【入館料４倍に】難波先生より

【入館料４倍に】
　9/2, 21時のNHKニュースでの、広島の原爆資料館の入館料を50円から200円にアップするという報道にはたまげた。世界初の被爆都市として、入館料は無料にすべきだろう。長市とは関係がない話だ。年間２億円程度の経費など、市のむだ遣いをやめれば、どうにでもなる。
入口か出口に「ドネーション」の箱を置いてもよいだろう。「料金値上げ」という小役人的発想にがまんできない。　リッチな国(地方)からの人にとって200円(2ドル)は負担でないかもしれないが、「原爆で金を稼いでいる」という道義的非難は免れないだろう。世界には１日2ドルで生活している国民も沢山いる。観光客が広島市・県に落としてくれる金は膨大なものだ。市長と県知事のリーダーシップを疑う。国民から金はとってもよいが、せめてパスポートを提示できる外国人は無料にすべきだ。私は、市民税は払っていないが固定資産税を払っているから、発言権があると思う。いわば市の株主だ。
　英国の博物館で「老人割引」で入場した経験がある。ジュラ紀の地層が露出した南部海岸にある博物館で、恐竜や始祖鳥の化石をたっぷり見学できた。受付の老女がボランティアで１人いるだけで、「60歳以上」と自己申告したらパスポートの提示を求められた。「60歳以下に見えました？」と聞いたら「東洋の方の年齢は、みかけより若いから」とあいまいな言葉で逃げたが、日本の映画館の発券嬢よりはましだった。アメリカの国立博物館はすべて無料だ。
　本気に「核廃絶」を訴えたいなら、市職員を減らしボランティアで運営すべきだろう。寄生虫みたいな職員が広島市には多すぎる。さしずめ「市立文書館」がそうだ。あれは窓際族のごみ捨て場だ。これについて地元紙「中国」がどういう態度に出るか、注意深く見守りたい。
　値上げしたら、もう二度と原爆資料館に行かないし、外国からの訪問客も案内しない。日本の恥だと思うからだ。原爆を金もうけのタネにするなんて…。原発と核兵器は別ものだと思いこんできた「ヒロシマ」の被爆者団体が、どういうかも見ものだ。
　＜9/3付記=後で9/2「中国」を見たら、「来年４月から値上げ」という事実報道のみが載っていた。新聞社の意見は載っていない。＞