ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【左縦書き】難波先生より

2013-10-21 19:15:20 | 難波紘二先生
【左縦書き】縦書きの文字は普通、右から左へ読む。昔の額の文字が右から左へ1行で書いてあるのは、実は縦1行の文字列が左に進んでいるのだ、という説がある。
 それはともかく、10/17(木)夜の「報道ステーション」で、今国会の論点を説明する札が何枚がぶら下がっている画面で、女子アナウンサーが左から右に向けて説明して行ったのには驚いた。つまり「左縦書き」として読み上げたのである。
 アナウンサーとしては書棚に立ててある本の背表紙(縦書き)を左から順に読んで行くのと同じで、抵抗感がなかったのだろうと思う。
 それで気になって、書棚の古い日本語の本と洋書を調べてみた。
 1)日本語の本の背表紙は9割まで縦書きである。
 2)但し分厚い本ではタイトルが横に3行くらいで書いてあるものもある。
 3)左開きのムックでは、初期の「ニュートン」のように左横書きがあるが、今は縦書きになっている。
 4)洋書の90%は左横書きで、上から下に書いてあるので首を少し右に傾けると読みやすい。
 5)但し分厚い本では、立てた状態で何行かにわたり、左横書きになったものもある。


 大体アルファベットの場合、左横書きが主流で、縦1行に書く場合は、横1行を時計回りに90度回転させたかたちに書く。ただしギリシアのペロポネソス半島の田舎町では、アルファベットを上から下に縦に書いた看板を見つけた。(添付)
 これは「ZAXAROPLASTEIO」(菓子屋)と書いてある。
 イロハなら音節文字だから縦に書いても不思議はないが、子音と母音を組み合わせて音節をつくるギリシア文字でこうなっているのを見て、とても不思議な感じがした。
 あの旅でチャーターしたタクシーの運転手の青年に、「なぜギリシアは(古代に比べ)こうも悪くなったのか?」と聞かれたのを思い出す。経済問題の根底には案外、「いまだにギリシア語の表記法が固定していない」という問題もあるかもしれない。


 1)右縦書き、
 2)右横書き
 3)左横書き
 4)左縦書き
 このどれでもよいということになったら、煩わしくてかなわないし、知的労働の生産性を抑制することは間違いないだろう。メディアの関係者はもっと日本語を大事にしてもらいたいと思う。
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