雅藍(がお)っぽさまるだし2。

芝居やゲームやWWEや映画やライブを糧に人生を何とか過ごしてる、そんな雅藍(がお)さんの日々をまるだし。

Piper10周年記念公演「ひーはー」:大人が遊ぶというのはかくも素晴らしいことなのです。

2007年07月29日 | 風に記された文字だから(演劇)
選挙、予想通りというより予想以上の状況ですな。
毎度の事ながらあまり多くは語りません。
それぞれ思うところがあるでしょうし。


さて。
そんな最中、久々の芝居観劇。

最近、私の中ではミュージカルと芝居は別物のような気がしています。
なので、ミュージカルはこの間「ジーザス・クライスト・スーパースター」を
見てますけど、
「芝居」は6月の「志村魂2」以来で…って、アレも微妙に「芝居」のくくりには
入らないような気もします。
なのでさらに遡れば5月の「ツグノフの森」以来。

…うわ、随分長いブランクだ、私としては。

最近どうも芝居に対するモチベーションが上がってないのです。
9月以降のスケジュールも全然決まってないし。


閑話休題。

本日の舞台は、私がここ数年最も愛しているといっても過言ではない、
超強力ユニット「Piper」の、
「10周年記念公演」にして「第6回公演」、「ひーはー」。


…ね?

ユニットとしては10年も経過してるのに、
ソレまでに5回しか本公演を打ってないんですよ?

勿論個々の方々が非常に多忙なメンツであるというのも大きな理由の一つですが、
それ以上に、如何にこのユニットがゆるくてグダグダなのかというのは、
今回の公演を1回みれば充分理解できると思います。


まず、タイトルと設定自体がおかしい。
タイトルの「ひーはー」、英語で書くと「YEEHAA!」となります。
コレはよく西部劇でカウボーイが叫ぶ掛け声です。
英語で書いたほうが判りやすく、またタイトルインパクトも強いのに、

「ひーはー」

何で日本語?
コレでは「辛いものを食べてもだえてるときの呼吸」です。
実に間抜けで、別のインパクトがあります。

で、タイトルの語源から判るとおり、今回は西部劇「風」な芝居です。
「風」なのは、舞台が西部でないからです。
ましてやアメリカでもありません。バリバリのニッポンの寂れたお店です。

登場人物もガンマンとかカウボーイ、一切出てきません。
むしろ何故かこの場所に集まってきちゃった普通の…でもないな、
ちょっとおかしな日本人だけです。

完全に「看板に偽りアリ」です。
でもこの辺りが実にPiperっぽい。
Piperはこうでなくっちゃ。

んでね。もう一つ実にPiperらしいところがあって、
この公演が「Piperメンバー5人が初めて全員集合した公演」
なのです。
もっともPiper結成は2人でのスタートだし、
それからドンドンメンバーが増えていったのだけど、
現在のメンバー5人がそろったのは2004年の4月です。
(腹筋善之助、竹下宏太郎、後藤ひろひと、川下大洋、山内圭哉)

つまり、メンバーが5人になってから、
その5人がそろった本公演が打てるようになるまで3年以上かかってます。
(実際には本公演以外でなら5人そろった公演はあるのですが。)


Piperって、こういうユニットなのです。
勿論最大限の賛辞をこめてますが。


ユニットがこうなので、ストーリーも判るというもの…



……


………っていうか、


この芝居に語るべきストーリーなんか
あったか?!


勿論筋書きはありますよ。
だけど、語れないんですよ。あまりにごちゃごちゃしているのと、
あまりに馬鹿らしくて。


素晴らしい。
ホントに素晴らしい。


私がPiperの本公演を見始めたのは第3回公演、
「ホセ中村とギャッフンボーイズ ※都合によりホセ中村は出演いたしません」
からなのですが(コレも実にふざけたタイトルです)、
やってることは基本的に変わりません。

いえ、多分第1回公演からずっと、このPiperは10年経っても
なーんにも変化無く、そしてこれから10年以上経っても、
きっとなーんにも変わらないんでしょう。

Piperというのは、メンバー5人にとって、
大の大人がはしゃいで遊ぶには格好の遊び場、なんです。
そこには感動とか、重いテーマとか、問題提起とか、
そんなものを求めたらいけないんです。

というより、観客もそんなもの求めてないんです。
我々が求めているのは、大の大人が馬鹿騒ぎして起こるくっだらない騒動を、
げひゃげひゃ笑いながら楽しむこと。
それだけなんです。

前作「スプーキーハウス」もそうでした。
ちなみに前作に登場したキャラクターが「ひーはー」にも続いて登場します。
(物語的には何のつながりも無いんですけど)。
そして、どうやらこのシリーズは3部作になる…らしい。
エンディングで言明してましたが、そこはPiper、
わたしは真に受けてません。
別にシリーズになってもならなくても関係ないし

個々の役者を見ると、実はかなりの芸達者で実力者が集まってるんです。
Piper常連で関西演劇の実力役者、楠見薫と平田敦子。
それに最近はめっきり芝居人となった水野美紀に、ラーメンズの片桐仁。
この二人も後藤「大王」ひろひと作品では常連になりつつありますね。

気心知れて、かつ安心して見れるメンバーがあるからこそ、
芝居の中でこんなに楽しく遊べるのだなぁと。
我々観客も安心して楽しく見れるのだなぁと。

何にも考えずひたすらわらって過ごせる2時間。
(以前から散々訴えてる気がしますが)この時間が人間には必要なのです。
だから、素敵なのです。


次に5人が集まれる本公演は果たしていつになることやら。
でも、また集まったときにはきっと安心しておんなじように馬鹿騒ぎして、
安心して楽しませてくれる筈ですから、その日を楽しみにしましょう。

多分、いや間違いなく、この5人はだらだらゆるゆるとPiperを
ずっと続けていくことでしょうから。




…もっとも、2週間後にもう1回「ひーはー」を見る予定なんですけどね。



・モチベーションがどうにも上がらず、「ビリーズ・ブートキャンプ」を
1週間さぼ…いやいや、お休みしてました。
ですが今日から再開したのですけど、1週間のツケは結構大きくて。

30分の最終プログラムをやってたのですけど、
時間切れもあって20分で中断。

…やっぱり、継続が大切なのですな。
ゆっくり身体を戻して、再開していきましょう。

【本日飯の記録】
昼:レバニラ炒め&ハマチの刺身(昨日食べなかった夕食分)、
  あと玉子炒飯を作ってみた。
  結構塩コショウ入れないといけないのね。
夜:そうめん、にらと牛コマの野菜炒め、わかさぎの南蛮漬け
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