-04-19 06:50:43 | Weblog
昨日は熊本まで葉加瀬太郎、古澤巌のコンサートにいってきました。
非常に楽しく、聞きごたえのある演奏の連続で、あっという間の2時間でした。
古澤さんに合氣道を教えているのでご招待いただいたのです。
日頃マヌケな私を見慣れているツマは、こんな一流のアーティストに先生と呼ばれることが信じ難いらしかったですが...楽屋を訪ねて葉加瀬さんにともちょっと言葉を交わし、非常に満足していたようです。

合氣道や居合に代表される日本武道そして日本刀には、遍く人類に寄与する大きな力が埋もれています。どんどん掘り起こし世界に発信してまいりましょう。