【第三の眼】手塚治虫の「三つ目が通る」では、第三の眼をもち、超能力を発揮する主人公が大活躍する。名前を何と呼ぶのか知らないが、釈迦像の頭部には、眉間の間にも大きな黒子状の「眼点」がある。
阪大医学部を卒業した手塚は奈良県立医大の産婦人科に入り、解剖学教室でタニシの精子の電子顕微鏡的な研究を行い、学位をえた(と聞いている)。解剖学教室では比較解剖の研究も行われているから、動物に「第三の眼」があるという知識は、そのころに仕入れたのかも知れない。
5月に日なたにいるニホントカゲを見かけた。そっと近づき、頭部を写真撮影した。両眼を結んだ線のすぐ後ろに、対になって隆起しているのは大脳の一部だろうと思う。(比較脊椎動物学の本が、いま行方不明で確認できない。)
で、その後ろに、正中線上に円形の小さな盛り上がりがあり、中心に黒い点が見えるが、これが「第三の眼」だと思う。(写真2)
記憶では、この部分の皮膚が透明になって、水晶体のようになっており、その下に中空の松果体があり、底部には網膜に相当する光感受細胞が並んでいる。
この眼ははっきりと結像するとは思えないが、少なくとも明暗や後ろからの敵の接近は感知することができ、身を護るには役立っている。
6月13日、数日来雨が降り続いた後、裏庭でイモリを発見した。隣地との境界になっている小川は増水で轟音を立てているが、裏庭の芝も地面もすっかり水浸しになったので、小川から這い上がってきたらしい。それでも小川から10メートル以上離れており、ヤブの中を抜けないと庭まで来られない。よくここまで来たものだと思う。尻尾が上下に末端部まで幅広いのでオスである。
同じ両生類でも、ダルマガエルやウシガエルは時折、見かけるが、イモリが土の上を歩くのははじめて見た。
志賀直哉の「城の崎にて」では、川瀬の岩の上に登っていたイモリを脅かそうと投げた石が、イモリに当たり死んでしまう場面が出てくる。「イモリが岩の上で日向ぼっこをする」のは不自然だな、と思って来たが、増水した時などそういうことがあるのかも知れないと思った。
あの川は城の崎で泊まった「三木屋」という旅館の前にある川を、左手に山の方に登ったところにあるようで、実際にはわが家の小川よりちょっと大きい、一部が淵になったところらしい。
それでこのイモリも撮影した。(写真3)
頭蓋骨の脳による隆起はトカゲほどはっきりしていない。脊椎骨の棘突起に一致した線上の隆起ははっきりしていて、頸部から尾部まで走っている。体幹部側面には赤い斑点がある。
ところが、「第三の眼」に相当するものは、外表からははっきりしない。両生類では発達が悪いのかも知れない。本当は捕まえて解剖すると面白いのだが、何しろ忙しくしているので、あまり興味を拡大しないことが重要だ。
阪大医学部を卒業した手塚は奈良県立医大の産婦人科に入り、解剖学教室でタニシの精子の電子顕微鏡的な研究を行い、学位をえた(と聞いている)。解剖学教室では比較解剖の研究も行われているから、動物に「第三の眼」があるという知識は、そのころに仕入れたのかも知れない。
5月に日なたにいるニホントカゲを見かけた。そっと近づき、頭部を写真撮影した。両眼を結んだ線のすぐ後ろに、対になって隆起しているのは大脳の一部だろうと思う。(比較脊椎動物学の本が、いま行方不明で確認できない。)
で、その後ろに、正中線上に円形の小さな盛り上がりがあり、中心に黒い点が見えるが、これが「第三の眼」だと思う。(写真2)

記憶では、この部分の皮膚が透明になって、水晶体のようになっており、その下に中空の松果体があり、底部には網膜に相当する光感受細胞が並んでいる。
この眼ははっきりと結像するとは思えないが、少なくとも明暗や後ろからの敵の接近は感知することができ、身を護るには役立っている。
6月13日、数日来雨が降り続いた後、裏庭でイモリを発見した。隣地との境界になっている小川は増水で轟音を立てているが、裏庭の芝も地面もすっかり水浸しになったので、小川から這い上がってきたらしい。それでも小川から10メートル以上離れており、ヤブの中を抜けないと庭まで来られない。よくここまで来たものだと思う。尻尾が上下に末端部まで幅広いのでオスである。
同じ両生類でも、ダルマガエルやウシガエルは時折、見かけるが、イモリが土の上を歩くのははじめて見た。
志賀直哉の「城の崎にて」では、川瀬の岩の上に登っていたイモリを脅かそうと投げた石が、イモリに当たり死んでしまう場面が出てくる。「イモリが岩の上で日向ぼっこをする」のは不自然だな、と思って来たが、増水した時などそういうことがあるのかも知れないと思った。
あの川は城の崎で泊まった「三木屋」という旅館の前にある川を、左手に山の方に登ったところにあるようで、実際にはわが家の小川よりちょっと大きい、一部が淵になったところらしい。
それでこのイモリも撮影した。(写真3)

ところが、「第三の眼」に相当するものは、外表からははっきりしない。両生類では発達が悪いのかも知れない。本当は捕まえて解剖すると面白いのだが、何しろ忙しくしているので、あまり興味を拡大しないことが重要だ。
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