伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

地元の歴史から

2010年01月13日 | Weblog
雨は止んだようです。7時過ぎからやっと明るくなりだしました。日中は晴れ間が見えるようです。昨日は毎月恒例の浄心会という檀家の皆様方が集まって一緒にお経を読んで法話をする会がありました。そこで戦争当時この地区での艦砲射撃(軍艦が装備する砲による陸上射撃)を番組にするという知り合いのテレビ局のディレクターさんが年配の方に取材をするという流れになりました。ここから30キロも離れた沖合から届くような強烈な射撃があったんですね。そのような攻撃を受けたのは全国でも4か所だけだったとのお話でした。夜11時すぎから1時間ほど攻撃が続いたそうです。いきなりの攻撃に地元住民は米軍がとうとう上陸したのではないかとの恐怖で震えあがったそうです。普段接している檀家のおじいちゃん・おばあちゃんがそんな大変な経験をされていたのを改めて聞いて私も本当に驚いてうなずくことしかできませんでした。

地元の戦争経験者のお話を今の大人子供たちに伝えておくことってあらゆる意味でとても大切だと痛感しました。時間がたてばたつほど生の声も聞くことが難しくなります。地元の歴史を知らない人がほとんどかもしれません。地元、そして日本の歴史を知ることで今までと違う視点で地域や苦労された年配のかたを見ることができると思います。私も改めて地域の歴史を学んでゆきたいと思います。