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『ジェイン・オースティンの読書会』 movie

2009-02-08 00:38:46 | movie
2007年、アメリカ。

【ストーリー】
6冊の小説と6人のメンバー。
語り合うたびに
“幸せのカタチ”がみえてくる。

離婚歴6回の女性バーナデットは、愛犬を失った友人のジョスリンを励まそうと、オースティンの読書会を企画する。彼女は「オースティンは、人生の最高の解毒剤だ」と常々、考えていたからだ。ジョスリンの親友シルヴィアも、ちょうど夫から「他に好きな人ができた」と告げられ窮地に陥っていた。しかし、オースティンの長編小説は6冊あるため、メンバーもあと3人必要だ。まずは、趣味の合わない夫より教え子にときめいているフランス語教師のプルーディー。そして恋多きシルヴィアの娘、アレグラ。最後は唯一の男性にしてオースティン初体験の青年、グリッグ。メンバーも揃い、ようやく読書会が始まるが、それぞれの想いが絡み合い、思わぬ結末にたどり着いていく。


【感想】
すごくよかった!!

読書会のメンバー6人とその周辺の人々のことを丁寧に描いてる。
各人の描き方が平等だなーと思った。特に誰を主人公に据えるでもなく、上手い具合にバランスが取れてる。

ほんと、かなりいい。この映画。

全体についての感想をまとめるんじゃなくて、メンバーごとのエピソードで思ったことを書きたい。


<ジョスリン>
大型犬リッジバックのブリーダー。
ずっと独身でいる女性なんだけど、一人でいるということに「強がってる感」が漂ってなくて好印象。ともすればただの意固地な女性になってしまうところを、そうではなく、それは彼女自身が望んでいることなのだな、と思わせてくれる。
黒縁眼鏡が似合う。ドレス着ておしゃれすると美人さんねー。


<プルーディー>
フランス語教師。母親はマリファナ常習のヒッピー、父親は不明。既婚者。
最初は読書会が彼女の思い描いていた読書会スタイルと違って、且つメンバーに関しても「私とは違う世界の人たちだわ」みたいな感じで、全然乗り気じゃない。
でも最後にはみんなと仲良し。良かったね。
生徒に恋しちゃうんだけど、夫とやり直せた後に振り返って考えてみると、果たして生徒に本当に恋してたんだかは謎。
でも生徒、ありゃー女の子にモテるわ。あの目は遊び人よねー。でもついフラっといっちゃう気持は分かるわ。私も多分フラっといっちゃう。


<シルヴィア>
司書。3人の子供を持つ母親。夫ダニエルに別離宣言を言われてしまう。
まだ相手のことを好きなのに一方的に離婚を迫られるのってきっと相当キツイよな。
次第にどんどんキレイになってく。次第に形勢逆転。元妻を目で追う元夫。そして復縁。めでたし。


<バーナテッド>
17歳で初婚、その後6度の結婚歴を持つ。読書会の母親的存在。
あれ?彼女のストーリーだけあんまりないかも。だってもう悟ってるっていうか、自分のことをよく分かってるし自分の中の価値基準にゆるぎがない。
安定感があるので、場の空気を一定のテンションに保ってくれる役割。
ラストはとても彼女らしい。


<アレグラ>
シルヴィアの娘。同性愛者。手作りアクセサリーのネット販売をしている。
かわいい。健康的でポジティブでアクティブで情熱的でかわいい。
コリンは性悪よねー。ぶーぶー。
スケボー、スノボ、スカイダイビング、クライミング。とにかくアクティブ。でもいつもケガする。ケガの先で毎度毎度彼女ゲット。
私もスケボーするよー。(正しくはしてた。調子に乗ってジャンプしたら転んで骨折してそれ以来絶対やらない)
私もスノボするよー。
スカイダイビングとクライミングはやったことないけど結構アクティブだからさー、私じゃダメー?


<グリッグ>
大学のITサポートをしている。買ったばかりの一軒家で一人暮らしをしている。
優しい。ちょいオタク。少年の心を忘れていない系。
ジョスリンと仲良くなりたくてこれまで読んだことのない本を読んで読書会に参加したり、つい相談でお姉さんにいっぱいメールしちゃったり(まぁこれがリアルだったら多分ひくけど)、彼の家で読書会を開催するときに部屋の中をホラーハウスみたいにしてユーモア溢れてたり、端的にいうと憎めないイイ奴です。
かっこいいのかな。かわいい?



登場人物は6人プラスアルファでそれなりの人数だけど、表面的な感じはしなくて、それぞれの問題や人柄が不足なく描かれていて上質。
オススメ映画。

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