その一、その二、その三、その四の続き
私的には、この本の中ではやはり60章「出遅れた日本」が気になった。60章では日印関係の展望が描かれており、執筆者は編集にも携わった広瀬崇子氏。最終章で広瀬氏は今後の日印関係の在り方を述べている。
1990年代以降、世界各国のインドに対する関心が急速に高まり、21世紀になると中国と並びインドが政治・経済両面で注目されるようになった。インドはアメリカと緊密な関係を構築したのをはじめ、中印国境紛争以来停滞していた中国との関係を大幅に改善する一方、ロシアとの伝統的な友好関係を維持している。また、独立以来の宿敵であったパキスタンとの間でも対話を再開している。そうした状況の中で、日本はやや他国に遅れをとった感がある。
元からインドの対日感情は良かったに対し、日本では主にODAの対象国として価値を見出していた。1990年代に入り、インドが経済自由化政策を採用した際、インド側からの日本に対する期待は並々ならぬものであったが、日本の態度は冷ややかであり、それがインドを失望させる。そして1998年のインド核実験後、日印関係は急速に悪化する。
日本は経済制裁(日本政府は「経済処置」と呼ぶ)を課し、無償援助はもちろん新規の円借款も停止した。さらに要人のインド訪問も自粛を求められ、両国間の交渉ルートは大幅に縮小された。事態をさらに悪化させたのは、パキスタンとのカシミール紛争を、日本がG8や国連安保理の場で取り上げたことである。従来からカシミール問題は印パ二国間で解決するとして、第三国の介入を頑なに拒んできたインドはこれに激怒した。
その二にも書いたが、その間アメリカは経済制裁を課す一方で対話促進を図り、その結果両国の間には緊密な信頼関係が築かれる。他方、経済関係ではシンガポールや韓国などのアジアの国々が次々とインド進出を果たす。中国すら関係改善と経済協力を一段と強めた。かくして日本だけが遅れをとった形だった。
冷却関係が修復したのは、2000年8月の森首相の訪印である。森首相はヴァージペーイー首相との間で「グローバル・パートナーシップ」の構築に合意、その一環としてIT分野での協力を推進していくことに合意した。これを皮切りに翌年2月のヴァージペーイー首相の訪日、2005年4月の小泉首相訪印、2006年12月マンモハン・シン首相訪日と、首脳の訪問が続く。その間、外相その他要人の訪問も活発化した。
日本では一般に知られていないが、とかく国内での評価とは対照的に森首相はインドでは高評価されているという。この本のはじめにも載っているが、2007年8月の安倍首相の訪印は大成功であったと、インドでは評価されている。ブッシュ大統領も胡錦濤国家主席もなしえなかった国会演説は、立ち見が出るほどの盛況だったという。このようなことを伝えた日本のマスコミが果たしてあっただろうか?
広瀬氏は対印政治・外交面で最も留意すべきことは、中国の扱いだという。日本には中国への対向でインドを利用しようとの考えがあるが、これは極めて危険だと説く。インドとの関係強化において、中国を仮想敵国にするといった考え方は改めるべき、と。
インドはアメリカともパートナーシップ関係を維持しているが、同盟は結ばない。インド外交の基本原則は争点毎に国益を最優先して政策を決定するというものなのだ。日本の同盟外交とは本質的に異なっている。従ってインドとはあくまでパートナー関係であって、決して同盟とはなりえないということを常に意識している必要がある、と氏は述べる。最終的に広瀬氏は、何よりも必要なのは国民間の交流であることを強調する。若者や研究者の交流、留学生の支援、政治家間の対話などを通して関係を築くことが最良の道である、と。
先日、モディ首相が来日した。例によって日本のメディアでの扱いは小さく冷淡だったが、ネットでは右派のラブコールがよく見られた。特にモディ首相の親日ぶりを強調する論調が目立ったが、おべっかがものをいうインド政界のトップはリップサービスにも長けているのだ。モディ首相が初の主要国訪問に日本を選んだ理由はネットでも見られるし、「インドの外交政策と経済発展を支える重要な国だからだ」と説明している。
日本としては経済関係だけでなく防衛協力もしたいだろうが、他のニュースサイトからは広瀬氏のいう「インドとはあくまでパートナー関係あって、決して同盟とはなりえない」のが知れよう。
「日本政府が目指した外務・防衛閣僚協議(2プラス2)の創設を巡っては、モディ氏が慎重な意向を示し、現在の次官級協議からの格上げを引き続き検討することになった…」
インドへの投資倍増の合意だけでも、モディ首相の訪日は大成功だったと言える。また首相就任後まもなく、李克強首相ともモディ氏は電話会談を行っており、中国もインドへの経済支援を約束している。日印関係筋ならずとも経済成長の上で、中国との関係が重要なのは判っているはず。インドとしては日中双方の経済支援や投資は大歓迎なのだ。
但し、モディ首相初の外遊先は自国と中国にはさまれた国ブータンだった。これが中国へのけん制なのは書くまでもないが、外交とはそうしたもの。日印間のパートナー関係が進展するのは結構でも、過剰な期待は出来ない。
◆関連記事:「象は痩せても象である」
「危うい「ダイヤモンド安保」」
「だれも知らなかったインド人の秘密」
昨日、私がリンクしたサイトは全て統計の根拠が示されておらず、やはり信用できないと判断したほうがよいかも。ネットでは根拠なしのガセやデマも多いのですが、事情に疎い者は判り難い。地方在住ということもあるのか、私の周囲には国際結婚をした人がいません。もっともらしく海外事情を語られると、嘘と真実の区別が難しいものです。
一時期、農家の嫁不足解消のため外国人花嫁、特にフィリピン人女性を迎えたりするケースが見られましたが、破たんしたカップルが多かった。そもそも日本の農家の娘が嫁がないのに、安易に外国人女性を嫁にしたこと自体、元から離婚のリスクがあったのです。尤も欧米諸国の農家でも嫁不足は深刻らしく、NHKだったかの特集で、いい年をして独身というフランスの農家の跡取り息子が登場していました。
毎日食べる料理のすれ違いは、結構根が深いかもしれませんね。妻の作る料理が不味いと、何となく家に寄り付かなくなる…というのは日本人同士の夫婦にもありますから。夫婦のどちらかが菜食主義者というのも、夫婦仲が悪くなる要因になっているとか。
嘘がまかり通るのがネット世界ですから、自称海外在住者にも怪しい者がいます。拙ブログにもそんな虚言症がコメントしてきたし、先にリンクした「じゃあ、白人との結婚生活」という記事の管理人も胡散臭い。自称シンガポール在住ですが、やたら日本の芸能人事情に詳しい。これでは日本在住でワイドショーなどをよく見ていると疑われても当然です。
感情論というよりも、暇人が憂さ晴らしに国際結婚をした日本女性を叩くケースもあります。それと逆に外国人女性と結婚した日本人男性をこき下ろすのが、ネット浸りの女。海外在住で外国人の夫がいる、と自称(詐称)するパターンも。いずれもモテない男女の僻みにしか見えません。
小生としては結局、納得できるような統計には見えないですね。
その年に結婚した人数と離婚した人数を対比するというのは、同じカップルについての追跡ではない。まあ、そうはいってもより納得できる、公的統計とは言えるけど、小生の実感とはかけ離れている。
小生の知っている日本人女性で、外国人(スイス人、ドイツ人、英国人、韓国人などと結婚)との結婚例、或は日本人男性と外国人女性の結婚例は、すべて海外生活の長い人々ですけど、というか結婚生活を外国でしていて、日本には住んでいない例がほとんどですが、ほとんど離婚していない。離婚は、せいぜい1--2割というところで、まあ、外国暮らしの経験者だから、うまくいくのかも。
うまくいかないケースは、こういうケースではむしろ日本人男性と外国人妻です。外国に住んでいるから、外国流を求められるけど、日本人の男はある程度日本流を通すから、外国人妻の不満が高まり、逃げられる。或は、日本滞在中(3年ほど)に、夫が麻雀などで朝帰りとか妻を放置するので、妻が精神的におかしくなり、外国へと逃げ帰っていく。
外国人妻の頑固さとか、日本の習慣への理解の無さ、と言うのも、結構問題だけど、やはり外国人妻の作る料理が下手で、不味いという事例も多い。
ハワイにいた時も、白人との結婚でも結構うまくいっている人が多く、離婚率が高いとは見えなかった。日系人との結婚がうまくいっていない例も見たけど、離婚まではしていなかった。
統計数値よりも、やはりこういう周囲の実例で判断する方が分る気がする・・・有効な統計が無いのなら。
いくつか検索で読んだ話は、ほとんどが感情論で、自分の憂さ晴らしとか、みんなうまくいっていない、とか白人の夫はひどいとか、悪口に過ぎない感じが多い。実際の経験値、検分値が少ないとしか思えない。
wikiの「離婚」を見たら、離婚件数・率についての解説がありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A2%E5%A9%9A#.E9.9B.A2.E5.A9.9A.E4.BB.B6.E6.95.B0.E3.83.BB.E7.8E.87
ここから一部引用します。
「厚生労働省が定義する「離婚率」とは異なるが、マスコミなどで言われる「3組に1組が離婚」などの表現は、全国の「その年の離婚件数」を全国の「その年の新規婚姻件数」で割った数字である。若者の少ない現代の人口ピラミッドでは高い数字となり正確ではないという意見もあるが、その年1年間の離婚率しか表さない普通離婚率とは違い「生涯のどこかで離婚する割合」を示唆する上では一つの目安になっている…」
貴方の挙げた数値からは、妻が外国人の場合は45.4%、夫が外国人なら42.8%となります。一体、外国人夫と日本人妻の離婚率8割という数値は何処から来たのでしょうね。不思議です。
仰る通り、外国人が日本人と結婚した後に帰化、その後に離婚すると日本人同士の離婚となってしまいます。やはり離婚率の統計は解析が難しいようです。
知恵袋の紹介を有難うございました。しかし、同じ知恵袋でも国際結婚 離婚率は、日本人男性 38.5%、日本人女性 82.3%というものもあるのです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12134117382
他にもアメリカ生活17年目を自称する女性ブロガーが、「アメリカ人夫と日本人妻の5年以内離婚率がアメリカ本土で80%、ハワイでは90%」と書いています。
http://ameblo.jp/calakiira/entry-11804819066.html
「統計によると、外国人と日本人男性のカップルの間の離婚する割合は4割以下と低いものの、日本人女性と外国人男性のカップルの離婚する割合は8割と飛び抜けて高くなっています」というサイトも。
http://www.離婚相談無料弁護士.com/kokusaikekkon/
どれも統計の根拠が示されていないという共通点があります。ネットで悪質なデマを流す者は珍しくありませんが、件の仏国在住者は良心的に感じられたし、フランス事情は面白かったので迂闊に信用した次第です。この人も根拠がないし、もしかすると、件の人もネット情報を鵜呑みにしたかもしれません。
私のように海外暮らし体験なしの田舎者には、このような情報は混乱させられます。貴方のお嬢様は国際結婚成功者ですが、マスコミではあまり失敗例を挙げませんよね。いかに国際結婚して幸せにしているか、というケースばかり。案外ネットで国際結婚離婚のようなネガティブな話題が出るのも、メディアが失敗例を紹介しないことが原因かも。まるで国際結婚を煽っているように。マスコミが国際結婚を煽るのは、日本人同士を結婚させないため、といった陰謀論まであるのがネット世界ですけど。
まずは、Wikipediaの「離婚」のページで離婚率の定義を調べてみてください。
話題になっている一度結婚した夫婦が離婚する割合は、離婚率とは言わず、値も「その年の離婚件数」を「その年の新規婚姻件数」で割った数字で代用することが多いようです。
厚生労働省のHPから婚姻件数と離婚件数をとってこようと思ったのですが、前者は H17年まで後者は H20年のデータしか、すぐには見つけれられませんでした。
参考までに挙げると、全体では 250,000/710,000 (ほぼ 1/3)、妻が外国人の場合は、15,000/33,000 、夫が外国人の場合は、3,600/8,400 でした。
(H17 より H20 は婚姻件数が少ないので)、国際結婚の場合は約半分が離婚するということのようです。
なお、厚生労働省の統計は届け出があったものだけで、事実婚や結婚後帰化した場合は統計に出てこないでしょうから、注意が必要でしょう。
お手数ありがとうございます。
小生も、昨晩探していて、8割などと言う数字は件の仏国在住者以外出てこず、逆に知恵袋では英、米の旦那との結婚に関しては、2割強と言う数字が出てきたのですが、これも根拠は示されていなかった:
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11116286931
また、ギリシャ人との結婚例に関しての数字もない。
それでも、英国人との離婚率が2割強と言う数字には納得しました。5人に1人或は2人程度なら、日本でも周囲を見渡せば結構あり得る離婚率です。
英国人の場合、小生の娘が英国人夫で、ロンドンの同じ地区に住む英国人妻との付き合いが多い娘の話も聞いているけど、実際にはわが娘のように英語の方が楽、と言う人はほとんどいない、英語の会話がかなり苦手な人も多い中、それでも英国人夫とはうまくいっている。
英国の場合は、食品スーパーなどでおいしい食材がすぐに手に入るし、必要なら、ロンドンでは、日本食材店もあって、刺身、魚、その他の日本食材もそろっている。中国系のスーパーでは、更に中華食材、ある程度の日本食材も売っていて不自由しない。夫はマザコン系が多く、彼らは妻の料理が母親の料理よりおいしいと満足してくれるから、うまくいく。
マザコン系は、母親の指導にも慣れていて、抵抗が無いから、わが娘も夫は運転手、ゴミ捨て(場合によっては車で遠くまで粗大ごみを捨てに行く)などの家事手伝いはするし、週末娘が働いて、夫は子守です。ほとんど顎で使われている。英国の男子は、家族思いで甲斐甲斐しく手伝うし、手取りの給与は低くとも、家族サービスはする。そう言えば、わが娘の義理の両親は、技術者の(今では「だった」ですが)父親がかなり裕福なのか、昔から収入の少ない夫の分を補助してくれている(毎週のように出てきてパブで御馳走してくれる)。年に1度はスペイン旅行、トルコ旅行、ギリシャ旅行へと誘ってくれて、旅費を出してくれる。
ギリシャでも、70年代からは巨大スーパーが出現して、豊富な食材が手に入るようになった。小生たちも、4--5か月に1回は出かけて、この巨大スーパー(テッサロニキ市)で、素焼きの皿入りの高級ヨーグルト(ヤギ乳、羊乳などの濃厚なミルクで作った、豆腐ほど固い素晴らしい味のヨーグルト)も買えるし、手作りクッキーがおいしい個人店も見つけて、どっさり買い込みました。おいしいものに溢れているギリシャで離婚など想像もできないほどでした。
外国暮らしは、当初は味の違いに戸惑うけれど、慣れるとたいていの国で、実はおいしい食材が見付かります。欧州はやはり、昔からの伝統的食品がおいしい。1年暮らしてみれば、慣れる!
「その統計は信用できるものなのでしょうか?」の箇所が気にかかり、試に検索してみたら、離婚率はサイトによってばらつきがあるのが判りました。日本女性の国際結婚は離婚率8割という情報が流布する一方、男性の離婚率のほうが高いというサイトもあって混乱しました。海外に住んだこともなく、外国人との付き合いのない私には、情けないことに離婚率8割に愕然とさせられ、迂闊にネタにしました。どうも先にリンクした統計は不正確なようです。
厚生労働省のHPに「離婚に関する統計」のサイトがあり、データは平成20年度。こちらは信用できるはず。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/02.html
意外だったのは、「明治時代は離婚率が高かった」というサイト。離婚率が旧民法下の家制度が十分に定着していない明治中期まではかなり高かったのが事実ならば、面白いですね。
https://www.facebook.com/cosmin.mihail.71/posts/517503191606472
室長さんが見てきた国際結婚は、70年代からの20世紀内のケースですよね?そして現地で夫と逞しく暮らしているなら成功例でしょう。当時と21世紀では時代や社会が違っているし、離婚率が変化していても不思議はない。
予想外だったのは日本人の国際結婚の対象国ですが、夫が日本人、妻が外国人のトップが中国(台湾を含む)、次いでフィリピンとなっています。妻が日本人、夫が外国人のケースでのトップは韓国・北朝鮮、2位は米国。国際結婚というと、欧米人とのイメージがありますが、そうではなかったのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%B5%90%E5%A9%9A
デマが多いと言われるネット。私も気を付けたいと改めて思いました。この件は後で記事にするつもりです。
そう言えば、いつかあなたのブログ記事でそういう統計があると言っていたような・・・。全く忘れていました。
小生が知っている事例では、スーダン人だったか、リビア人だったか、アフリカ人と結婚して、うまくいかなかった事例があるけど、ギリシャ人、英国人との事例など、知っている限りは、結構うまくいっている。特に英国人とは相性が良いという感じなのですが。
日本人男性と外国人女性の結婚と言うのは、相手がアジア系、特にフィリピン系などが多いから何とかうまくいくのかもしれませんね。不満はあっても、比に帰国して貧しい生活に耐えるよりはましなのかも。
統一教会系は、本当に、西欧のアイルランドでも、マケドニアでも、或はパラオでも、たくさん見ました。相手の男の出来具合も色々ですけど、彼女たちも本当に、何を感じて生きているのか不思議な連中も多かった。日本人会のお祭りに参加しても、自分たちは何の貢献もせずに、タダ飯(日本食)をさんざん食って、平気ですし、ろくに我々と話もする気配もない・・・ただただ日本食をタダで食べられる機会に西洋人の夫、子供たちを連れてきて、自分たちだけでおしゃべりして、他の日本人と交流もしません。マケにいた統一教会系と見える二人の女性たちは、意外とまともでした。小生もお世話になったりしました。
総じて、世界の僻地で、たくましく生きてはいる感じで、そういう生命力は強い。
ギリシャの場合など、当時の社会主義国ブルと比べれば、食品も豊富で、おいしい物ばかりで、ブルから買出しに行っていた我々も羨ましかったので、つい彼らの境遇について甘い感想になったのか・・・??とはいえ、話を聞いた人たちは皆、語学的にもギリシャ語をマスターし、夫、親戚ともうまく付き合っているし、大きな悩みは聞かなかった。ただ日本語には飢えていて、時折日本人妻らが集まっては、一日喋り捲ると言っていました。
まあ、個人が会える人数は知れていて、総合しての統計数値には適わないのでしょうけど、その統計は信用できるものなのでしょうか?とても8割もが離婚しているなどとは、小生の実感には合わない。そもそも、外国人と結婚している女性も、男性も、適応力、同化力が強くて、たくましく見えたものです。小生自身は、外国人と結婚などは無理と、初めから思っていたけど。
以前にも室長さんからギリシア船員と結婚、現地で逞しく生活している日本女性のお話は伺いました。そして外国人と結婚する日本女性には帰国子女が多いそうですね。他は統一教会関係の国際結婚。そのため、日本女性の現地への同化能力は高い…と思っていました。
しかし、暫く前に日本人女性と外国人男性のカップルは何と離婚率82.3%というサイトを見て本当に驚いたし、拙ブログでもネタにしました。これによれば、2007年のデータで日本人男性と外国人女性のカップルの離婚率38.5%に対し、日本人女性と外国人男性のカップルの離婚率は何と82.3%!
http://stras.web.fc2.com/gaikokujintonokekkon.html
検索して他のサイトを見ても、やはり日本人女性と外国人男性のカップルの離婚率は際立って高いのが伺えました。元から文化習慣の違う国際結婚は難しいですが、8割近くが離婚というのは異常です。データだけを見ると、かつて室長さんが見てきたケースと現代では事情が違ってきているのかもしれません。
「じゃあ、白人との結婚生活」というブログ記事がありますが、辛辣でも妙に面白かったですよ。
http://nururi.com/?eid=340
尤もこの管理人も胡散臭いし、独身男の僻みが強いと見ています。しかし、管理人の意見は当たらずとも遠からず…かもしれません。白人だけでなく第三世界の男性との結婚でも離婚率は高い。これでは夫を操る「女子力」も疑問です。日本に限らず先進国の女性は、偽装結婚に利用されるケースもありますが。
非現実的で空理空論や左翼用語を振りかざす女は、いくら教育程度が高くとも男性に敬遠されるのではないでしょうか?それくらいなら教育程度が低くとも、生活力が高く、稼ぐ能力がある女性の方が愛されます。もてない白人男がアジア女性に目を向けるのと、外国女性と結婚しようとする中高年日本男性は同じです。
そう言えば女性に関しての評価では、少し別の感覚も必要かも。
女性と言うよりは女(悪い意味ではない)としての感性が強い人は、案外海外でも成功する例が多いと思う。もちろんすべての女性ではないけど。
日本女性のかなり大勢が結婚している事例は、ギリシャが多いと思う。小生が驚いたのは、60年代ですら多くの日本人女性が、ギリシャ人の船員たちに横浜、神戸などで口説かれ、結婚してギリシャのアテネに住んでいましたし、中には、その船員の故郷であるギリシャの田舎町に住んでいました。
在ギリシャ日本大使館では、離婚裁判などで、一部女性たちを支援する必要性が生じることも、かなりの件数あったと聞きました。
他方で、多くの女性は、実はギリシャ人の船員たち(非インテリのはずですが)とでも、何とか結構うまく夫婦生活を営んでいて、幸い日本人のギリシャ妻も多いことから、1か月に1度は相互訪問して、思いっきり日本語でしゃべる・・・と言っていました。しかし、男と女としては、満足していて、子供も産み、ギリシャの田舎でもホテル勤務したりして、夫の少ない収入を補完したり、工夫しつつ暮らしていました。
社会主義時代のブル人男性とさえ、結婚して何とかうまくやっている人もいた。
これらの女性の特徴は、現地への「同化能力が高い」ということ。それから、生活力が高く、稼ぐ能力もあるので、夫からも、夫の家族からも大事にされるということ。そして結構夫を操る「女子力」も強そうだということです。
彼女たちのもう一つの特徴は、現実的で空理空論ーー友好などの左翼用語とは無縁ということ。相手の良いところも見えるし、大変なところは工夫して乗り切るという能力がある。結局日本人として、女性も教育程度が高く、知性の低い夫でも使いこなせるということです。
つまりは、うまくいくかどうかは、結局自分自身の才覚、教育の高さ、困難に打ち勝つやる気、更には、意外と夫に愛される女子力の高さ、などかも。
断定はできないけれど、外国で成功する能力は、女性の方が高い、特に教育程度の高い日本人女性は、困難を乗り切る力が強いと思う。
しかし、民間交流、民間外交・・・こういう嫌らしい用語には小生は否定的です。男と女として、しっかり愛情を築き、結婚生活を成功させる…こういう事例の方が、何倍もいいと思う。
貴方の「民間交流、民間外交」への懸念には全面同意します。記事にも挙げた広瀬氏の「インドとはあくまでパートナー関係」の意見は納得しますが、その氏ですら国民間の交流が何よりも必要という。これには首を傾げたし、あの自己主張の激しいインド人に果たして日本人が上手く交流できるとは思えません。
かつて中韓に対しても“専門家”が同じことを言っていましたが、結果は書くまでもない。室長さんの仰る通り幻想は幻滅に繋がるし、ついには敵愾心を抱くかもしれません。これとは逆に相手側に取り込まれる危険性もあります。
インドは殊ある毎に「世界最大の民主主義国家」と胸を張りますが、法治主義には程遠いのです。インド政界で汚職は当たり前だし、この辺は中国と全く同じ。インド人に法を厳守するという観念は希薄です。
先日、インドの現代作家ウダイ・プラカーシの小説を読みましたが、特に「…そして最後に祈りを」の一編が面白かったですね。贈収賄や不正のまかり通る医学会の内幕が描かれており、医師が平然と有効期限が過ぎた薬を使ったり、薬品を横流しして利ザヤを稼ごうとする。国立病院勤務の公務員医師でもそれが当たり前なのです。
21世紀でもとかく日本人は外国、外国人に幻想的な「友好感情」を抱く傾向が強すぎますよね。欧米はもちろん第三世界でも過度な思い込みを抱きたがる。特に女にはその種の思い入れが多く、コロリと騙される。本当はおバカ(愚か)な日本女性かも。
安倍総理の外交が、インドなど中国の外縁部を取り巻く形で、最近はBDなども往訪して関係強化に努めようとしている。こういう政府の動きは、「対中包囲網」構築、と言う意図で日本の新聞でも説明されることが多く、広い意味ではそうかもしれないけど、まあ心理的に、中国側にも、日本もなかなか抜け目なくやっていると思わせる効果があると思う。日本も負けてはいませんよ、と相手に知らしめれば、それで効果あり、というのが小生の見方です。
外交と言うのは、そういう類のもので、情緒的、感情的要素に期待してはならないと思う。
かつて、総務省が「民間外交」などを奨励し、外務省の一方的な「外交権」の主張を崩そうという動きがあったと聞くけど、結局こういう「民間交流、民間外交」などと言う流れは、感情的、情緒的な「友好」の強調となって、本来外交がきちんと踏まえるべき「用心深さ」を欠いた、危険な「交流、友好重視」の議論となり得る。
mugiさんもよく書いているように、インド社会の伝統、歴史は、彼らが威張る「民主主義」の伝統、地域ごとの歴史、文化、伝統の相違などによって、日本人にとっては受け入れがたい価値観(カースト制、ダウリ習慣)なども含まれるから、単純に「民間交流」にばかり期待すると、幻滅に繋がり、かえって危険と思う。
小生自身の経験では、インド人は、上流階級のインテリ層は、それこそOxfordとか、最高の西欧での教育を受け、我々も凌駕するほどのインテリぶりだが、他方で彼ら自身が、自国の普通の庶民、国民にはさほど期待していないし、信用もしていない。日本の場合は、本当にフラットな社会で、個人の能力で計るべきだが、インド人の場合は、その所属する階層、家柄などが大きな要素で、他方、法治と言う意味では欠点も多いように見える。
スズキが多大のリスクを背負って投資し、工場を軌道に乗せ、インド経済に貢献したのに、工場内の勝手な労組による無軌道な賃上げ攻勢、サボタージュ行為などで苦しんだり、トヨタでも工場閉鎖で、一部の不届きな労働者を排除するしか方策が無かったように、インドでも中国と同じような事態が起きる。
結局は、メンタリティーが、「すべては交渉次第」とか、「俺様の能力をもっと高く評価して、もっと高い賃金を払うべき」という「俺様主義」が強い感覚だ。この「要求して金をとる」主義は、バルカン半島でも強い。「押しの強いキャラ」が指導者となるのが、大陸的と言うべきで、おとなしい日本人には極めて扱い難い人種なので、こういうところを覚悟すべきだし、簡単に「民間交流」でいつもうまくいくとも思えない。
ともかく外国、外国人に幻想的な「友好感情」を勝手に抱かずに、事前の思い込みは無くして、すべて「用心深く付き合う」と言う心構えが、外国相手には必要と思う。
ところが、日本に長く住んだインド人、とか、BD人らは、顔を見ても、もう本国の人間とはかなり違っていると思う。日本は、お互いを信用し、思いやり、配慮して、仲良くやるという文化で、その中で何年も居住していると、外国人達も日本人相手には信用して、「ゴリゴリの交渉を仕掛けて、利益を奪い取る」と言うやり方はしなくなるのだと思う。こういう日本国内にいる外国人を基準にして、本国人も同じ人、と勘違いするのも、結構危険なことだと思う。