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『紳士は金髪がお好き』 DVD

2009-03-29 11:51:50 | movie
製作国:アメリカ。1953年公開。ミュージカル・コメディ。

監督:ハワード・ホークス
主演:マリリン・モンロー、ジェーン・ラッセル

【ストーリー】
ローレライ(マリリン・モンロー)とドロシイ(ジェーン・ラッセル)はニューヨークのナイトクラブに出ている仲の良い芸人同士だった。ローレライはなかなかのチャッカリ娘で、金持ち息子ガス(トミー・ヌーナン)の心をとらえ、パリへ渡って結婚することになったが、出発間際ガスの父が病気でとりやめになった。余った切符でドロシイがローレライと一緒にパリへ行くことになった。船にはローレライの素行を調べるためガスの父が私立探偵のアーニイを乗り込ませた。ローレライは船客名簿からヘンリイ・スポウォード三世という金持ちらしい名前を選び、会ってみると6歳の少年だった。次いで彼女はダイヤモンド鉱山主フランシス・ビークマン卿(チャールズ・コバーン)を狙った。彼の夫人が持っているダイヤの髪飾りが欲しかったのだ。その間、アーニイはドロシイに言い寄った。ある日、ビークマン卿とローレライが会っている現場をアーニイがこっそり撮影した。それを見つけたドロシイは、ローレライと協力してフィルムを奪い、ビークマン卿の目の前で焼き捨てた。これを喜んだ卿は、ローレライに夫人の髪飾りを秘かに贈った。パリに着いて髪飾りがなくなったことに気づいた卿夫人は、ローレライに嫌疑をかけた。ローレライとドロシイはある料理店に出演したが、そこへ突然、ニューヨークからガスがやって来て、髪飾りの一件でローレライを責めた。ローレライは髪飾りを返そうと思ったが、いつの間にか紛失していた。ドロシイは自ら髪飾り紛失の罪を着て、ローレライになりすまし、法廷に立ってあれこれ急場を切り抜けた。そのうち、ビークマン卿が髪飾りを取り返していたことが分かり、ドロシイは無事釈放。ドロシイをローレライだと思い込んだガスの父親は結婚はまかりならぬといきり立ったが、本物のローレライを見てたちまち気に入ってしまった。こうしてローレライとガス、ドロシイとアーニイの2組がめでたく結ばれた。


【感想】
誰もが知ってるアメリカのセックスシンボル、マリリン・モンロー。
知った気でいるけど実は映画観たことない。

ということで、私にとって初のモンロー出演映画。

誰もが眼を向けずにはいられない容姿を持つローレライ(モンロー)と、対照的に堅実で知的なセクシーさを持つドロシー(ジェーン・ラッセル)のコンビがいい。
この二人の友情があるから、単なる男女間の映画ではなくなってる。
ドロシーが「彼女(ローレライ)のことを悪く言ったら承知しないわ。彼女のよさをしらないよの。」と言うシーンが好き。

女の友情において、「どうして二人が親友なの?」というようなことがよくある。
見かけではなく中身において。
二人は、お互いに相手の趣味嗜好主義に影響されることはなく、各々確立した自己を持っている。
その上で、相手を受け入れなおかつ親友なんだから見ていて気持がいい。

映画の中でドロシーはどう頑張っても「頭悪いんじゃないのかしら」と見えてしまう。セックスシンボルといわれたマリリン・モンロー自身もそう思われてたのかな。

終盤で、「私が頭のよいところを見せると男性がいやがるから」みたいなセリフがあったけど、それは風刺なのか否か。


ドロシーはお金が一番という考えの持ち主。その徹底ぶりは見ていて清々しく、そのような考え方もまた真であろうな、と思わされる。
お金の心配をしているようでは愛する余裕はない、とか、確かにそうかもな、と思う。
後半で歌った「Diamonds Are a Girl’s Best Friend」は、偶然にも先日観た『ムーラン・ルージュ』でニコール・キッドマンが歌っていた。

私は、玉の輿に乗るというのも才能だと思うよ。
女の魅力を最大限に生かした、才能。成功するために、自分の力で成し遂げてもいいし、他者の成功に乗っかるでもいいし、どっちにしろ全然内容は違うけど才能が必要ね。
映画の中に出てくる女はとても女らしく、男はとても男らしかった。
男はキレイな女が好きで、女はお金持ちの男が好き。なんともシンプルでいいじゃないか。底が浅いようでいて深いのかもしれないけどやっぱり浅いかも。

ジェーン・ラッセルがマッチョな男に囲まれて「誰か私を幸せにして」「寄りかかる腕が欲しいのよ」と、100%相手に幸せをお願いする歌を歌うんだけど、あそこまで突き抜けてたら潔くてアリ。



サイト等でマリリン・モンローの生い立ちとか調べてみた。
彼女について書かれた本も読んでみたい。

マリリン・モンローって、あの有名な絵とか静止画とかだったらセクシーの香りがプンプン漂う美しい人って感じだけど、観れば観るほど「き・・れいなのかな?」と思うようになってしまう。多分正統派な優等生的美女ではないのね。
化粧落とした素顔が読めない。
セクシーというにはあまりにも明るい。生い立ちうんぬんではなく、スクリーン上の彼女からはセクシー感は漂ってこない。
てことは、実生活でそうではない一面を垣間見たら、たちまち恋に落ちそう。


彼女の再来はないなと思う。稀有な人だったんだろうと。


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