けいこさんが訊ねた。
「むじなさん、どうして今回参加したの?
むじなさんって登山はしないんでしょ?」
「いゃぁ、ハイキング程度の山歩きはしたんですよ~。
今までで一番高いところでは2000m級の車山とか那須の茶臼とかね。
もっとも、茶臼は最後のガレ場を三十分ぐらい登るだけですし、車山は山頂までリフトでいけるんですがねぇ~

」
笑ってごまかしたが実は今回のオフ会参加には別の目的が・・・
それは一ヶ月前に納車になった車のテスト。
高速もあれば市街地も峠もあり、まったく土地勘の無い場所なのでナビのテストにも好都合!!
家からICまでの道中が約10km
関越道の小川嵐山ICから高崎ICまで約50km。
高崎ICから高崎市街を抜けて峠までが約40km。
あらかじめ登録しておいた二度上峠までのルート検索をすると所要時間約二時間と出たので家を七時前に出発とした。
ICまでは通いなれた道なのでわざと裏道などを走ったが、その都度自動的にルートを変更してくれるのに感心(今時のナビなので当然なのだが・・・)
然しながらチョッとガイド音声が小さくCDの音にかき消されてしまう。
走りながらマニュアル・ブックを読むわけにもいかずそのまま上里のSAまで。
十八年ぶりのガソリン車ということで合流部分での急加速や高速走行での静かさは当然だが、ライバル他社でこのクラスの車には5速や6速オートマがラインアップされている事を考えると4速というのは物足りない感じがするのは否めない。
また、今までの二台のミニバンはいずれも1BOXベースなので今回のセダンのフレームを利用したミニバンは視点の高さも違うし、ロールも少なくなかなか安定感がある。
もっとも、視点が低い分は渋滞時などに前車に視界を遮られ歯がゆい思いをしたりもするのだが・・・
群馬の峠道といえば秋名山の麓にある豆腐屋のハチロクが速いそうだがミニバンでは比べるまでも無い。(秋名山:榛名山をモデルにした架空の山)
もっとも、ドリフトすら出来ない腕では車以前の問題(爆)
峠の上りではほとんどが2速に入りっぱなし。ヘアピン左急カーブなどでは1速まで落ちるのだがスムーズなつながりとはいいがたい。この辺ももう少しクロスした多段ミッションが欲しい所ではある。
峠の下りではエンブレの効きが弱いような気もするが、今までの車がディーゼル車だったので余計にそう感じるのかもしれない。
後は定員フル乗車でどのぐらいの走りが出来るのかが気になる所である。
とにかく私一人での峠道にはこの程度の馬力と足回りが無理な走行をしない、というか出来ないので身分相応なのかもしれない。
当然のことながら、往路でのナビは全くルートから狂いもせず方角を示していてくれていたのだが復路で突然あらぬ方角への指示が出た。
「おいおい!!その道は違うだろう!?」
目の前には真っ直ぐ広い道路があるのだが、谷底へ降りる道に指示が・・・
ここは無視を決め込んで直進すると程なく元のルートに復帰した。
いったい私をどこへ連れて行こうとしていたのか
復路の高崎市内は渋滞。
関越道も藤岡JCT付近から先は大渋滞。
「いつもの事よ・・・」と花園ICまでノロノロ運転で。
花園ICで高速を降り、一般道で家まで。
いつも通っていたルートと別のルートが指示されていたが「通いなれた道に勝るものなし」とナビを切った。
結局、自宅に帰りついたときにモニターの燃費計では9.5km/Lと表示されていた。
翌日、GSで補給して計算してもほぼ同じ値。
通常では8.5km/L程度なので、峠道でかなり踏んだことやや高速の渋滞を差し引いてもまぁまぁの値かなぁ!?
そうそう、上里SAでは関越利用でお出かけしたときのお約束=笹団子を買って帰りました。
これだけで奥様のご機嫌は麗しくなるのですからお安いものです。
これが家内安全のお守りで¥1,050円也~