ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【糖質制限食】難波先生より

2012-10-23 12:11:14 | 糖質制限食・ケトン食
【糖質制限食】「掛けてくる酔っぱらい」栃木のKさんの糖質制限食とスリム化の話を書いたら、同じく糖尿病で腎移植を受けた松山のKさんからメールが来た。

 <糖質制限関係で理論面を記述した書籍が出ていたようです。
 大櫛陽一 (著):「間違っていた糖尿病治療―科学的根拠に基づく糖尿病の根本的治療」、医学芸術社 (2012/08)
 まだ、未読ですがかなりの良書のようです。

 私は、人と会食するときは糖質を摂りますが、基本、糖質制限で生活しています。
 最近は旧値HbA1c6.0と薬無しでコントロールしている状態です。

 かかり付け医にこの2年の血液検査数値を頂きました。非常に興味深い数値となっています。
  1))糖質制限直後に数値が上がったもの・・・尿酸その後しばらくして落ち着いている。
 2)下がったもの・・・血糖関係・中性脂肪・コレステロール・γ-GTP(毎日飲酒しているに係らず値が半分に)>
 だそうです。

 私も肉、魚、卵、チーズ、ソーセージ、ヨーグルト、牛乳主体の食生活に移行したとき、タンパク質が主体なので血中の尿酸値があがり、痛風になるのでは?と心配で、何回か血中及び尿中の尿酸、尿素窒素などを検査してもらいましたが、まったく基準値内でした。

 尿酸はキサンチンオキシダーゼという酵素が、キサンチンから産生するので、哺乳類では窒素は尿酸以外のかたちでは尿中に排泄されません。しかし腎臓の排泄能が正常であれば、すぐに排出され、血中尿酸の上昇は起こらないようです。

 中性脂肪、コレステロール、γ-GTPはすべて肝機能がからんでいる化学物質または酵素です。私はグルコースは肝臓に負担をかける「肝臓毒」だと思っています。「三度三度コメの飯をたらふく食う」というような事態を予想しないで、生物としてのヒトの肝臓は設計されているのです。
 だから多量の糖質をとると、肝臓が脂質の代謝ができなくなって、中性脂肪だのコレステロール値が上昇するのです。

 γーGlutamyl-Trans-Peptidase (γ-GTP)という名前の酵素は、実は「国際酵素命名法」にありません。日本生化学会の「メタボリック・マップ」にも、英語の臨床病理学教科書にも載っていません。γ-Glutamyl-Transferase (γ-GT)が正式の名称で、酵素番号は「2.3.2.2.」です。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/Γ-グルタミルトランスフェラーゼ

 日本で糖尿病の治療が遅れているのは、1.検査数値が国際化していない、2.検査そのものも国際化していない、という時代遅れの臨床医学があるからです。


 AMAZONのレビューを見ると、この大櫛陽一という人は東海大学名誉教授で、糖尿病の専門家のようですね。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4870543311/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
 ぜひ読んでみたいと思います。ありがとうございました。次回難波塾にお見えになるそうで、楽しみにしています。
 事務局長の中河原さん、よろしくお願いします。
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