口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

ビーフシチューとハヤシライス

2005-10-21 20:04:32 | 食生活

体調がイマイチのため、22時就寝、7時起床。
たっぷり8時間。


今夜はハヤシライス。


カレーほど食べる頻度は少ないが、
けっこう隠れハヤシライスファンなんです。

以前、某京急沿線に通勤していたときは、
京急品川駅ホームのそば屋さんのメニューにあった
ハヤシライスが超お好みでした。

残念ながら、ホームが改装した際に、
そのメニューがなくなってしまったようですが…


そんなこんなもあって、
今夜のハヤシライスはおおいに楽しみ!
少なくとも、我が家では初ハヤシだからねぇ~

と、楽しみに待ってたら、夕方に買い物を終えた相方が帰宅。
ハ~ヤ~シ!ハ~ヤ~シ!とハヤシコール。
それに応えるように

相「買ってきたで!」

と勝ち誇ったように差し出した相方の手には



  《S&B ビーフシチュー DINNER



のルーが… ^^;)
すかさず

僕「こ、こ、これ、ビーフシチューじゃん!」

と突っ込む。
当然「あれ~!間違った!」というリアクションが来るものと思いきや、


相「うん、そうやで。なんで?」
僕「はぁ?今晩はハヤシちゃうの?」
相「ハヤシとビーフシチューって同じやんか」



  衝撃 \(◎o◎)/



それどころか


相「どこが違うねん!」


と逆ギレされる。


そりゃだって、
ビーフシチューとハヤシライスって、
「みそラーメン」と「とんこつラーメン」くらい別もんでしょうがっつ!( ̄□ ̄;)

いや、しかし。

この例えを別のシチュエーションで相方に言ったところ、
そんなもん一緒やんけ、と笑われたので


  僕「じゃあ、何か?ラーメン屋で
    とんこつラーメンを注文して、みそラーメンが運ばれてきたら、
    こんなもん頼んどらんわい!ってクレームつけるやろ!」


って言ってみたところ



  相「まあエエわ、と思って食べるけどな」



って言われた…  衝撃2 \(◎o◎)/



まあ、そんな衝撃的な相方を納得させるには、
ここは『ビーフシチュー』と『ハヤシライス』の違いを
明確に理論的に定義せねばならない。


…しかし、よく考えると… 違いがようわからん。


もちろん、イメージとしては両者は完全に別物で
レストランのメニューに『ビーフシチュー』と『ハヤシライス』があれば、
「どっちにしようかなぁ~」って迷うもくらいテイストも違う。

けれど、いざ「違いを述べよ」って言われると、答えられないもので。

そこで、調べてみました。


   *****


まずビーフシチューの登場の前に、よく話題に昇るのが、
「ハヤシライスとハッシュドビーフは何が違うの?」って話。

これは、ある程度明確な答えがありました。
結論を言ってしまうと「同じもん」。

検索すれば、いろいろとこれらの詳細が出てくるので
ここでは簡潔に書きますが、
そもそもハヤシライスは、


『ビーフストロガノフ』→『ハッシュドビーフ』→『ハヤシライス』


という進化の末に開発された料理のようです。
と、ここで新たに絡んできたのが強敵『ビーフストロガノフ』。
こいつは一体何者なのか?


彼はロシア人で、ソテーした牛肉をソースであえた料理。
ソースは、デミグラスソースにサワークリームや生クリームを
混ぜたものが使われるとのことで、
彼を「即席ビーフシチュー野郎」と表現する方もいるようです。


そして、この強敵ロシア人レスラーを
日本人がもっと簡単にちゃちゃっと料理しちまったのが
『ハッシュドビーフ』だそうです(話がおかしくなってきている)。

つまり、ハッシュドビーフは、なんと!
まぎれもない日本男児なんだそうな。


ハッシュドビーフは、薄切りの牛肉(牛でなくても可らしい)を炒め、
デミグラスソースでサッと煮込んだ料理。

ポイントは、「薄切り肉をデミグラスソースで手早くからめた料理」
ってところだそうで、これに好みでトマトを入れたり入れなかったり。
また、ウスターソースを隠し味に使うこともあるそうです。

日本では、ごはんと一緒に食べますが、
北米ではマッシュポテトやパスタに添えて食べるそうで、
ミートソース的にパスタに添えてもグッド!だそうです。


  んでもって!


このハッシュドビーフをごはんの上に「元気ですかーっつ!?」と
バックドロップしちゃった結果生まれたのが、
向かうところ敵ナシの最強タッグ『ハヤシライス』なんだそうです。


つまり、ひとりでリングに上がるときは『ハッシュドビーフ』、
白いごはんとタッグを組むと『ハヤシライス』
とネーミングが変わるというわけ。


ただし、この『ハヤシライス』というタッグ名の由来については、

  ・「ハッシュド・ライス」が訛って「ハヤシライス」説
  ・早矢仕有的(はやしゆうてき)氏が考案したので「ハヤシライス」説

の2説があるんだそーです。

ちなみに、この早矢仕有的氏は、あの丸善の創業者で、
今でも日本橋・丸善でこのハヤシライスを食べられるそうです。
(ただし、現在は全館改装中のハズなので、どうなってるのかは知りませんが…)

なお、「ハッシュ(Hash)」とは、
英語で「細切れ肉料理」の意味なんですね~。
これぞ和洋折衷(本当か!?)


   *****


さてさて、ここでようやく本日の大命題。
『ビーフシチュー』はいかなるものか?

いろいろと調べた結果、
『ハヤシ(ハッシュドビーフ)』と比較すると、
以下のような違いがあるようです。


・牛ブロック肉、大きめの櫛切り玉ねぎ、角切りジャガイモなど
 大きめの肉や野菜を入れる
 →ハヤシは、薄切り肉

・じっくり煮込む
 →ハヤシは、サッと炒めてサッとソースにからめる

・味は濃い目、色は黒っぽい
 →ハヤシは、味の濃さは並みで、ちょっと赤っぽい

・スープはサラサラ
 →ハヤシは、小麦粉をバターで炒めてとろみをつける

参考:
ハヤシライスの作り方はこちら
ビーフシチューの作り方はこちら


んでもまあ、家庭で作るならば、


  ☆「ハヤシライス」のルーで作ったもの →ハヤシライス
  
  ★「ビーフシチュー」のルーで作ったもの→ビーフシチュー


ってろことで、決着つけませんか? ^^;)
どなたか詳しく定義づけできる方、教えてください。(_o_)



◎◎◎本日の結論◎◎◎

何でも文句言わずに食べます(妥協案)。
でも、とんこつラーメンとみそラーメンは別ものです(主義主張)。