あなたにとっての日本刀とは 國正

先だってから続いているテレビ取材で、タイトルの質問を受けはたと考え込んでしまいました。
剣心一如と人類の進むべき道？みたいな話をして誤魔化しておいたけれど、即答できるほどの熟考はしたことがなかったですね。

新作名刀展に対抗する？新しい展覧会が開催されるようです。
当然参加しなくてはならないでしょうが、力の分散は避けられないでしょうね...。
20年挑戦し続け生長させてもらった新作名刀展には、存在する限りは出品したいですし。

青鬼ではないが、そうは言っても展覧会へのモチベーションが非常に下がっています。
刀剣美、あるいは日本刀の存在意味や価値観みたいなモノがなんとなくわかったような気がしていますので、他からの評価に一喜一憂しなくてもよいのかな、と思えるのです。
もはやジコマンや井蛙と他人に後ろ指さされることもないでしょうし。
しかし展覧会における成績、という分かりやすい価値判断基準を多くのお客様が必要としているのも現実です。
この道で食べてゆく限り、苦しくとも出品し、結果を求めて悪戦苦闘しなくてはならないですね、私に関しては。