【海外タクシー】
エクアドルの日本大使館が現地のタクシーについての「注意事項」をアップしている。
日付が書いていないが、おおかた事件が起こってからの「アリバイ作り」だろう。
http://www.ec.emb-japan.go.jp/taxi_jp.htm
「ロケットニュース」というのに、「海外でタクシーの利用の仕方7ヵ条」が書いてある。
http://rocketnews24.com/2014/01/08/402855/
一ヶ国だけを訪問するのなら、大使館のHPやこの「7ヵ条」も役立つだろうが、あちこち訪問するのなら、「地球の歩き方」最新版の方が役立つと思う。あれは薄くて軽くて、実際の旅行者の体験談が入っているから有益だ。
日本には厳しい運転免許制度と車検制度があるが、あれは車の質が悪く、道路も悪くて、交通事故が多く、退職警官の天下り先がない時代に作られたもの。
アメリカの運転免許は簡単ですぐに取れる。留学生の中には、これを帰国時に日本免許に切り換える人も多い。この方がはるかに安上がりだ。
アメリカに車検制度はない。自分の責任で保守点検する。
日本だけが特殊で、外国はアメリカと同様と考えたらよい。
私は海外の都市で「流しのタクシー」など見たこともないし、乗ったこともない。流しが可能になるのは、大都市でタクシーを必要とする客が多く、乗り場が少ない場合に決まっている。エクアドルのグアヤキルは農村部から急速に原住民が流れ込み、都市化が進んだところで、住民がタクシーに乗るはずがなく、ガラパゴス行きの観光客がタクシーを利用するのだろう。それが「流し」のカモになる。
旅行するなら、その程度の予備知識が必要だろう。
「白タクに乗るな」と大使館HPにあるが、アメリカの田舎では、タクシーもバスもないから、車がなければヒッチハイクするしかない。もしお礼にお金を渡したら「白タク」になるのか?(もっとも多くは受け取らないが…。)
日本のように何もかも役所の規制がきびしく、国民が過保護におかれている国に住んでいると、「安全なのが当たり前」と無警戒になってしまう。
海外での事故の最大の要因はこれだ。去年のアルジェリア事件だってそうだろう。
海外のタクシーの中には、会社から車を借りている運転手もいる。この場合、相棒がいて2人で交代に乗っている。収入は料金と客からのチップで、支出はガソリン代と会社に納める借り賃である。
本来、ヒトは悪くなくても、日本でも土地不案内とみると、わざわざ遠回りする運転手がいるように、相手を見て吹っかけるとか、メーター制なら遠回りすることはある。
不愉快な眼に逢いたくなければ、空港を出る前に、旅行会社のサービスカウンターに行き、目的地までの概算料金を聞けばよい。タクシー乗り場の案内人にも聞いて、二つの値段がほぼ一致するようなら、まず間違いない。
いつかローマのレオナルド・ダヴィンチ空港で市内のホテルに行くのに乗ったタクシーが、吹っかけて来たので「高すぎる」と主張し、根拠を示したら納得した。チップはちゃんと払った。
香港市内のホテルから空港まで乗ったタクシーは、来た時とまったく違う道を走る。「道が違う」といったら、途端に乱暴な運転になった。「警察へ行け!」といったが、聞こうとしない。これは中国人運転手である。
カメラを取り出して、まず掲示してある運転手の氏名と顔写真を撮影し、前に乗り出して運転中の顔と、ミラーに映る運転手の顔を撮影した。
「言うとおりにしないと、これを証拠に警察に届けるぞ」といったら、おとなしくなった。
コートジボアールでも、「イヴォアール」ホテルという超高級ホテルで乗ったタクシーが、メーターを倒さないで走り出した。英語で「倒すように」いうが、ここはフランス語圏だから、わからないふりをする。これも「Go to Police Station!」だけはなんとか通じた。後でレシートをもらったら、なんと自分の名前が書けない。
文盲でも自動車運転免許証がもらえる国もあるのだ。学科試験などやっていないのだろう。どういう社会階層の人が、タクシーの運転手をしているか想像がつく。
チャーターする場合は、英語能力をまずチェックする。意思疎通と情報収集にこれが不可欠だ。ガイド料込みと思えばチャーター料は高くない。ただし、ガソリン代込みを確認しておかないと、後でトラブルになることがある。
ギリシアのペロポネソス半島の田舎町でチャーターした運転手は、最後の日が、そこからアテネ空港まで長距離の仕事になったので喜んで、高速道を走行しながら、両手を離して刻みタバコを紙に注ぎ、巻きタバコをつくり始めた。あれには胆を冷やした。前なんかぜんぜん見ていない時間が30秒くらいあった。
中国でも韓国でも、スペインでもギリシアでも、ルーマニアでもパキスタンでも、英語が通じる。いま英語はデファクト「リンガ・フランカ(共通語)」である。だから、海外旅行にはまず英語に堪能であることが第一。それから臨機応変の対応能力があることが第二。重要なものはバックアップしておく。これが第三。
財布にはその日必要な現金しか入れない。クレジットカードも盗まれるおそれがあるから、2枚持ち、1枚は財布に入れない。カードの引き出し限度額があるから、凶器をもった強盗におどされたら、暗証番号を教えて差し支えない。生命と引き替えにはできない。襲われたらさっさと財布を渡すこと。
ロンドンのダウンタウンのホテル街のATMとアテネ市内の両替商でカードを使って両替をしてみて、「暗証番号なんか、すぐに盗まれるな…」と思った。
明日はわが身かもしれないが、今のところこれで安全に来れている。
エクアドルの日本大使館が現地のタクシーについての「注意事項」をアップしている。
日付が書いていないが、おおかた事件が起こってからの「アリバイ作り」だろう。
http://www.ec.emb-japan.go.jp/taxi_jp.htm
「ロケットニュース」というのに、「海外でタクシーの利用の仕方7ヵ条」が書いてある。
http://rocketnews24.com/2014/01/08/402855/
一ヶ国だけを訪問するのなら、大使館のHPやこの「7ヵ条」も役立つだろうが、あちこち訪問するのなら、「地球の歩き方」最新版の方が役立つと思う。あれは薄くて軽くて、実際の旅行者の体験談が入っているから有益だ。
日本には厳しい運転免許制度と車検制度があるが、あれは車の質が悪く、道路も悪くて、交通事故が多く、退職警官の天下り先がない時代に作られたもの。
アメリカの運転免許は簡単ですぐに取れる。留学生の中には、これを帰国時に日本免許に切り換える人も多い。この方がはるかに安上がりだ。
アメリカに車検制度はない。自分の責任で保守点検する。
日本だけが特殊で、外国はアメリカと同様と考えたらよい。
私は海外の都市で「流しのタクシー」など見たこともないし、乗ったこともない。流しが可能になるのは、大都市でタクシーを必要とする客が多く、乗り場が少ない場合に決まっている。エクアドルのグアヤキルは農村部から急速に原住民が流れ込み、都市化が進んだところで、住民がタクシーに乗るはずがなく、ガラパゴス行きの観光客がタクシーを利用するのだろう。それが「流し」のカモになる。
旅行するなら、その程度の予備知識が必要だろう。
「白タクに乗るな」と大使館HPにあるが、アメリカの田舎では、タクシーもバスもないから、車がなければヒッチハイクするしかない。もしお礼にお金を渡したら「白タク」になるのか?(もっとも多くは受け取らないが…。)
日本のように何もかも役所の規制がきびしく、国民が過保護におかれている国に住んでいると、「安全なのが当たり前」と無警戒になってしまう。
海外での事故の最大の要因はこれだ。去年のアルジェリア事件だってそうだろう。
海外のタクシーの中には、会社から車を借りている運転手もいる。この場合、相棒がいて2人で交代に乗っている。収入は料金と客からのチップで、支出はガソリン代と会社に納める借り賃である。
本来、ヒトは悪くなくても、日本でも土地不案内とみると、わざわざ遠回りする運転手がいるように、相手を見て吹っかけるとか、メーター制なら遠回りすることはある。
不愉快な眼に逢いたくなければ、空港を出る前に、旅行会社のサービスカウンターに行き、目的地までの概算料金を聞けばよい。タクシー乗り場の案内人にも聞いて、二つの値段がほぼ一致するようなら、まず間違いない。
いつかローマのレオナルド・ダヴィンチ空港で市内のホテルに行くのに乗ったタクシーが、吹っかけて来たので「高すぎる」と主張し、根拠を示したら納得した。チップはちゃんと払った。
香港市内のホテルから空港まで乗ったタクシーは、来た時とまったく違う道を走る。「道が違う」といったら、途端に乱暴な運転になった。「警察へ行け!」といったが、聞こうとしない。これは中国人運転手である。
カメラを取り出して、まず掲示してある運転手の氏名と顔写真を撮影し、前に乗り出して運転中の顔と、ミラーに映る運転手の顔を撮影した。
「言うとおりにしないと、これを証拠に警察に届けるぞ」といったら、おとなしくなった。
コートジボアールでも、「イヴォアール」ホテルという超高級ホテルで乗ったタクシーが、メーターを倒さないで走り出した。英語で「倒すように」いうが、ここはフランス語圏だから、わからないふりをする。これも「Go to Police Station!」だけはなんとか通じた。後でレシートをもらったら、なんと自分の名前が書けない。
文盲でも自動車運転免許証がもらえる国もあるのだ。学科試験などやっていないのだろう。どういう社会階層の人が、タクシーの運転手をしているか想像がつく。
チャーターする場合は、英語能力をまずチェックする。意思疎通と情報収集にこれが不可欠だ。ガイド料込みと思えばチャーター料は高くない。ただし、ガソリン代込みを確認しておかないと、後でトラブルになることがある。
ギリシアのペロポネソス半島の田舎町でチャーターした運転手は、最後の日が、そこからアテネ空港まで長距離の仕事になったので喜んで、高速道を走行しながら、両手を離して刻みタバコを紙に注ぎ、巻きタバコをつくり始めた。あれには胆を冷やした。前なんかぜんぜん見ていない時間が30秒くらいあった。
中国でも韓国でも、スペインでもギリシアでも、ルーマニアでもパキスタンでも、英語が通じる。いま英語はデファクト「リンガ・フランカ(共通語)」である。だから、海外旅行にはまず英語に堪能であることが第一。それから臨機応変の対応能力があることが第二。重要なものはバックアップしておく。これが第三。
財布にはその日必要な現金しか入れない。クレジットカードも盗まれるおそれがあるから、2枚持ち、1枚は財布に入れない。カードの引き出し限度額があるから、凶器をもった強盗におどされたら、暗証番号を教えて差し支えない。生命と引き替えにはできない。襲われたらさっさと財布を渡すこと。
ロンドンのダウンタウンのホテル街のATMとアテネ市内の両替商でカードを使って両替をしてみて、「暗証番号なんか、すぐに盗まれるな…」と思った。
明日はわが身かもしれないが、今のところこれで安全に来れている。
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