a girl

movie,book,music,journey,i think...

『夢の中へ』 DVD

2009-12-06 00:43:29 | movie
2005年  製作国:日本
監督:園子温
出演:田中哲司/夏生ゆうな/オダギリ・ジョー/村上淳/市川美和子/温水洋一/岩松了


【ストーリー】
役者歴10年だが、未だにブレイクしない鈴木ムツゴロウ。同棲中の恋人・タエコは売れない彼に愛想をつかしているが、鈴木には三流劇団の女優・ランコという愛人がいる。そんなある日、鈴木に小便がしみるという異変が……。すぐに性病だと直感した鈴木は、ランコと同じ劇団員が小便を痛がっているのをみて、ランコを追及するが、逆に家を追い出されてしまう。さらに自分の家に帰ると、今度はタエコが家出の準備。そんな一日が終わり、倒れこむように眠った鈴木だが、夢の中で彼を待ち受けていたのは、なんとテロリストになった瀕死の自分だった! 目が覚めると、今度は父親そっくりの男に尋問を受けている。これは夢か現実なのか? それとも夢に現実が侵食されているのか? 


【感想】
探し物はなんですか?見つけにくいものですか?夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか?

はい!行ってみたいです!!


主人公は、売れない役者としての人生、テロリストとしての人生、警察に尋問を受ける者としての人生を送っている。現実と、夢の中で。
役者としての人生が現実であるはずなのに、テロリストとして生きている夢の中で、「おれ変な夢見た」と語り始める。そのとき、現実が夢に浸食されたことが分かる。夢の中で、あたかも現実世界のことを夢であるかのように語る。

現実と夢の区別がつかなくなるストーリーで、その理由が現実逃避にあるならば、現実に比べて夢の中の世界はその人にとって優しく、居心地がいいはず。
しかし、仮に役者としての現実がしょーもないものだったとしても、じゃあテロリストとしての人生、警察から尋問を受ける人生がよいものかといえば、そうでもない。
むしろ、まだ役者としての人生の方がマシなのかも。

とにかく。思春期じゃないんだから。現実生きようよ。夢は夢でその一瞬の儚いストーリーを楽しもうよ。
酔っ払って歌いながら夜の道を走るなんて……いやだ。