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面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

環境問題は一歩引いて考えたい

2020-06-26 23:03:57 | 政治
7月1日からスーパーやコンビニのレジ袋が有料化される。レジ袋辞退を促して環境を良くしようとのことだが、一歩引いて考えたい。

そもそもレジ袋は環境悪化を引き起こしてはいないのだ。レジ袋は石油を浪費しないから。ポイ捨てすれば環境破壊になるというがそれはレジ袋に限った話ではない。

レジ袋有料化は環境改善に繋がらないのだ。

それにレジ袋からエコバッグに代わることによって万引きが増えないか心配だ。

~~引用ここから~~

武田教授が暴露する「レジ袋」追放運動という名の金儲けトリック - まぐまぐニュース!

日本でも7月1日から全ての小売店のレジ袋が有料となるなど、世界的な脱プラの潮流が加速しています。しかしこのような流れに異を唱えるのは、中部大...

まぐまぐニュース!

 


(略)

第1回は「レジ袋の有料化」です。まずしっかり理解して「自分なりの意見」を持つためには基礎的な知識を持つ必要があります。

今では考えられませんが、スーパーが誕生するまで、買い物はすべて対面販売でした。八百屋さんに行けば「これとこれ」と指をさして、その野菜を新聞紙に巻いてくれ、肉屋でも同じでした。だから、買い物袋は必要でも、個別の商品を包むものは新聞紙でした。

ところがスーパーができると、買い物袋に直接、棚にある商品を入れるわけにはいきません。買い物袋は布でできていて不透明です。そのスーパーに来る前に他の店で買った自分のものも入っていることもあります。また、不透明な袋だと万引きが絶えず、その損害はとても大きなものでした。

ちょうどその頃、工業分野で問題が1つありました。それは「石油製品の一部が余る」ということでした。石油は大昔の生物の死骸からできたものなので、生物の体のいろいろな成分によってできています。一方、石油から作る製品はガソリンや灯油、プラスチックや合成繊維など多種類で、人間の生活に必要なだけ使います。

しかし、もともと「生物の体が腐敗したもの」である石油と、「人間が必要とする製品」の割合が一致することはありません。自動車が増えればガソリンが多く必要になりますが、だからといって同時に合成繊維で作る衣服が増えるとは限りません。

1匹の牛を処理して牛肉を生産しても、ロースや細切れなどがうまく取れるわけでもないのと同じです。このように生物や死骸から取れるものは、時々、大量に余ってしまうことがあります。ちょうど、スーパーの袋で困っていたところに、石油製品では「袋にできるフィルム」が余っていて、仕方なく石油コンビナートで余った分を燃やしていました。

そこで、透明でタダ同然でスーパーに渡せる石油のフィルムをレジ袋として安値で出すことになり、スーパーは万引きは減るし、レジ袋は安いということで飛びついたのです。

その後、社会にはレジ袋が定着しました。もちろん、スーパーで買い物をした時には、買いに来た方も袋を持参しなくて済むので便利ですし、スーパー側も万引きが減って大助かりでした。なにしろ万引きというのはかなり多いので、その損害を考えればレジ袋をタダで客に渡してもお釣りが来たのです。

一方、スーパーから買ってきたものを袋に入れて運んできた主婦は、レジ袋に汚いものを詰めたり、子供にちょっとしたものを持たせたりするのに便利ですし、そして最後はゴミ袋としても使えるので、3回(1回目はスーパーで買ったもの、2回目はちょっとした袋、最後はゴミ袋)も使える超便利なものでした。

ところが、2000年ぐらいに「環境が破壊されている」という奇妙なことを言う人が出てきました。実は環境が汚れたのは1970年から1990年で、2000年ごろには環境問題というのはほぼなくなっていたのですが、人の心にはかつて空気が汚れ、水道の水が臭かった記憶が残っていたのです。

それに便乗して儲けようという人たちが現れたのです。その1つが「レジ袋追放の運動」でした。本当は社会の中に問題がなくても、自分が儲けるためにトリックをかけて商売をする人はいつも現れます。その人たちは「善意の衣」を着ていますから、なかなかそのトリックには気が付きません。

レジ袋の場合は、最初は「石油がなくなる」という恐怖を宣伝し(1970年から1980年)、それがウソであることがバレると、次には「ゴミが一杯になるから」と言い出しました(1990年から2000年)。実際にはゴミがあふれるのは150年ほど後ということがわかり、最近では「プラスチックごみが海洋を汚す」という架空のことを言い出しました。

確かに日本の海岸は、中国が大量のプラスチックごみをそのまま捨てるので、それが海流に乗って日本の海岸に多く漂着します。もちろん、どんなゴミでもゴミ箱に捨てずに野山や海に捨てれば汚染されます。「ゴミが環境を汚す」というのではなく、「ゴミを野山に捨てれば環境を汚す」という簡単なことなのです。

でも、テレビや新聞は視聴率が上がればよいので、本当のことは伝えずにプラスチックで汚れた海岸を映し出し、「レジ袋を追放しよう」と放送したのです。

しかし、冷静に考えれば、プラスチック全体のうちレジ袋の量はとても少なく、3回も使える便利なものでしたが、市町村はレジ袋をゴミ袋に使うことを禁じ、スーパーはレジ袋を3円とか5円で売って儲けるようになったのです。

つまり「レジ袋の追放」という運動は、環境問題ではなく、環境問題を装って新しい儲け口を探そうとした人たちの陰謀であり、それに真面目で節約家だけれど、計算などはあまりしない人たちが支持したという社会現象に過ぎないのです。
~~引用ここまで~~


~~引用ここから~~

清水化学工業 株式会社

創業60年の包装資材メーカー「清水化学工業株式会社」。技術力のある国内・海外の自社工場が自慢です。自社工場だから短納期や小ロットも柔軟に対応...

清水化学工業 株式会社

 


ポリ袋は実はエコ商材なんです。

ポリエチレンは理論上、発生するのは二酸化炭素と水、そして熱。ダイオキシンなどの有害物質は発生しない。

石油精製時に(ポリ)エチレンは必然的にできるので、ポリエチレンを使用する方が資源の無駄がなく、エコ。

ポリ袋は薄いので、資源使用量が少量で済む。

ポリ袋は見かけほどゴミ問題にはならない。目に見えるごみの1%未満、自治体のごみのわずか0.4%。

繰り返し使用のエコバッグより、都度使用ポリ袋は衛生的。

ポリ袋はリユース率が高い。例)レジ袋として使用した後ゴミ袋として利用

都内ではサーマルリサイクルし、ごみ焼却燃料になり無駄とならない。

ポリ袋は紙袋の70%のエネルギーで製造可能。

ポリ袋の輸送に必要なトラックの量は、紙袋の7分の1。

ポリ袋の製造に必要な水の量は、紙袋の25分の1。

ポリ袋は紙袋に比べ、ごみにしてもかさばらない。

紙袋は再生できるものと再生できないものがある。ラミネート加工されているものや紐の種類によっては再生処理できない。

紙袋は間伐材とはいえ森林資源を利用。

容積ベースではポリ袋は海洋プラごみのわずか0.3%なのに、現在象徴的に非難されています。原因のウエイトと対策のウエイトが乖離しています。

環境省による海洋プラごみの実態把握調査:漂着ごみ(プラスチック類のみ)の種類別割合
漂着プラスチックごみの割合。ポリ袋は重量、容積、個数で0.3-0.6%



出典:中央環境審議会循環型社会部会プラスチック資源循環戦略小委員会(第3回) 資料
https://www.env.go.jp/council/03recycle/y0312-03/y031203-s1r.pdf

ナフサは石油精製時に必然的に生成され、その誘導品であるポリエチレンは必然的に生成される、昔は廃棄していた資源を有効利用しています。



石油精製時に生じるナフサの有効活用方法
出典:石油化学工業協会 石油化学製品はこうしてつくる
https://www.jpca.or.jp/studies/junior/howto.html

その他のデータ
プラごみ 日本 900万t
レジ袋 日本 20万t 2.2%
海洋ごみ プラスチック 中国 4,000,000t 100%
海洋ごみ プラスチック 日本 60,000t 1.5%
海洋ごみ ポリ袋 日本 240t 0.006%
海洋ごみ プラスチック 重量ベース 100%
海洋ごみ ポリ袋 重量ベース 0.4%

レジ袋有料化による海洋プラごみ削減の効果はほぼないです。

よって、海洋プラごみ対策としてレジ袋を紙袋に代替してもほとんど意味がないです。

日本のレジ袋使用量は年間一人当たり石油3リットル分
ガソリンでは普通車30km走行分

紙袋はポリ袋の体積の7倍以上であり、その結果輸送車両が7倍以上必要となり、そのガソリン使用量だけで、レジ袋使用量年間一人当たり石油3リットル分はすぐに超えてしまいます。
保管費も7倍かかり、それもエネルギー換算すると相当な量となります。

日本のレジ袋年間一人当たり使用量である石油3リットル分の輸送に必要なガソリン量を0.5リットルとすれば、紙袋の場合3.5リットルになり、レジ袋の使用量を超えます。

参考:日本と世界各国の都市ごみ発生方法・処理方法の比較
出所:(一社)産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センター「リサイクルデータ2019」

EU各国の1人あたりの都市ごみ発生量



EU各国の都市ごみ処理方法別処理量



米国の都市ごみ発生量の推移



米国の都市ごみ発生量と処理方法の推移


~~引用ここまで~~


ゴミを細かく分別しすぎることに意味はない。細かく分別しても結局は燃やすだけだからだ。燃えるゴミとして一緒に燃やしてしまった方が手間は掛からないし、運ぶための人件費やガソリン代も掛からない。リサイクルといってもサーマルサイクルばかりだし、途上国に輸出していることも問題となった。

ゴミを細かく分別しすぎることに意味はない - 面白く、そして下らない

再生可能エネルギーとして太陽光発電が注目されているが太陽光発電は環境を破壊するのだ。森林を伐採してその跡地に太陽光パネルを設置するのだから。引用した以前の記事を見てくれれば一発でわかるが、太陽光発電は環境を破壊している。

太陽光発電は環境を破壊する - 面白く、そして下らない

環境問題はこのような話ばかりなのだ。環境問題に限った話ではないが、耳心地の良い話に騙されていないか一歩引いて考え直す必要がある。国民を騙して儲けようとしている輩ばかりなのだから。


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