叢雲会ブログ

叢雲会 刀匠達の四方山話

樹齢400年の山桜     ビンゴ住人善博 

2009-04-17 18:43:05 | Weblog
今日、東城町千鳥別尺の山桜が咲き始めたという情報が入りました。
見ごろは土日月ぐらいかもしれませんとのこと。
この週末は、普段とても静かな山里が賑わうことでしょう。
私はこの時期の桜しか見たことがありませんが、青々とした夏の山桜も美しいでしょうね。
春夏秋冬の一年を通して写真に撮ってみたら素敵な組写真が出来そうです。
千鳥の山桜を見たい方は、私のコーナーのアルバムの一番最初にアップしていますので、ご覧になってください。

午後から鍛錬しましたが、今日は暑かったです。



さみしい東京の春               ひむかの國正

2009-04-17 06:21:09 | Weblog
つい数年前までは新作名刀展出品につどった刀鍛冶がうろうろと徘徊する様子が見られた協会本部、締め切り日までに会えたのは若手2名と東北のMさんだけでした。
学芸員の先生方もなにやらゴタゴタがあったらしく騒然としていて、あまり批評もしてもらえませんでした。
茫漠たる様子に寂寥感を禁じえません。
持ち寄った自信作をサカナに痛飲した日々は幻のようです。

今週は東京を2往復したのでかなり本が読めました。
中でも前々から気になっていた早川いくを著「へんないきもの」が大変に面白く、お買い得の1500円でした。
進化論フェチの私の好奇心を、ダーウィニズムだけでは説明しにくい妙な生き物がぞろぞろ登場してて猛烈に刺激したのです。

ご無沙汰です    ビンゴ住人善博

2009-04-14 18:44:08 | Weblog
昨日、花の都大東京で、久々に叢雲会の面々に会いました。皆さん元気そうでした。
私は、出来た!と思っていた刀を研いでいたら、刃文の一部がしみている事に気づき、かなり落ち込んで、書き込む気力もありませんでした。気分転換に短刀の鍛錬をしたりしているうちにやっと気力が蘇ってきました。短刀の焼入れと一緒に、刀の焼きいれもやり直すつもりです。

最近、アリの観察ばかりしているのですが、そろそろ夏の公開研究発表会に向けてのたたら実験もしなくてはいけません。今月末に発表申し込みをしなくてはいけないので、テーマを決めて実験をしなくてはいけません。アイディアはいくつかありますが、どれにするかまだ迷っています。刀作りも遅れているので、たたら実験に時間を割いて入られません。実験は一発勝負になりそうです。
これまで、5年続けて発表しており、毎年新しい内容で10年連続発表を自分に課しています。仕事との両立はかなり厳しいですが、何とか続けたいと思います。

先週末、西城のソメイヨシノも散りました。そろそろ東城町千鳥別尺の樹齢400年の山桜が咲く頃です。詳しい情報が入り次第、書き込みますね。

明日は東京              ひむかの國正

2009-04-12 23:56:14 | Weblog
明日は刀匠会理事会で上京します。
新作名刀展出品刀も研ぎ上がりそうで慌しい在京になりそうです。
またまた体調が悪化し、東京日帰りはなかなかしんどいのですが。
一直線に万全な身体を取り戻す事は不可能ということは分かっていても、やはり辛いです。医薬品漬けの日常から脱却することは簡単なことではありませんね。
しかしこんなひどい状況でも希望は捨ててはいません。

仙人の里ものどかなようですね。
この夏叢雲会作品展で久しぶりにお訪ねするのが楽しみです。

春たけなわ   杉田

2009-04-11 20:22:54 | Weblog
ここ真尾(まなお)では、一年で一番の季節がやってきました。日本国中そうでしょうが。ついつい世界は私を中心に回っていると思っていますので、やはり防府の真尾、我が工房の春が世界一なのです。それでもちと天気が良過ぎませんか。これは、春ではなく、初夏、夏の天候ですよ。地球温暖化をですかね。大変な事ですよ。そこまで大げさに考えなくても、当面このままの調子で夏に向かうと、鍛冶屋はどうすればいいのでしょうかね。


夏はきぬ?                  ひむかの國正

2009-04-09 22:34:26 | Weblog
今日はばかに陽気がよかったですねー
列島全てピーカン、桜満開の地方は最高のシーズンのようです。
この調子で景気も上向くとよいのですが。
今年は早くも梅雨時期並みのカエルの大合唱が聞かれます。
田んぼのには無数のおたまじゃくしが泳ぎまわり、ゲンゴロウやミズスマシ、時にはタガメも見られます。
青鬼みたいな生物係ではないけれど、きれいな水と生物の変わらぬ営みが、心に栄養を与えてくれるようです。

末備前風のド派手な刃文を焼きました。バッチリ決まって快感です。

結構な事で.   杉田

2009-04-05 21:12:19 | Weblog
名誉、や文化は、お金になりません。そんな話が来る事が名誉な事であります。この際金額など問題にしてはいけませんぞ。私なんぞは周防国分寺に奉納した折は、「タダ、」奉納ですからね。友人の好意で日本一の研ぎをする事が出来ましたが。それでも「タダ」ま、こんな事言ってているから何時までも「カスミ」食って生きていかねばならないのでしょうが。その代金が「いかほど」か私は知りませんが随分厳しいものだったのでしょう。まあこういう場合しっかり、吹っかければよかったのですよ。そうすれば腹も立ちません。そこが気のいい「赤鬼」の事、おおいに歩みよったのでしょう、そして、その心意気が表に出ないところが面白くありません。自腹を切らない人達には何を言っても解りません。
唯私としては大いに貴方に抗議したいのです。昨年新作名刀展において日本一に輝いた刀匠が、そこそこの金額で作刀しては情けないではないですか。
これは、聞いた話ですが。ある刀鍛冶が、世界的なカンフーアクターに1千万で納めたとか。最も外装付だそうですが。真偽はさだかでないですが。この位ホラふかなくちゃ。

WBC                 ひむかの國正

2009-04-05 08:47:55 | Weblog
プロ野球のペナントレースも開幕したみたいですが、こないだまで日本列島に歓喜の渦を巻き起こしたWBCの優勝は記憶に新しいところです。
メンバーのなかでも活躍した青木宣親選手は日向市出身で、高校も野球の名門校でなく県立日向高校を卒業し、早稲田大学に入ってからその才能を開花させた郷土の誇りです。(他にはかって熱血豪腕で知られた元ロッテの黒木投手もいます。)

宮崎県が県民栄誉賞を贈る事にしたそうですが、日向市でも何か顕彰しようという話が出たみたいです。
しかし、市民栄誉賞はすでに昨年贈っているので特別表彰することになって、侍ジャパンにちなんで刀を贈ろうということになったそうで、私に製作依頼がきました。
私を思い出してくれたことが嬉しくて雀の涙の予算しかないのですが、二つ返事で引き受けました。

しかし、翌日の新聞報道を見て少々複雑な感情を覚えました。
そこには私の犠牲的好意は全く記されていないのです。
高給取りの公務員が貧乏な私に犠牲を強いて、年俸2億を越えるプロスポーツ選手に刀を贈り、世間にいい顔を作っている...と取れます。
研師や鞘師にもお願いして工賃を安くあげてもらうことにしておりますので、お役人の、他人のフンドシで相撲を取る姿勢には納得できませんね。
無論、悪意はないのでしょうが、行政に必要なのはこういう気配りある感覚だと思います。
金にならなくても地域のために一肌脱ぐ人間を大切にすることは、お金のかからない地域活性化の強力な施策ですよ。

しかし、青木選手にお守り刀を贈ることは非常に嬉しいので、矛盾した思いが交錯しています。
アメリカのイチロー選手にも贈りたい...。



英語教育                   ひむかのクニマサ

2009-04-03 08:37:18 | Weblog
昨日NHKテレビでちらっと見たんですが、日本の英語教育が中国などに比べていかに立ち遅れているか、なんてことを危惧している外大の教授がコメントしてました。
自分の思っていることを英語できちんと伝える能力なくしては、今後の経済発展はありえないと。
昔、英語の教師を目指していた友人(現在は、オーストラリアの大学で講師をしています)もそんなことを力説していました。
しかし、自己主張の強烈な中国人ならばその説は尤もでしょうが、思いやりに満ち満ちた日本社会にどっぷり浸かっている多くの日本人に必要なのは、英語会話の能力ではなく、言葉を使ったコミュニケーションの能力そのものであろうと思っています。

日本人として、モノを思う、モノを言う人間に英語というツールは必要不可欠な時代になっているのは間違いないでしょうが、我々がネイティブみたいな英語をあやつる必要はないでしょう。
「国家の品格」で有名な数学者もそのような事をコメントしていたようでした。
ただ、外交やビジネスの最前線では微妙なニュアンスを使い分け、相手を説き伏せる話術も絶対必要になるでしょうから、日本を背負って立っているエリートの方々には是非猛勉強していただきたいし、そのスキルが必要不可欠であるならかなり若い頃から取り組まざる得ないのかもしれません。
外国語を理解する事を日本語や日本そのものをより深く理解する事につなげ、人類のために壮大な志を持って勉強する若者が1人でも多く出現して欲しいですね。
近頃は素晴らしい若者が多くて、本当に頼もしく感じています。

田植え                         ひむかのクニマサ

2009-04-01 23:47:34 | Weblog
奇しくも昨年と同日に植え終わりました。
田植えは菜種梅雨が頼りだし、降雨状況に振り回される脆弱稲作ですから、昨年に続いて水が豊富にあるなんて信じられない思いです。
日照りの年にはまるっきり畑みたいですからね。
もうすぐ近くの山すそに高速道が通る予定なので、木々が切られた後にも清水が湧き続けるか大層不安です。
それでも自家消費米は作り続けて行きたいものです。

背中の故障は田植えが出来る程度には快復しました。
辛い数日でしたが。