【メルマガについて】
「鹿鳴荘便り」を発行し始めたのは2011年3月の東日本大震災の時からだと思う。これは「鹿鳴荘研究所」の研究記録だと思って頂きたい。私が書くものは、専門論文、他の生命倫理学関係、医学史関係の著作や翻訳でも、できるだけ情緒的な表現や感情的語彙は抑制しているつもりだ。
このメルマガは自己紹介があり申込みがあった場合や信頼のおける人を通じて依頼があった場合に、リストに加えることにしている。ただ「転載自由」としてあるので、文面が改ざんされないかぎり、受け取った人が他に転送し、ブログに転載するのは構わない。
書いてある文面や文体はカルテや実験ノートの記載と同じで、情緒的な表現や判断は一切ない。まあ私の「病理診断書」の文体と同じだ。呼ぶのは「患者さま」でも、カルテに「患者さま」とは書かない。「気の毒に」とも書かないし、敬語も使わない。これはある種の「研究記録」とお考え願いたい。
①韓国の修学旅行客船の沈没事故に哀悼の意の表示がなかったとか、
②「ミトコン病と決めつけているように見える文面で(たとえそうではないとしても)結果的にまいちゃんのご家族、関係者の方の希望を奪う」という主旨の批判(Dr. CKD)があったが、上述の立場からすると、およそ筋違いの論難だということになる。死んだ患者の通夜に来なかったと担当医を非難する遺族にも似ているだろう。
研究者としての私の関心は、
韓国船はなぜ沈んだのか、なぜ多くの乗客を救助できなかったのか、という点にある。
また、心臓病の原因がもし全身病であるミトコンドリア病由来であれば、心臓移植に意味があるのかというのが私の疑問点だ。しかも私は慎重に患者名の記載は避けた。名前を出したのはCKDの方だ。
ネットでDrと書く人物は経歴詐欺かも知れないから、実名での世俗的な属性が不明な以上、相手になる必要はないという意見もあろう。「旧石器遺跡」捏造事件の時に、私に執拗で卑劣な人格攻撃をかけた、東北大学理学部数学科の黒木玄助手が、その後どうなったかを知って欲しい。
http://www.rimath.saitama-u.ac.jp/lab.jp/tsakurai/fjm-fake/mail.all
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E6%9C%A8%E7%8E%84
私は何もしなかった。ただ彼が自壊自滅した。
STAP騒動で、私のメルマガの情報や意見が拡散したルートを検証した、「武田ブログ」がメインだが、他にも「メルマガ→(転送)→ブログ」というルートが複数存在することが判明した。従って武田元介さんの責任ではない。
現に「Dr CKD」なる人物は「泉冨士夫ブログ」から移ってきている。
http://blog.fujioizumi.verse.jp/?eid=247
その他にも「ダイナモ」ブログ2/22が武田版の抜粋を転載している。
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/210.html
だが、AKからの質問も同時提起されたので、「鹿鳴荘便り」のスタンスと性格をこの際、再確認しておきたいと思い、この項を設けた。ブログの書き込みは新聞の投書と似たようなもので、すべてを採用(に応対)していたら「炎上」する。
<re: 学のないものですが (うるさいおばさんへ)2014-05-12 16:34:
私は1980年代に学位をとったものです。当時は(重点化が進んだ1990年代以降と違って)国立大学で学位を取れるのは旧帝大のみだったので、外国ではなく国内という意味で旧帝大としただけです。>
これは真っ赤なウソ(よって赤字)だ。広島大学の前身は「広島文理科大学」で旧帝大ではないが、私は広大医学部卒、大学院単位取得退学。「松果体の実験形態学的研究」という論文で、1974/4/25付「医学博士(広島大学)」の学位を授与されている。この時のご縁で藤田・藤田「標準組織学・第4版」(2010)にも、私が撮影したマウス松果体細胞の分泌顆粒形成と松果体毛細血管の周囲に上頸神経節由来の交感神経端末が到達したところと、2枚の電子顕微鏡写真が使われている。
旧帝大でもどこでもよい、学歴は関係ない。学位論文のデータが40年の歳月に耐えて教科書に生きている例がどれほどあるのか?
後に専門を血液病理学に変えたから、私が松果体の研究で学位をもらったことは知る人ぞ知るだ。だから内分泌学にも基礎的な知識はある。重要なことは、自分の仕事が学問の進歩にどれほど貢献したかということだ。
なお今は「国立学位授与機構」があり大学院卒でなくても論文博士になれる。ヴァカンティもここへ論文を出したらよい。内容が本物なら学位が出るだろう。
「鹿鳴荘便り」を発行し始めたのは2011年3月の東日本大震災の時からだと思う。これは「鹿鳴荘研究所」の研究記録だと思って頂きたい。私が書くものは、専門論文、他の生命倫理学関係、医学史関係の著作や翻訳でも、できるだけ情緒的な表現や感情的語彙は抑制しているつもりだ。
このメルマガは自己紹介があり申込みがあった場合や信頼のおける人を通じて依頼があった場合に、リストに加えることにしている。ただ「転載自由」としてあるので、文面が改ざんされないかぎり、受け取った人が他に転送し、ブログに転載するのは構わない。
書いてある文面や文体はカルテや実験ノートの記載と同じで、情緒的な表現や判断は一切ない。まあ私の「病理診断書」の文体と同じだ。呼ぶのは「患者さま」でも、カルテに「患者さま」とは書かない。「気の毒に」とも書かないし、敬語も使わない。これはある種の「研究記録」とお考え願いたい。
①韓国の修学旅行客船の沈没事故に哀悼の意の表示がなかったとか、
②「ミトコン病と決めつけているように見える文面で(たとえそうではないとしても)結果的にまいちゃんのご家族、関係者の方の希望を奪う」という主旨の批判(Dr. CKD)があったが、上述の立場からすると、およそ筋違いの論難だということになる。死んだ患者の通夜に来なかったと担当医を非難する遺族にも似ているだろう。
研究者としての私の関心は、
韓国船はなぜ沈んだのか、なぜ多くの乗客を救助できなかったのか、という点にある。
また、心臓病の原因がもし全身病であるミトコンドリア病由来であれば、心臓移植に意味があるのかというのが私の疑問点だ。しかも私は慎重に患者名の記載は避けた。名前を出したのはCKDの方だ。
ネットでDrと書く人物は経歴詐欺かも知れないから、実名での世俗的な属性が不明な以上、相手になる必要はないという意見もあろう。「旧石器遺跡」捏造事件の時に、私に執拗で卑劣な人格攻撃をかけた、東北大学理学部数学科の黒木玄助手が、その後どうなったかを知って欲しい。
http://www.rimath.saitama-u.ac.jp/lab.jp/tsakurai/fjm-fake/mail.all
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E6%9C%A8%E7%8E%84
私は何もしなかった。ただ彼が自壊自滅した。
STAP騒動で、私のメルマガの情報や意見が拡散したルートを検証した、「武田ブログ」がメインだが、他にも「メルマガ→(転送)→ブログ」というルートが複数存在することが判明した。従って武田元介さんの責任ではない。
現に「Dr CKD」なる人物は「泉冨士夫ブログ」から移ってきている。
http://blog.fujioizumi.verse.jp/?eid=247
その他にも「ダイナモ」ブログ2/22が武田版の抜粋を転載している。
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/210.html
だが、AKからの質問も同時提起されたので、「鹿鳴荘便り」のスタンスと性格をこの際、再確認しておきたいと思い、この項を設けた。ブログの書き込みは新聞の投書と似たようなもので、すべてを採用(に応対)していたら「炎上」する。
<re: 学のないものですが (うるさいおばさんへ)2014-05-12 16:34:
私は1980年代に学位をとったものです。当時は(重点化が進んだ1990年代以降と違って)国立大学で学位を取れるのは旧帝大のみだったので、外国ではなく国内という意味で旧帝大としただけです。>
これは真っ赤なウソ(よって赤字)だ。広島大学の前身は「広島文理科大学」で旧帝大ではないが、私は広大医学部卒、大学院単位取得退学。「松果体の実験形態学的研究」という論文で、1974/4/25付「医学博士(広島大学)」の学位を授与されている。この時のご縁で藤田・藤田「標準組織学・第4版」(2010)にも、私が撮影したマウス松果体細胞の分泌顆粒形成と松果体毛細血管の周囲に上頸神経節由来の交感神経端末が到達したところと、2枚の電子顕微鏡写真が使われている。
旧帝大でもどこでもよい、学歴は関係ない。学位論文のデータが40年の歳月に耐えて教科書に生きている例がどれほどあるのか?
後に専門を血液病理学に変えたから、私が松果体の研究で学位をもらったことは知る人ぞ知るだ。だから内分泌学にも基礎的な知識はある。重要なことは、自分の仕事が学問の進歩にどれほど貢献したかということだ。
なお今は「国立学位授与機構」があり大学院卒でなくても論文博士になれる。ヴァカンティもここへ論文を出したらよい。内容が本物なら学位が出るだろう。
STAP騒動でこのブログを発見して以降、この騒動に関連する内容について熟読し、自らの考えを整理する手助けとさせていただいております。TCRβ鎖の組換えについては免疫学の中でも非常に細かいところであって、間違っているからけしからんとか、訂正しろ、とか、ましてや人格がどうのこうのと言うつもりは毛頭ありません。
ただ、科学的な議論は、正しい事実を論拠に行わないと結論を誤ることがあるので、可能な限り正確を期す姿勢が大切と思います。今回のSTAP騒動では、STAP細胞(の一部)においてTCRの組換えがあることを元に、論文では述べられていないSTAP幹細胞やキメラマウス、4NマウスもT細胞由来であると仮定した上で、そのマウスがSCIDを発症するはずなのにしないのはおかしい、という議論を組み立てられました。実際には、STAP幹細胞はT細胞由来でなく、また、以前nekoguさんからご指摘がありましたように、そもそもT細胞由来のマウスができたとしてもSCIDは発症しないのではないか、ということです。実際、T細胞由来のiPS細胞も作られていますし、マウスもできるそうです。
結論を得るための中核をなすべき議論において正確を欠くと、難波先生が行われている他の議論(例えば修復腎)においてもそうではないか、と思われてしまわないかと危惧します。(私は腎移植については全く詳しくないで、修復腎移植を推進することが妥当なのかどうかについては、意見を持ちません)
メルマガについての先生のスタンスは理解しておりますので、返信は要りません。
余談ですが、挙げておられる藤田・藤田の標準組織学は名著ですね。
「実際には、STAP幹細胞はT細胞由来でなく」と言うご発言はそのSTAP幹細胞は「実際に」存在していると読み取れますが、 その「実際に存在」の根拠はあるのでしょうか?
また、「そもそもT細胞由来のマウスができたとしてもSCIDは発症しないのではないか、ということです。 実際、T細胞由来のiPS細胞も作られていますし、マウスもできるそうです」と書きましたが、 そのような健康状態のマウスは本当にできましたか? その出典を教えてください。出来てないなら、SCIDの発症も否定できないと思いますが、いかがでしょうか?
書込みに気づかず、お返事が遅れて失礼しました。2つの疑問点についてお答えします。
1.STAP幹細胞は「実際に」存在していると読み取れますが、 その「実際に存在」の根拠はあるのでしょうか?
ありません。そのように解釈できるのは、私の文章力のなさが原因です。
「実際にT細胞由来でなく」という文言は、3/5の理研発表のプロトコルにおいて「STAP幹細胞ではTCR組み替えが見られない」と書かれていた事を言及したつもりです。
論文においては、
「STAP細胞はT細胞由来が含まれる」「STAP細胞からSTAP幹細胞が誘導できる」という主張はなされていますが、「STAP幹細胞はT細胞由来である」という主張はなされていません。笹井氏が言及を避けつつも、うまく読者をmisleadするように書いたものと思われます。私を含む多くの読者は当初、STAP幹細胞も当然T細胞由来であると思って読み、3/5プロトコルで愕然としました。そうした経緯があること、難波先生もfollowして欲しいと思っています。
難波先生は、当初からTCRが片方のアレルで組み変わる点について認識されていなかったので、germbandの議論がおかしくなっていますが、そこのところもfollow-upがありませんので、以前にコメントで指摘した次第です。
2.そのような健康状態のマウスは本当にできましたか?
「そのような健康状態の」が指す意味が不分明ですが、T細胞由来のiPSから作成されたマウスはSCIDを発症していないのか?という疑問だと解釈しますね。
これについては私の思い違いがありました。T細胞由来のiPS細胞は複数報告がありますが、マウスが作成されたという報告はNKT細胞由来でした(Watarai H et al., JCI, 2010)。いずれにせよ、TCRは組換えされています。このマウスの健康状態については論文に記載がありませんので、もしかしたらSCIDを発症する可能性は残されています。
私の立場は当初より、「T細胞から誘導されたSTAP細胞を元にキメラマウスを作成した場合に、SCIDを発症するかどうかは分からない」というものです。(上記の書込みでは少し踏み込んで「発症しない」と主張しているように書いてしまいました。反省しています。)nekogu氏との議論を見返してもらえば分かると思います。発症するかどうか誰にも分からない不確定な状態を元に、難波先生がSCIDを発症するはずだからおかしい、という議論を組み立てられるのは危険だと思います。
ご返答ありがとうございます。その内容も私の疑問と合致しますので、個人の理解を少し追記します。
STAP細胞とSTAP幹細胞の存在根拠さえも不明ですので、「実際に」と言うお言葉を読みますと、不自然と感じました。小保方らの論文から、Ak様も当初、STAP幹細胞も当然T細胞由来であると思いましたね。難波先生は2月の時点でSCID発症を疑問しましたので、なんの不自然もないと思います。また、3/5の理研プロトコルには「STAP幹細胞ではTCR組み替えが見られない」と発表しましたが、これは論文の「分化された体細胞からの初期化」を否定するようなものだと考えています(ES説など)。
難波先生の「T細胞由来の幹細胞からキメラマウスを作成した場合、SCIDを発症する」のご発言に対して、Ak様は「発症しないではなく、発症するかどうかは分からない」と言う見解ですね。
都合悪くなると死んだふり?
大和ちゃんみたい!