叢雲会ブログ

叢雲会 刀匠達の四方山話

つまずき           ひむかの國正

2009-05-29 23:55:11 | Weblog
青鬼の言うとおり、若いときの頑張りは一生の宝だねー。
しかし世の中、中学校にもろくすっぽ行かず遊び歩いていたのや、どうしても世の中の仕組みになじめないのとかが大勢いて、学校に講演に行ったり若い奴と話す時にはどうしてもそっちに向いて話してしまう。
それは私が、現代日本から落ちこぼれていると自覚しているからだからだろうか...。

10代に頑張った人々より20代で目覚めた人の人生のほうが一般的にシンドイだろう。そこまでノンベンダラリとやってきて30代になって勉強を始めたり刀鍛冶の修業に入っても成功するのはおぼつかないかもしれない。まして40,50となると...。
だがしかし、私達の人生は私達のもの、彼らの人生もまた彼らのもの、生きてある今、この今「現在」が大切なのだと思う。
つぎの十年に充実した手ごたえある人生がある、と感じられるなら年齢は関係ない。
敗北感にまみれた青春を辛く辛く生きた私でも、こんなに幸福な50歳になれるところが、人の世の面白いところだと思うな。
若い世代はとかく近視眼的だから、人生を成る丈遠く深く考えてもらうようなことを話しているつもりだが...昨日の小学2年生には理屈っぽい私の話なんか通じるわけがないので焦った
結局遊んであげただけだったみたい。
ん?遊んでもらった?
短い時間だったけれど皆とてもかわゆくて、すごく楽しかったからねー

ところで私の書いてる本の写真がなんでピンボケなんだい?
青鬼は時々聞き捨てならないことを書き込むね。

15の君へ     ビンゴ住人

2009-05-29 18:55:29 | Weblog
来週、中学3年生約200人の前で話しをすることになりました。
進路や将来の夢についての授業、ということです。
私の15歳のときはどうだったか、思い出しながら、私に何が伝えられるかを考えています。

昨年夏郷里で、約30年ぶりに中学校時代のブラスバンド部の集まりに参加しました。3年間、県代表として九州大会に出場しましたが、全国大会へは出場することは出来ませんでした。あまり音楽の才能は無かったようですが、努力することやコミュニケーションの大切さ、そして、舞台で演奏するときの緊張感を経験できたことが、3年間の部活動で得られた宝物のような気がしています。

どんな道を歩もうとも、20代前半までに一生懸命に取り組んだことが、その後の人生を豊かにしてくれる大きな要素になると思います。
自分は何をやりたいのか?そして、自分には何が出来るのか?
真剣に考え続ければ、答えは見つかるかもしれません。

学生時代、寝袋を持って自転車で日本中を走り回っていました。
自分は何がしたいのかをいつも考えていたのです。
そして、刀鍛冶になんぞになってしまったのです。

30年前の15歳の私は、まさか将来、広島の山奥で刀を作っているとは夢にも思っていなかったです。
ほんまに。

作刀研修会in長船    ビンゴ住人善博

2009-05-27 18:23:50 | Weblog
今日は涼しい一日でした。
先週末の土日月3日間、備前長船で刀匠会の作刀研修会が開催され、昨年に引き続き、私も講師の端くれとして参加してきました。今年は、遠路北海道からも参加しており、総勢14人の研修生が全国から集いました。若い刀鍛冶達は和気藹々と、しかし、真剣に勉強していました。卸し鉄の研修会では、(私以外の)講師の先生方がいろいろな方法を見せてくださり、私も非常に勉強になりました。これで、山ほどある鉄材を有効に再生できそうです。卸し鉄には苦手意識があったのですが、これからどんどんやってみようと思います。
そう、講師も勉強できる刀匠会研修会だったのです!

松葉さん、本の完成楽しみにしていますよ。
きっと、写真はピンボケが多いでしょうが・・・。

実は、私も50歳までにやろうと決めていることがあります。
それは、たたらの論文を3報書くことです。2年に1報のペースですが、夏の研究発表会も、毎年新ネタを発表し続けるつもりなので、時間的にかなり厳しくなると思います。しかし、これから数年、研究者として、自分の能力の限界に挑戦しようと考えています。脳みそを振り絞って、たたら製鉄の炉内反応の謎を解きます。
大学で金属学の勉強をした訳ではないので、私の知識には偏りがあります。それは、金属学の常識に囚われないという面で利点もありましたが、この先の研究は、広くて深い知識が必要だと感じています。「職人のたたら研究」の壁を破り、「冶金学者のたたら研究」にするために、基礎から勉強しようと思います。

かえるの大合唱             田園生活者くにまさ

2009-05-23 23:42:11 | Weblog
上京中に短時間の大雨があったそうで、満々と水をたたえた田んぼのかえる達が、ここぞとばかりに大声を張り上げ恋の歌を歌っています。
爽やかな皐月の風が吹き渡り、一年中でも最も過ごしやすい季節ですね。
しかし、田んぼには雑草が目立ってきました。
稲作で最重労働の田の草取りをぼつぼつ始めなくてはなりません。
気が重いです。
数年前まで大活躍してくれていた母が膝痛で全く田んぼに入ってくれなくなり、どれだけ助かっていたか思い知らされています。

合氣道              國正

2009-05-23 08:03:34 | Weblog
昨日7時に東京から帰ってきて、すぐ合氣道の稽古、これでも支部道場を預かる身ですからなかなか大変です。
東京でも3回の稽古をしました。

現在までの刀工、合氣道家剣術家としての活動をまとめた、簡単な冊子を作ることにしました。
今一生懸命原稿を打っています。短くてもユニークな内容にする予定です。

50歳を越えたんだけれども、ワクワクすることが多く身体中に気力が横溢していて、老いてゆく事への恐れが急速にしぼんできました。

思えば父親がガンを発症した年齢に近づいています。発病前は非常に元気な人だったので今の私のような感じだったんでしょう。あらためて無念だっただろうなと同情を感じますが、運命には逆らえません。

いつ何がおきても従容として受け入れられるように悔いなく生きたいものです。

皆さんおめでとうございます!         三上高慶

2009-05-23 05:17:28 | Weblog
おはようございます。
思いがけない、いろいろな問題が生まれ、
流石に2年連続で、新作名刀展をお休みすると、
いつが審査発表の日か、それさえもわからなくなってしまいますね。


皆さん、入賞おめでとうございます。あっ
来年は、私も出品できるようになれば、うれしいのですが・・・。
はたまた新しい展開が生まれるのかもしれません。

いずれにしても、
様々な展示会やコンクールのある絵画や音楽に携わる人たちの層が厚いように、
現代刀の世界も、いろいろな展示会・コンクールが日本全国で行われ、
多くの皆さんの関心を集め、新風を取り入れていく時代が来たのかもしれません。

お守刀展覧会も頑張らなくてはいけませんね。
そして私自身も、まけずにぞー!

今日も、良い日になりますように!

おめでとうございます  ビンゴ住人善博

2009-05-22 08:48:00 | Weblog
受賞おめでとうございます。
最近は、コンクールの話題が全く出なくなってしまい、寂しいかぎりです。
また、出品作を競い合って、話が盛り上がる日が来ることを願っています。

今日の夕方には長船町に入ります。
明日から3日間、刀匠会の作刀研修会が開催され、私も講師として参加します。
私は、まだまだ若造のつもりだったのですが・・・。
そんな歳になってしまったのですね。

日曜日の子供の運動会に参加できないのが残念です。グスン。

やっと眠れる            國正

2009-05-20 00:21:21 | Weblog
明日の登録の準備がやっと整いました。
K君と昨日半日遊んだのでそのつけが回り、また宮崎港まで送って行ったので、今までかかってしまいました。
明日は登録後、昼過ぎの便で上京しますので、なんとしてでも一番に受付して11時には終わらなくてはなりません。ものすごい長銘が十数振り、審査員の先生方に大変な思いをさせてしまいますが、致し方ありません。私も7時には出たいと思っているので大変です。

新作刀展の成績、皆さん如何だったでしょうか?
青鬼の不参加で今年も張り合いに乏しいなか、それでもかなり一所懸命作ったのです。
しかし、昨年の完成度には及ばない、と研師に言われていたんでちょっと心配していましたが、なんとか特賞(寒山賞)には止まったようです。
昨年ずっこけた短刀も今年はばっちり優秀賞で、ちょっと溜飲を下げました。