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虫を喰らう

2008-10-04 18:44:17 | 
初夏のころに職場の休憩時間の与太話で
「そろそろY(外国の研修生)のやつが喜ぶ季節だなぁ」
「なんで?」
「セミを捕るんだよ。捕虫網でもプレゼントしてやるかなぁ」
「セミを捕ってどうするの?夏休みの宿題でもあるまいに・・・」
「喰うんだよ。タガメなんかも食えるらしいぞ!?美味いんだってさ!!」
TVで見たことはあるが身近に食べる人がいるとは思いも寄らなかった。

もっとも、日本でも昆虫を食べる習慣が無いわけではない。
イナゴの佃煮と蜂の子が有名だが、鉄砲虫と呼ばれるカミキリムシの幼虫も焙烙で炒って喰うとなかなか美味だった。
韓国などでは今でも蚕のサナギを食べるようだし、中華料理などではサソリも立派な漢方食材らしい。
信州ではザザ虫というトビゲラなどの水生昆虫の幼虫を佃煮にして食べるそうだ。
幸いにして未だコレは食べる機会は無い。
食べてみたいなどと書くと「信州の某氏」がオフ会の酒の肴に持ってきそうだが持ってこないことを願っている。

庭先にイナゴがいた。
何枚か撮ってPCで整理しながら
「あっ?これハネナガだ!!」

実物を目の前にして判らないのがなんとも間抜けなのだが、数種類あるイナゴのなかではコバネイナゴが多勢でハネナガイナゴの方が少数派であると言われている。
もとはほぼ半々だったそうだがハネナガの方が劣勢になったのは農薬に弱かったという説がある。
もっとも、最近ではイナゴ自体が少なくなっているようでイナゴ捕りをする人もあまり見かけない。

君子は危うきに

2008-10-03 19:00:57 | 
スズメバチにここまで接近して撮影するのはちょっと冷や汗物。
しかし、ガラスの向こう側の明るさに気をとられているのかこちらには関心が無いようで意外と大丈夫だったりする。

最近は住宅街などでも蜂の巣で騒ぎになることがあるようだ。
先だって里山を歩いた時に道端に大きなアシナガバチの巣があった。
コレとて誰ぞが刺されてからでは「知っていながらなぜ放置した」などと管理者に苦情が来るのであろうことを配慮したのか次の週にはきれいに無くなっていた。
刺されはせずともただ単に巣があるだけで駆除の対象になるのは蜂にとっては心外かもしれないが、命に関わることもあるとなればそれもやむを得ないだろう。

その時、一緒に歩いたS氏によるとすぐ近くの樹の割れ目にミツバチが巣を作っていたのだそうだがいつの間にかすっかり退治されていたのだとか。
ミツバチなら天然ハチミツの味見が出来たかもしれないものを・・・

家の周りにも当然のことながら蜂が巣を作るのだが軒下などにはスズメバチの系統が多かったりする。
蜂が巣を作る季節になると週に一度位は家の周りをグルッと見回る。
なるべく巣が小さいうちに見つければさして怖がることもなく退治できるからだ。
今年はすでに四個の巣を退治した。
しかし、気をつけて見ているはずなのだが意外と大きくなっていて(汗)
掌ほどのサイズになっていると二十匹近くの蜂が群がっている。
こうなると結構キンチョウして仕事をしなければならない。

昔は竹ざおの先に灯油をしみこませたボロを巻き、火をつけて退治した。
屋根の軒下などでもこの方法でやっつけたのだから今から思えば冷や汗物だった。
つい先だってこの方法で寺を全焼したニュースを見たのだが、雨の日にでもないと出来ない技ではある。

最近は蜂退治用の屋外専用のスプレー式殺虫剤がある。
コレを使うとかなり離れた場所からでも面白いように退治ができる。
ただ、あまりに凄い噴射力なので全開では一缶が一分ももたない。
家の中でゴキブリを見つけたときにたまたま近くにあったので噴射した。
当初の目的は達したものの廊下に薬液が水溜りのごとく(爆)
やはり屋外専用を謳うだけの事はある。

ゴキブリの話しが出たついでだが、ゴキブリ専用の殺虫剤というのは謳い文句だけの事はある。
ハエ・蚊用の殺虫剤では命中してもなかなか逝かないがゴキブリ用殺虫剤だとたちまちひっくり返る。
蓼食う虫も好き好きというが虫が好かない薬成分というのもあるようだ。



ベッコウハゴロモ

2008-09-19 17:58:01 | 
見た目は蛾みたいだけど分類上はカメムシやセミに近い虫。
木の枝などにジッとしてることが多く、飛んでるところはあまり見かけない。
珍しくもないのだけど顔をアップすると何ともひょうきんでついつい撮ってしまう。
この幼虫はもっと可愛いんですがなにせ小さすぎて巧く撮れない。
やっぱりマクロの良いヤツが(爆)

ツユムシ

2008-09-17 18:13:25 | 
背中に茶色のラインがあるからセスジツユムシかな?
それとも脚の色が黒っぽいからアシグロツユムシ?

バッタ目キリギリス科にはツユムシ、クサキリ、ササキリ、ウマオイ、キリギリスの各亜科があるのだそうだ。
亜科の中にまたいくつかの種類があるのだが、ほとんどがヒゲが長くて緑色の体に細い脚。
それぞれに細かな特徴はあるんだけどパッと見は同じような・・・
普通の人はキリギリスとしか思わないよねぇ。

エッ?
バッタとしか思えない?
広義にはそれで間違いないんだけど・・・

蝿?

2008-09-05 18:42:56 | 
先日のトンボとりの際に山中でであった虫。

同行したMatszさんが見つけてカメラを向けていたのでわたしもマネして(笑)
一目見たときはサイズ的にミツバチ?と思ったのだがMatszさんは「○×バエ」と言った。
その時は確かに名前を覚えたつもりなのだがすでに記憶の彼方に(汗)

画像を整理してからあちこち検索。
毛が生えてるから「ケバエ」?とか、棘が生えてるみたいだから「トゲバエ」かな?
適当に言葉を打ち込んで検索しても結構ヒットするものです。
たどり着いたのはハエの写真がズラリと並んだページ
おそらくヤドリバエの仲間なのだろう。

蝿の仲間というとイエバエ・キンバエと横浜銀蝿ぐらいしか知らなかった(笑)

優曇華の花 続編

2008-08-24 12:47:33 | 
車のバンパーに産み付けられたクサカゲロウの卵。
通称:うどんげの花
最初に見つけたときから三日後にこんな状態に。
ほとんどの卵は薄茶色に色付いた。
そのうち二つほどの卵が白く見える。
写真にとって拡大してみるとどうやら孵化したように見える。
コレが優曇華の花なのだろうか?
が、幼虫は見当たらない。
幼虫も成虫もアブラムシの類を食べるようだが、車のバンパーじゃ歯が立たないだろう。

もう少し孵化したら幼虫を捉えるチャンスもあるかと思っていたら出先から帰った車には何も付いていなかった。
やはり三千年に一度の花ということだけあってそうそう撮影できないのかも。

妻「お父さんなに?車がどうかした?」
私「いや、うどんげの花って言う三千年に一度の花がねぇ・・・」
妻「あぁバンパーにあったアレね。ベランダなんかにもよくあるわよ。」

優曇華の花(うどんげのはな)

2008-08-13 06:52:33 | 
発見日時:2008.08.12.朝
発見場所:庭先に停めた女房の車のバンパー
おおきさ:全高約5mmで柄のような部分は蜘蛛の糸ほどの太さ

仏教界では三千年に一度咲き、その時には如来が現れるといわれているそうな。
実在する花ではモクレンやクワの仲間でその名で呼ばれるものがある。

が、こいつは違う!!
そもそも花じゃない・・・
クサカゲロウの卵だそうだが、カゲロウの種類によってはこのように列状でなく一撚りにしてあるものもあるようだ。
(横から撮ったので分かりずらいですがコレは二列)
この状態からケシ粒より小さな卵が孵化すると殻の部分が花ビラのように開くというのだ。
はたしてそれまでこの場所に付いていられるのかどうか?

本来の画像は縦長で右側が下になります。

今年の蛍の備忘録

2008-06-29 18:46:27 | 
2008.06.28.
今年初の蛍撮影。
ゲンジはすでに終わってるだろうから家の近くでヘイケを。
見地下の川床近くにとまっているのでアップで撮れず・・・
そのうちに雨がポツリと当たったので早々に退散。
今年はもうイイや

2008.06.21.
見物人は多かったがゲンジは六~七匹。
雨のためもあるが元気がなく今シーズンはほぼ終了か。
ヘイケが十匹近くでていたが別の場所なので誰も見ていないかも?

2008.06.14.
土曜ということで見物人が多数。
心配された数も二十匹近くまで回復!!
家の近くでヘイケが三匹 v(^-^)

2008.06.12.
今朝方の豪雨に叩かれたか七匹と激減
早くもゲンジのピークは終了かな?

2008.06.10.
家族連れが二組
三脚を立てたカメラマン一名
ネクタイ姿で携帯でお話し中の若い人
他にも車が何台か

若干増えて二十数匹

2008.06.07.
見物人もちらほら
肝心のご本尊様は・・・
十二匹ほどと少ない。

2008.06.01.
今年初めて見に行った。
四匹飛んでいた。
見物人は自分を含め三名。

ヨコヅナサシガメ

2008-05-05 07:56:07 | 
G.W.とは言っても兼業農家ゆえ休日も草刈などで暇が無いことが多い。
鎌を使った手刈りではなく刈払い機でやるので仕事ははかどる。
しかし、これを一日やると肩は痛くなるし、手もエンジンの振動で痺れてくるほどだ。
家の周りと田畑の周りをこなすには丸々二日はかかる。
二週から三週に分けて草刈をするとすべてが終わる頃には最初に刈った草が伸びているのが判ることも

先日、梅の木の下を刈っていると幹になにやら虫がついていた。
「ヨコヅナサシガメ」
かなり悪そうな雰囲気のこの虫。
中国原産といわれる外来種のカメムシで、今から八十年ぐらい前に九州で発見されたとか。
関東地方では比較的最近のことで元号が平成になってから確認されたようだ。
一般のカメムシは植物の汁を吸うのだがサシガメの仲間は昆虫の体液を吸う。
大きさは2cmほどの大きなカメムシで人を刺すこともあると聞くのだが、どうなのだろうか?
撮影中に飛んだのをみたのだが、かなりビビッた。

私がこのカメムシを最初に見たのは近くの沼のほとりにある桜の木で、まだ幼虫の段階だった。
その後、トンボを見に行った時にこの成虫を確認している。
それから三年ほどたつのだが、家のすぐ側で見るのは初めて。

写真に納める機会は多いのだが、どうにも巧く写せない。
横綱相手の勝負に腰が引けてるのかも

セミヤドリガの幼虫

2007-08-15 18:43:24 | 
いきなりではありますが、あまり一般的なネタじゃないです。

この時期、やかましい位にセミが鳴いているはずなのだが、人間の体温オ~バ~の陽気のせいなのか昼日中はさほどうるさくもない。
鳴いてはいなくとも其処此処にとまっているのでついカメラを向けてみるのであるが・・・

「なんだこりゃ?」
大きさからするとミンミンゼミ。
でもお尻(正確にはお腹)に何かついてる・・・
「遠目には白いキノコ」のようにみえるが?

とりあえず撮影して家で調べたら「セミヤドリガの幼虫」
セミヤドリガ=蝉宿り蛾(蝉寄生蛾)
幼虫が蝉に寄生して育つという不思議な生態の蛾なのでありました。
あちこちで調べてみると
「ヒグラシに寄生する場合が99%で他の蝉には稀である。」
「木に産み付けられた卵が蝉の成虫に付着するか、蝉の羽ばたきや鳴くときの振動で孵化した幼虫が付着するのでは。」
「この蛾は単為生殖」
等とある。
幼虫は蝉の体液を吸って終齢まで育つそうで、蝉の寿命からすると10日前後で卵から繭を作れる状態まで育つのだそうだ。
見たところ、この写真の幼虫も終齢といってよいようだ。
この後、蝉から離脱してどこぞで繭となるのだろうが、蝉にとってはいい迷惑なんだろうなぁ。