ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【人さまざま】難波先生より

2017-04-24 14:32:34 | 難波紘二先生
【人さまざま】韓国の「中央日報」が朴槿恵前大統領の金哲周(キム・チョルジュ)経済金融秘書官が、日本で就職したと報じている。日本政府系の「アジア開発銀行研究所(ADBI)」の副所長だそうだ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/04/17/2017041700471.html?ent_rank_news
 家族共々、東京に赴任すれば万一北朝鮮が核攻撃してきても、差し当たりは安全だ。こうして李王朝末期のように、賢明な人たちが韓国からエクソダス(大脱出)を始めたと私は見る。

 そうかと思えば「慰安婦誤報」問題を謝罪せず、韓国人の妻子ともども韓国に渡り、現地の大学の「招聘教授」になった元「朝日」の植村隆のような人もいる。左派の「ハンギョレ新聞」は、インタビュー記事を報じている。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25258.html

 これは「飛んで灯に入る夏の虫」だな。有事動乱になって、日本人退去命令が出たらどうするつもりなのだろう…。在韓日本人は約9万人いるそうだ。多くは日系企業の社員だ。

 4/18「産経」が一面と社会面を使って「渡部昇一の死去」を大きく報じていた。不思議なことに「毎日」「日経」「中国」は訃報欄で伝えていない。なぜだろう。彼の政治的な発言や「産経」の「正論」欄での評論には賛否両論があり、しばし論争のタネになったことは事実だ。
 WIKIの著作リストを見ると、生涯に600冊以上の本を書いたポーランドの作家シェンケビッチより多いのでは?と思われる。ただ彼は「クオ・ヴァディス」(岩波文庫)でノーベル文学賞を受賞(1905)している。

 渡部が卒業した大学はカトリック系の「上智大学」で、英名をSophia Universityという。
Sophiaは智恵を意味するギリシア語で、ソクラテスが「私は智恵を愛する=フィロ・ソフィア」といったからPhilo-sophiaという言葉が出来た。これを日本では「哲学」と誤訳している。
渡部はドイツ・ミュンスター大学で博士号(Ph.D=Phは、本来は「Philosophy」の略)をえている。彼の著作を見ると、英語・ドイツ語・フランス語ができたはずである。

 彼の多くの著作の中で「古典」になるのは以下の2作だと思われる。
 ★「知的生活の方法」(講談社現代新書, 1976/4)
 ★訳書:アレクシス・カレル「人間 この未知なるもの」(三笠書房、1992/2)
 本書は先行の角川文庫版(桜沢如一・訳、1952/9)があるが、文体が硬い。
 カレルは後、米国に移住、血管縫合と組織培養の先駆者となり、1912年ノーベル生理学医学賞を受賞している。有名な「ルルドの泉」の奇跡については「ルルドへの旅・祈り」(春秋社)という目撃談を書いている。

 「知的生産の方法」は、後にウィルス性視神経炎で全盲になった梅棹忠夫の「知的生産の技術」(岩波新書, 1969/7)を意識したものだが、内容は梅棹本とはまったく違う。終章「知的生活の形而下学」には、カントの食生活・生活習慣や渡部自身の夕食の内容が書いてある。
 自分の夕食に触れて、「茶わんに5〜6杯コメの飯を食うと、眠くなり頭が麻痺して仕事にならない」とある。まさに「山口=難波」の糖毒説を立証する貴重なデータである。
 まあ、死因は心不全だというから、実際には「ピンピンコロリ」だったのだと思う。(4/19「産経抄」が渡部昇一を話題にしていて、彼が「正論」4月号に寄稿していたことを知った。理想的な死に方だな。)

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-04-24 14:53:43
>Sophiaは智恵を意味するギリシア語で、ソクラテスが「私は智恵を愛する=フィロ・ソフィア」といったからPhilo-sophiaという言葉が出来た。

φιλοσοφίαという語は、エフェソスのヘーラクレイトスや、『歴史』で有名なハリカルナッソスのヘーロドトスによっても用いられていた。ソクラテスよりも前時代である。
Unknown (Unknown)
2017-04-27 10:55:16
>ただ彼は「クオ・ヴァディス」(岩波文庫)でノーベル文学賞を受賞(1905)している。

wikipedia「ヘンリク・シェンキェヴィチ」より
『一方国外ではローマ皇帝ネロの統治時代を描いた『クォ・ヴァディス(Quo Vadis)』が最も有名である。 1905年に「叙事詩作家としての顕著な功績のために」ノーベル文学賞を受賞した。彼はしばしば『クォ・ヴァディス(Quo Vadis)』でノーベル文学賞を受賞したとされるがそれは誤りである。』

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